本文
司会
それでは、知事定例記者会見を始めさせていただきます。
知事、お願いいたします。
知事
今日は、私の方から大きく3つ、そして補足として2つほどお話させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
まず最初に、(8月29日からの)大雨についての報告を先にさせていただきたいと思います。29日の夜から30日にかけて、岐阜県内でもかなり強い雨が降ったということでございます。昨日30日の未明、午前1時53分に郡上市と白川村において、この制度ができて初めてなりますが、レベル4の土砂災害危険警報が発表されたことに伴いまして、県におきましては、岐阜県災害対策本部の第一非常体制を設置いたしまして、同日午前4時に国枝副知事をトップとする災害対策本部員会議を開催したところでございます。この推移を見ておりましたが、同日の午前10時2分に、レベル4土砂災害危険警報が全て解除となりました。それで、両市村の災害対策本部も解散されたことから、県の災害対策本部も解散したというところでございます。詳細な被害状況については、現在確認中でありますが、現時点においては、幸い人的な被害及び住宅被害の報告はありません。ただ、(美濃市にて)車が少し沈んでいたということで、人的被害はありませんでした。先日発生しました石川県、富山県、福井県での大雨につきましては、現時点では本県に対する支援の要請はまだ届いておりませんが、今後の要請に備えて、県の備蓄の事前確認や人的支援を迅速にできるよう、今、準備を進めているところでございます。被害が少ないことを願っているところでございます。
そして、2つ目について、ここからは資料をお配りしていますが、以前にも話をいたしました、クビアカツヤカミキリについて、日本の大事な、サクラ、ウメ、モモといった木を食い荒らして枯らしてしまうというものですが、これが最近、愛知県でも多いのですが、岐阜県でもついに発見されたということで、「クビアカツヤカミキリ駆除大作戦」ということで発表したところでございますが、今のところ、幸いと言って良いのか分かりませんが、成虫1匹が池田町で発見されただけですが、まもなく親(成虫)がいなくなってしまう(季節になる)わけです。これも、(成虫の活動が)一定の期間ということなのですが、今回少しお話をしたいのは、お手元の資料の「1(2)」に「フラス」の写真がありますが、これは何かというと、成虫を発見できなくても、(クビアカツヤカミキリ)の糞が発見されております。これが、輪之内町海松新田地内で1箇所、(岐阜市)柳津町で1箇所確認されています。これは、親(成虫)がいたというよりも、実際、(幼虫が)木の中に入っていたということなので、これは結構由々しき事態かなと思っています。(パネルを)見ていただくとこんな感じです。これが親(成虫)で大きい方がメス、小さい方がオスですが、これが1匹確認されたということです。「フラス」は、昔、子どもの頃に栗の木などに行くと、カミキリムシとかクワガタムシが(木を)削ったものが木の根元に粉のように落ちていましたが、それとは少し違います。実物(「フラス」が入ったシャーレを見せて)を持ってきましたが、昔、クワガタを取った方は分かるかもしれませんが、それに比べると固まっています。後で見ていただくと分かりますが、ちょっとコロコロしていて、これは糞で少し固まっているので、栗の木の根元などに粉が落ちているのとは少し違うということです。それから、幹部会議の中でもありましたが、他のとどう見分けるのという議論があるのですが、先ほど申し上げたように、サクラ、ウメ、モモの中でこれがあればほぼこのクビアカツヤカミキリだろうと言われておりますので、今後もそうした成虫探しもですが、「フラス」と言いますが、これが見つかったらご連絡をいただきたいと思っております。これは、本当に木を枯らしてしまうということもありますし、これから親(成虫)がいなくなって、2、3年を木の中で過ごして、木を枯らしてしまう恐れがあるというもので、徹底的に駆除したいと。あと、県内施設の中でも、サクラの木とかありますので、(施設の)職員とも連絡をしながら、ちゃんと注意して、早め早めの対応ということで、大切な木を守っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。この「フラス」はだいたい10月いっぱいぐらいまでは出てくると言われております。