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ぎふ水土里の魅力

 「食」は人間が生きていくために欠かせないものです。その食を生み出しているのが「水(農業用水)」であり「土(農地)」であり「人」です。
その水・土・人があるのが「農村」です。
農業・農村は、食を生み出すだけでなく、農業の営みを通じて、農の礎となる「水」と「土」に「人」が働きかける事により、水源かん養や洪水防止などの多面的機能を有し、また、「水」と「土」を長年守り続けてきた人々の住む農村には伝統・文化、美しく心やすらぐ風景があります。これらは、そこに住む人々にとっても、また、県民にとっても貴重な「財産」です。
 しかしながら、農地や農家は減少し、その大切な財産が失われようとしています。

田んぼは暮らしを守るサポーター

農業農村の多面的機能とは?

 農業・農村は、お米や野菜などを作るだけでなく、農業の営みや農村の人々の暮らしを通じて「災害を防ぐ」「環境を守る」「地域社会を守る」といった、たくさんの役割を持っています。こうした農業・農村の食料生産以外の役割を「農業・農村の多面的機能」と呼んでいます。

災害を防ぐ

環境を守る

地域社会を守る

岐阜県の農業・農村の多面的機能の評価額

 岐阜県の農業・農村の多面的機能の価値をお金に換算すると年間約1,424億円となります。これは、県民一人当たりに換算すると、平均で年間約7万円に相当する恩恵を受けていることになります。

岐阜県の農業・農村の多面的機能の評価額(県推計値)
機能の説明 評価額
洪水を防ぐ機能 632.2億円/年
土砂の流出を防ぐ機能 48.9億円/年
土砂崩れを防ぐ機能 23.8億円/年
川や地下水をうるおす機能 489.4億円/年
有機物を分解する機能 0.1億円/年
空気をきれいにする機能 1.2億円/年
気温を調節する機能 2.6億円/年
やすらぎ機能 225.8億円/年
合計 1,424億円/年

いま、農業・農村の多面的機能が危ない!出来ることから始めてみませんか!

 農地や農業用施設は、農業・農村の多面的機能の発揮により重要な役割を担っています。これまで、これらは農家をはじめ、農村に暮らす人々のたゆまぬ努力によって守られてきました。しかし近年、農家の減少や後継者の不足、農村の過疎化・混住化による集落機能の低下が進行し、農地や農業用施設の維持管理が困難な状況となっており、多面的機能の良好な発揮が危ぶまれています。
 多面的機能が将来にわたり十分に発揮されるためには、農地や農業用施設の保全に対する県民の皆さんのご協力が必要です。皆さんもまず、できることからはじめてみませんか?

初心者は・・・水土里の路ウォーキング​水土里の路ウォーキング(揖斐川町)

矢印の画像1

上級者は・・・住民協働による耕作放棄地の草刈​住民協働による耕作放棄地の草刈(瑞浪市)

矢印の画像2

達人はふるさと水と土指導員の研修会ふるさと水と土指導員の研修会(郡上市)

ぎふの棚田

 棚田とは、山や丘などの斜面に階段状につくられた小さな田んぼを言います。地域によっては「千枚田」「谷津田」とも呼ばれています。一般的には、傾斜度が20分の1(水平距離を20メートル進んで1メートル高くなる傾斜)以上の田んぼを表します。

棚田の紹介を見る

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