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災害を防ぐ

洪水を防ぐ機能

水を湛えた棚田の写真(下呂市)
 水を湛えた棚田(下呂市)

 田んぼや畑は雨水を一時的に溜めたあと、時間をかけてゆっくりと下流に流します。これにより、川の水が急に増えるのを防いでいます。
岐阜県の農地全体で、約1億立方メートルの水を貯留することができます。これは徳山ダムの洪水調節容量※(約1.23億立方メートル)に匹敵(約81%)する量です。
 ※洪水調節容量:洪水時の被害を軽減するための洪水調整に必要な容量

降った雨は一時的に田んぼや畑に溜められて、時間をかけて流れ出すまでのイラスト

土砂を防ぐ機能

湛水することで雨や風による浸食を抑制するイラスト
田んぼに蓄えられた水や、畑に植えられている野菜などの作物は、雨や風の影響を和らげ、川へ土が流れ出したり、土が舞い上がったりするのを防いでいます。

農地で耕作が行われることにより、抑制されている土壌浸食量は、年間約33万立方メートル(名古屋ドーム125万立方メートルの約3割)と推定されます。県内の全ての農地で耕作が行われなくなった場合、約5年半で岐阜市内の全ての畑の耕作土と同等程度の土壌が流出※してしまう計算になります。

※耕作土の厚さを平均18cm、平成22年度の岐阜市の畑の面積982haとして算出

土砂崩れを防ぐ機能

良好に管理された棚田の写真(恵那市)
 良好に管理された棚田(恵那市)

 良好に管理された棚田では、崩れそうな所を早い段階で発見し、修復されるため、大規模な斜面の崩壊が未然に防止されています。
岐阜県の農地で土砂崩壊の年間発生件数を推定すると、現行の土地利用の場合、耕作放棄された場合と比較して土砂崩壊の発生件数が10分の1に抑制されていることとなります。

豆知識「岐阜県の棚田」
 岐阜県内には約4,300ha(686団地)の棚田があり、「日本の原風景」ともいえる美しい景観をなすとともに、土砂崩れを防ぐ多面的機能を発揮しています。岐阜県では平成20年度に「ぎふの棚田21選」を19地区認定しました。

  • 貝原(揖斐川町春日美束)
  • 三ヶ村・畑ヶ谷(郡上市白鳥町六ノ里)
  • 正ヶ洞(郡上市白鳥町前谷)
  • 赤薙(八百津町八百津)
  • 上代田(八百津町八百津)
  • 牧戸(中津川市加子母字番田牧戸)
  • 大円寺(恵那市岩村町富田)
  • 栃久保(恵那市笠置町河合栃久保)
  • 坂折(恵那市中野方町坂折)
  • 佐々良木西(恵那市三郷町佐々良木西)
  • 佐々良木東(恵那市三郷町佐々良木深瀬)
  • 野井中・野井東(恵那市三郷町野井)
  • ナカイ田(高山市久々野町)
  • 滝町(高山市滝町)
  • 種蔵(飛騨市宮川町種蔵)
  • 小川(下呂市小川)
  • 乗政(下呂市野尻・乗政・宮地)
  • 福来(下呂市金山町福来)
  • 野上(下呂市萩原町野上)

棚田マップはこちら県域統合型GIS<外部リンク>
(県統合型GISの地図へ別窓でリンクします)

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