それ以降は、冬眠状態に入りますので、それまでの勝負かなと思っていますので、できるだけ被害を減らすべく、頑張ってまいりたいと思っていますので、是非これも皆さんにニュースで取り上げていただけるとありがたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それから、3つ目でありますが、今度は以前に報道発表させていただきましたが、「岐阜戦略経営塾」が、いよいよ9月10日に第1回を開講いたします。前(の報道発表)は参加者募集ということで、 30名定員だったのですが、おかげ様でそれを上回る応募がありまして、その中で結局34名の方にご参加いただくということでございます。これは、昨年度に1度、寺島実郎さんに、国際戦略ということで講演会をやっていただきました。非常に満足度が高く、(過去に)他の県でもいくつかこういった戦略塾をやっていて、今、非常に複雑な国際情勢を見た上で、経営戦略を考えるということが進んでおりまして、本県においてもやっていただけるということだったので、1回(講演を)聞いただけではもったいないという話もありましたので、今回、そうした経営塾を開いていただくということで、おかげ様で、応募者も多数でございました。それで、6回にわたってやっていきます。第1回の講座は、マスコミの方に限って取材いただけるように手配をしておりますので、是非取材していただければと思います。受講者については、その場にいらっしゃれば分かりますし、その場で名簿もお配りできると思います。今はまだ参加(者が決定した)の段階なので、どの会社ですかというのは控えさせていただいて、(資料の)下の方に34名の業種内訳があります。どちらかと言うと商工関係のところが中心なのですが、ちなみに女性の方も8名いらっしゃいます。どちらかと言うと、若手ということでありますし、2代目とかそういう方が中心で、平均年齢は46歳ということです。非常に年齢が高い方の応募もありましたが、そこは若手ということで、受講者ではなくて、ちょっと違う形での参加も今検討しておりますが、おかげ様で大変人気でございます。特に今、まだまだ予断を許さない国際情勢で、何が起きているのか、それをどういう視点で読み解いたら良いのか、なかなか地方においては、そういうものと接することは少ないです。質疑応答、それからディスカッションとか、そういったものも含めて、そうした意識を高めていただく。まさにこれから、岐阜県の未来を担っていただく経営者の方々にそうした体験をしていただき、経営力をアップしていただきたいということで、こういった準備をするところでございますので、是非とも取材をしていただいて、どんなことが議論され、そして今後どんなテーマに企業さんは取り組んでいくのかと、そんなことも議論されると思います。第1回は寺島先生のお話を中心に、いろんなイントロダクションがあると思いますので、是非取材いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
発表としては以上の3つなのですが、ちょっと補足で、先立って、まさにエネルギー需給の関係で国の方に要望したところなのですが、今般、国の方から「エネルギー需給構造の強靱化総合パッケージ(パワーGX)」ということが発表されました。ちょうど我々が具体的に提案をしたところでもありますし、特に目詰まり、そうしたところについて丁寧にやってくださいというのと、供給体制をしっかり進めていただきたいということで、こういったことも組み込まれておりますので、一定の評価ができるかと思っておりますし、引き続きこうした取組を進める中で、我々として、そうした不足、遅延その他いろんな問題についても、またきめ細かく対応していきたいと思っております。一応今のところ、県内(の事業者等に)ヒアリングをした感じからすると、不足感というのは大分緩んできているかなということであります。「価格が高いね。」とか、「お金を出せば調達はできるのだけれども、ずっと継続するのは結構大変なので。」ということもありますので、十分な供給と安定価格について、我々もしっかり見ていきたいと思っております。もちろん、国際情勢は平常化しているわけではありませんので、まだまだこれから何が起こるか分からないということもありますので、しっかりそうしたこともウォッチしながら、国と連携しながら、経済活動が円滑に進むように取り組んでいきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。パッケージについては、お手元の方に(資料が)入っていると思いますので、我々が求めている項目その他いろんな提案も入っておりますので、これはしっかり進められることを期待したいと思っております。
