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コーディネーター実践ガイド
特支コーディネーター必見!特別支援教育推進のための実践ガイド
特別支援教育の推進にあたっては、一人一人の子どもの教育的ニーズを把握し、学校・地域ぐるみで一貫した適切な支援を行うことが求められています。その中核となる特別支援教育コーディネーターの仕事を中心に、「全職員で取り組む特別支援教育」を推進するための実践ガイドをまとめました。支援を必要とする子どもに対する具体的な事例もたくさん掲載しています。ぜひ、日々の実践に活用してください。
〜実践ガイドの活用に当たって〜
アンダーラインの部分をクリックすると、さらに詳しい資料を見ることができます。
個別の教育支援計画等の様式については、ダウンロードして使うことができます。
I.特別支援教育コーディネーターに指名されたら・・・
1.特別支援教育コーディネーターの役割を把握しましょう
- 校内の関係者や関係機関との連絡調整[PDFファイル/134KB]
- 保護者に対する相談窓口[PDFファイル/133KB]
- 担任への支援[PDFファイル/114KB]
- 巡回相談や専門家チームとの連携[PDFファイル/121KB]
- 校内委員会での推進役[PDFファイル/189KB]
2.年間の仕事の見通しをもちましょう
特別支援教育コーディネーターの仕事[PDFファイル/215KB]
II.校内支援体制のスタートです
1.第1回特別支援教育校内委員会を開きましょう
- 学校長の学校経営方針及び特別支援計画全体計画に基づき、特別支援教育の推進における学校課題を把握し、今年度の方向についての原案を作成します。
- 第1回校内委員会の日程を決めます。
- 第1回校内員会を開きます。
- 第1回校内委員会の内容について職員会で報告します。
※全職員がいつ、何をどのように取り組むのかが分かるように説明しましょう。
2.支援を必要とする子どもに対する支援体制を整えましょう
【年度当初(4月1日〜入学式・始業式まで)】
1)新年度の入学式・始業式までに支援を必要とする子どもについて共通理解をしましょう。
※新しい担任の先生は、対象児童生徒にまだ出会っていないので、あまり多くの情報を伝える必要はありません。情報は必要最小限の情報にとどめ、あとは残っている先生の中でフォローできるよう、共通理解をしましょう。
※そのために必要なツールが個別の教育支援計画です。個別の教育支援計画がある児童生徒については、その引き継ぎをしましょう。
様式1(プロフィール)[PDFファイル/250KB]
様式2(関係機関)[PDFファイル/148KB]
様式3(支援内容)[PDFファイル/157KB]
参考様式[PDFファイル/206KB]
高等学校版様式[PDFファイル/433KB]※様式・項目については必要に応じて加工して使ってください。
2)入学式・始業式がスムーズに迎えられるよう、準備をしましょう。
※新就学児童については、当日の配慮事項について、幼稚園・保育園や保護者等から情報を得て対応できるようにしましょう。
入学式前日の事前練習[PDFファイル/1.1MB]も効果的です。
第1週〜
3)新年度当初の子どもの様子を把握しましょう。
※年度当初はどの子も不安定な状況になりやすい時期です。まずは安心して登校できるような環境作りに努めましょう。
※特別支援教育コーディネーターだけでなく、校内を巡回する校長・教頭・養護教諭などからの情報を収集しましょう。
4)新年度スタートして1〜2週間のうちに、支援が必要な児童生徒について校内で情報共有しましょう。
※学校規模によっては、学年・学年部で行うなど、機能的に対応ができる工夫をしましょう。
※特別支援教育支援員との連絡調整を行いましょう
※ケース会議[PDFファイル/291KB]が必要な場合は、関係者との連絡調整をし、実施しましょう。
ケース会議シート(例)[PDFファイル/165KB]
5)校内外の相談支援体制を機能させましょう
- ア)市町村や園・学校の相談システムについて把握し、保護者や地域に周知し、いつでも気軽に相談できるような環境作りをしましょう。
- イ)相談から支援へのスムーズな流れを作りましょう。
- 課題解決に必要な情報を得るためのポイント[PDFファイル/149KB]
- 相談メモ(例)[Wordファイル/34KB]
- 相談メモから保護者とともに作る個別の教育支援計画へ
- ウ)支援のネットワークを作りましょう。
- エ)一人一人の教育的ニーズに応じたきめ細かな支援を行いましょう。
- オ)個別の教育支援計画に基づく支援→評価→改善のサイクルを作りましょう。
6)校内研修を計画・実施しましょう
- ア)県専門相談支援員・特別支援学校のセンター機能を活用した研修
- イ)各種研修を受けてきた人による伝達研修
- ウ)特別支援教育総合研究所の講義配信の活用
7)交流及び共同学習の計画を立て、実施しましょう
ア)交流及び共同学習とは?
- 交流及び共同学習の手引き(文部科学省)(外部サイト)<外部リンク>
- 居住地校交流(外面)[PDFファイル/1.3MB]/(内面)[PDFファイル/1.5MB]
- 特別支援学級と通常の学級との交流及び共同学習
年度末
8)今年度の成果と課題について検討しましょう
※今年度の学校としての取り組みについて学校評価に基づいて特別支援教育全体計画を見直し、成果と課題を明らかにし、今後の対策を考えましょう。
学校課題の観点[Wordファイル/34KB]
9)来年度への引き継ぎの準備をしましょう
※保護者とともに個別の教育支援計画・個別の指導計画を見直し、来年度に向けて必要な支援について検討しましょう。