もう1つの補足が、今おかげ様で(ドラマ)「VIVANT」が、昨日もやりましたが、大変な人気でございまして、TBSさんとの関係で「VIVANT」のモニュメントを作っても良いことになっておりまして、間もなく設置されます。ですから、皆さんがこの部屋を出られたときは(設置)できていますので、是非見てみてください。赤いもので「VIVANT」と書いてあります。おかげ様で今、(県庁1階の)ホワイエがフォトスポットになっていますが、もう1つこうしたでかい看板で「VIVANT」というもので、またフォトスポットができます。今日の(午後)3時から設置ということになっております。一応(午後)2時半から設置作業が始まりますので、記者会見が意外に早く終わってしまうと設置作業が見えてしまうかもしれませんが、終わった頃には(設置が)できているかなということであります。おかげ様で、本当に夏休み期間中はひっきりなしに写真撮影(に多くの方に来庁いただいた)ということがありましたし、それから20階の方も大変な人気でございました。週末に東京の生徒さん達に会う機会があったのですが、これを20階の会議室でやったのですが、(会議室の)外も(人が)いっぱいで、多くの方がいらっしゃって、非常に人気で、「人やモノが集まる岐阜県」という意味においては、すごくありがたいことだと思っております。こういう機会を捉えて、しっかり岐阜県をアピールしていきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。私からは以上です。
記者
(国の、エネルギー需給構造の)強靱化総合パッケージの関連で、この中に「化石代替燃料の供給拡大」という項目があると思うのですが、岐阜県としてもこのバイオ燃料(バイオコークス)の拡大に向けて、いろいろと計画も立ててアピールしていると思うのですが、具体的に国からの支援については何かありますか。
知事
今のところまだ研究会の第1弾を開いたところで、前回(昨年度)はその利用可能性についてのポテンシャルの確認と(いうことでした)。今回(今年度)は、実際に実装する場合の様々な必要な支援の中身を今まさに議論しておりますので、これを踏まえて国の方に要望していくことになろうかと思っておりますが、おかげ様で昨年の第1回の研究会からずっと資源エネルギー庁に入ってもらっておりますので、この議論の経緯等についてはしっかり国とも共有しているところです。加えて、これは資源エネルギー庁が入っているのですが、以前から申し上げているように、ポテンシャルはあってもそれを実際に動かすためには山から(木を)下ろしてこなければいけないとか、実際に下ろしてきてもそれをちゃんとコークスにできるような工場支援、その辺りはどちらかというと国からの財政的な支援もあるのですが、まずはその前に山から下ろしてくるための、これは多分法整備もあろうかと思いますが、この辺りをしっかり要望し、対応していただきたいと思っています。
記者
山から下ろすための法整備というのは、具体的にどういったことですか。
知事
端的に言うと、山の所有権が分からないと道路が作れないので、山で切った木を下ろしてこられないという問題がありますので、今、出来るだけ所有者を明確にするようにということと、相続登記がされずに放置されている山が非常に多いということもありまして、来年の4月から10万円の過料を科すという制度ができたのですが、逆にその制度の結果、進まない可能性もあると。つまり、申請をしようと思うと過料が科されるという(制度に)なっています。それから、実際に国に寄付しようと思っても、権利関係を全て整理した上で、土地の状態を元に戻した上で、更に管理料として20万円以上のお金を払わなければいけない。「いやいや、それって本当にできるの。」という制度になっているので、そうしたものを現実的に見直すことも含めて、対応を求めていきたいと思っています。それができた結果として、ちゃんとした林道ができて、その結果として、大量に山から木を下ろしていく、間伐材を下ろしていくということができるようになりますので、それをやらないまま工場を作っても多分しょうがないので、したがって、そこを計画的に求めていきたいと思っています。今、林野庁と相談しながら進めているところです。
記者
先週26日に、知事はJR東海の丹羽社長とお話されたと思うのですが、具体的にどのような話をされたのですか。
知事
これは元々、最近の静岡の進捗も含めて、当方から面会を求めたのですが、JR東海が「こちらから行きます。」ということで、お越しいただいたところでございます。基本的にこちらからは、今後、リニアについての活用戦略を作っている話と、もう1つは何といっても、(瑞浪市)大湫における対応を、可能な限り丁寧にやってほしいということを改めて伝えたいということで、実際にそのような中身について、こちらから要請したところでございます。
記者
丹羽社長からは何かご意見はありましたか。
知事
まずは、特に今度9月9日に住民との対話をするということもありまして、本当にJR東海としても、住民の方々に対して可能な限り丁寧に対応したいということ。既に報道で書いていただいておりますが、拠点を決めて、皆さんの意見を聞くような対応、こうしたことをしっかりやっていきたいというようなことをおっしゃっていただきました。私の方からは、説明は丁寧でも専門用語を使い過ぎると伝わらないこともあるので、できるだけ若い方、高齢の方も含めて分かりやすい説明で丁寧にお願いしたいということを重ねてお願いしましたし、それについてはそのように努力しますというご回答をいただいたところです。
記者
先週、横浜市長の部下に対するパワハラが認定されて、辞職に追い込まれたのですが、県民の負託を受けて、大きな権限を与えられている首長として、職員に対してどのように接していくのか、気を付けていることとか、上司と部下の関係性とか、そういった風通しの良い組織をどのように作っていくのか、お考えをお聞かせください。
知事
昔は割とそういう乱暴な物言いというのが当たり前のようにあったかもしれませんが、今は明らかにそういうことではない。まさにパワハラという言葉がこれだけ社会的に意識されているということと、それに加えまして、今のご質問で言うと、横浜市長もそうですし、今、私は知事という立場でありますが、普通にフランクに話をしても、そうした立場を持っているがゆえの影響力の大きさというのは、改めて注意する必要があると思っております。例えば、軽く冗談のつもりで言っても、それは命令として受け取られる。ないしは、それをやらないことによって自分の評価が下がるのではないか(と思われる)ということ。それが忖度を呼ぶということになっていくのだろうなと思っております。逆に、パワハラがあるがゆえに、言いたいことが言えない。どうしても、そうしたフラットな関係ではない状況で、特に組織の場合は、命令権者、人事権者の発言と、それを受ける側では、普通に考えてもイーブンではないということをしっかり理解した上で対応していかないと、本人が思っている以上に大きな影響があったり、それが逆に様々な忖度を生んでしまうということがあろうかと思っていますので、それは本当に十分気を付けなければいけないと思っています。
記者
具体的に、各自治体ではパワハラ防止条例とかを制定して対応しているところもあるのですが、特に岐阜県はそういうものが無かったと思います。市町村はあると思うのですが、何か岐阜県として、そういう条例を制定して対応していくという考えはありますか。
知事
本来は、具体的な何かがあって、それを踏まえて(条例を制定する)ということなので、おそらく今いろんな調査をしていることがありますので、そうしたことを踏まえて、必要があれば対応していきたいと思います。一般的なものを作ってしまうと、他の(自治体)が作っているから(制定する)となると多分意味がなくなってしまうので、県において、どういったことを注意すべきかということを踏まえた上で、実効性のあるものを作っていきたいと思います。
記者
農政部職員の自死の案件で、今日の午前中に、遺族の方が県に損害賠償を求めて提訴されたのですが、この件についての知事の受け止めと、今後の対応についてお願いします。
知事
以前も少しここでも話をしましたが、やはり命を絶たれるという、本当にこのご本人にとっては非常に辛い時間を過ごし、そうした選択をしてしまわれたこと、当然、ご家族にあっては衝撃的なことですので、これについては本当に痛ましいことであり、そのようなことはないようにしていかなければいけないと思っております。ただ、前にお話した時は、(提訴を)されるという前の段階で、今日は提訴をされたということなのですが、実際にそれ(訴状)が届いておりませんので、それをしっかり見て、しかるべき対応をしたいと思います。
記者
確認なのですが、今回の職員の自死の案件をめぐっては、特に第三者委員会とかを立ち上げて調査する予定は今のところないということですか。
知事
今回の訴状の中で新たなことが出てきたり、裁判の中で何かあればまた別ですが、とりあえず今のところ、ほぼ調べるべきことは調べ尽くされているのかなと。ただ、それでご納得いかないということの中で、こういった裁判ということがあったわけでしょうから、その中でまた新たなものがあれば、それはそれに応じて判断していきたいと。
記者
先ほどの質問に関連してですが、今、パワハラに関する禁止条例は県の方で制定の準備をしているということでしょうか。
知事
まだしていません。
記者
大雨の関連で、今回初めてレベル4の土砂災害危険警報が発表されて、(通常であれば)レベル3(の警報)が出てからレベル4(の警報)が出るということで、多分皆さん突然レベル4(の警報)が出て、結構驚かれたと思うのですが、北陸の今回の大雨でも、急にレベル5(の警報)が出たということで、こういった災害対応というところでは、皆さんがおっしゃっているように想定外のと言うかちょっと分かりませんが、昨今の大雨に対して、県として今後どのように対応していくのか、改めてお願いできますでしょうか。
知事
地震の場合はいきなりというのが当たり前ですが、(雨は)だんだんひどくなってくるということで、雨の方がある意味準備ができるというのが今までの状況だったのですが、今回の線状降水帯だとか、それが一体どちらの方向にずれてくるのかというのは、やはりなかなか想定しにくいというのが今の状況です。ですから、かつてのような、台風の進路だとか、そういうものとは違って、いきなり降り始めるとか、思わぬところで留まったりとかというのは、残念ながら今の気象技術では、前もって(予想すること)は難しいことかなと。ただ、最近の状況は、ほとんどがそのようなことばかりなので、むしろ大雨というのはそういうものなんだということを前提に、防災訓練その他でも、まずはこのように避難して、それからあれをやってこれをやってというよりは、突然来たとしても、まずは避難していただくのか、していただかないのかというのが結構大事なことですから、そうすると、いきなりレベル5(の警報)が出たような地域からすると、そもそも家を出ないでくださいということもある意味(必要です)。これまでは、どちらかと言うと、訓練といえば、まず避難所へ行くということだったのですが、そういったことが新たな視点として、今後の訓練の中の話になりますし、あとは、家の中でどの場所が土砂崩れから身を守る大事な所なのかとあまり考えていないということで、避難所はそこだよねということだけではいけないということも分かってきましたので、そういったものを踏まえて、今後の対応をしっかり準備していきたいと思っています。
記者
1つだけ確認で、先ほど質問があった農政部職員の方の自死の関係で、実際に届いていないので、見た上で、しかるべき対応をしてというのは、訴状が(届いていない)ということですよね。
知事
訴状です。
記者
突発的に大雨が降るような事態になってくるとなると、公務で出張されていても、いろんなことが起きるということがあるかもしれないですが、知事と副知事でどのように(危機管理体制を)分担して、例えばレベル5(の警報)が出た時にどうするかみたいなことは、更に強化されているのでしょうか。
知事
元々、レベルごとの対応は決まっております。それから、前回、前々回の対応ですかね、今はありがたいことに、この間は東京事務所から(オンラインで防災に関する会議に)参加させていただいて、基本的には情報共有と指示ができる状況にあれば良いかなというように思っております。それで、あとはレベルに応じて副知事対応、もしくは知事対応となっていますし、そのような段階で全部連絡が来ますので、そこから(県庁へ)行けるのだったら行く、行けなかったら行けないなりの対応として、情報共有と指示ができるようにと、そこはしっかり対応しています。それで、場合によっては、県にいない場合、場合によっては、今後は海外にいるようなこともありますから、そういう場合においての態勢をしっかり整えて、いろんな危機に対応できるようにしたいと思っています。
記者
地震の関係でお尋ねします。先日、政府の地震調査委員会が、長期評価で、県内を通る池田山断層というところと養老-桑名-四日市断層帯の北部区間というものを(30年以内の発生確率が「3%以上」の、最も警戒すべき活断層として)「Sランク」としました。これについて、知事の今回の評価の受け止めを教えてください。
知事
先ほども言いましたが、実際断層そのものは(県内に)100か所以上ありますので、その中で、実際の今の技術で、ひずみがたまっていると言われるもの、時間的にしばらく起きていないものに関しては、より警戒を高めていかなければいけないかなと思っています。特に、先ほどから雨の話がありますが、地震は本当に突然起きますから、そういう中で、どんな行動を取るかということを、そうした発表を踏まえて、より近くの方はより厳重に、そうでない場合であってもどこで起きるか分からないということ。残念ながら、今の技術では完全に予測することは、やはり地震はまだまだ難しいので、いつ起きても良いように、まさに100か所あるんだということを認識して、まず自分の身は自分で守るというところに尽きるかなと。その上で、防災訓練の中で、そうしたメニューも踏まえながら、連絡体制、バックアップ体制をしっかりやっていきたいなと思っています。
記者
今現在、県の方は、地震被害想定の見直しをしていると思いますが、今回の評価の方を踏まえて何か入れるものがあれば教えてください。
知事
被害想定の場合は、どちらかと言うと、南海トラフ地震のような津波とかによって大きく変わるところがありますが、岐阜県の場合は、海に面していないということもあって、その想定ではなくて、今おっしゃっていただいたような地震の大きさ、規模、そうすると、建物の被害だとか、道路の寸断ということが基本になってこようかと思っていますので、その辺りは必要に応じて見直すということになろうかと思いますが、抜本的に何か変えるということには多分ならないかなと思っています。
記者
明日9月1日は「防災の日」ということで、今の地震の話もそうですし、先ほどの豪雨の話もそうですが、知事から改めて県民に呼びかけがあったら教えてください。
知事
実は、今日の午前中も、(総合)防災訓練をやらせていただきましたが、本当に(災害が)大規模化しているのと、突発ということは、いつ起こってもおかしくないということでありますので、まずは自分の身は自分で守るということと、やはり不用意に川を見に行ったりだとか、自分の命を守るためには何が必要かということを日頃から考えておいていただきたい。先ほど申し上げたように、岐阜の場合は山が多いので、例えば山が土砂崩れになった時には、同じ家の中でもどの辺が安全なのか。それともう1つ、外出中起きた場合には、家族の中でどのような連絡の取り方をするのかということも日頃から準備してあることが、まずは何といっても、身を守ると同時にやはり安心ということ。家族の誰かが連絡を取れないと、やはり非常に不安な状況になりますので、そうしたものをしっかり準備していただくとともに、あとは市町村、それから県の発する注意にはより敏感になっていただきたいと。「また何かやっているよ。」ではなくて、本当にそうしたものが生死を分ける大きな違いになろうかというように思っています。特にレベル5(の警報)の場合は、(むやみに)動いてはいけないということがありますので、そうしたものが実際に発生するんだという状況の中で、そうしたものをしっかり認識していただけるとありがたいと思っています。
記者
パワハラの防止条例の件ですが、今は準備していないということですが、将来的に作るとかそういうことを知事の中で考えられているということでしょうか。
知事
要するにパワハラというものが、ある意味、その個々の職員に対するというものよりも、組織全体に対して与える影響、特にその立場の違いによって、それが忖度を生んだり、様々な問題が発生する可能性があるというように言われておりますので、そうしたものを、しっかり考えると同時に、逆にそういったことが起きないために何をしなければいけないのか。これは、一般的に各自治体で行われているものを単純に持ってくるのではなくて、しっかり県としての組織のあり方、これを踏まえて考える必要があるかなというように思っておりますので、必要に応じてしかるべき対応するような準備はこれからしていくことになろかと思っています。
記者
実効性のあるものを作りたいというお話をされていたので、何か作るのかなと思ったのですが。
知事
もっと言うと、作るのであればと言いますか、じゃあパワハラがいけないということだけだったら、「パワハラはいけませんよ。」という条例を書いてみても、「ああ、そうですか。」になってしまうので、それが一体どういった問題を惹起し、どういうことがいけないのか。ないしは、実際にパワハラということ自体もよく言われているように、確実的な定義があるわけではないです。受け止めた方が、それをパワハラと感じればパワハラだし、これはセクハラでも同じなのですが、そういったものが、今、社会的な、ある意味熟度というのですか、そうしたものを昔はかつてそういうものだよということで済ましていたものが、そうではない。これから、特に若い世代の方が入ってくる中で、そうしたものが後に悪影響が出ないように、どうしたことが必要なのか。作るなら、しっかりそういったものを作っていきたいと思っています。