本文
※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。
司会
それでは、ただいまから知事定例記者会見を始めさせていただきます。
知事
お手元に資料をお届けしたかと思いますが、3点ご報告させていただきます。
1つ目は、「中部山岳国立公園奥飛驒ビジターセンター」の全面リニューアルについてでございます。来月13日に、中部山岳国立公園の魅力発信、それから自然体験、交流の場を提供して、謂わば旅の拠点となる「中部山岳国立公園奥飛驒ビジターセンター」を、奥飛騨温泉郷の平湯にリニューアルオープンするということでお知らせする次第でございます。お手元の資料のように、現在休館中の施設を思い切って再整備しまして、これまでなかった乗鞍・新穂高等のエリアの自然・天候・観光情報・交通情報などを一元的に提供すると、そしてまた旅の相談にも対応するということでございます。
それから松本と高山を観光交流的に結ぼうということで、松本・高山Big Bridge構想が地域でいろいろと議論されておりますが、ちょうどその中央に位置するわけでございまして、インバウンドを含めて広域で周遊する観光客も非常に多いということで、広域観光の情報についても、積極的に情報収集・提供していきたいと思っているところでございます。山岳観光ということで、国も今積極的に乗り出そうという動きでございますが、この中部山岳国立公園、その周辺への誘客、ひいては地域の活性化につなげていきたいということで、こうしたリニューアルオープンに至るということです。
それから2番目が、清流の国ぎふ芸術祭「第5回ぎふ美術展」についてです。これはかつて「県展」と言っていたものを再整備しまして、若手の芸術家の登竜門としてのコンペティションと、いわゆる「県展」ということで、応募資格に制限なく、県内外、そして年齢に関わりなく、誰でも応募できる美術公募展としてのぎふ美術展と2つに分けていまして、その第5回が8月17日から9月1日まで開催ということでございます。8月17日は表彰式と開場式を行いますが、7つの部門ごとに、最優秀賞のぎふ美術展賞1点、優秀賞2点、奨励賞数点を選定することになっています。審査員は毎回新たな方々に入っていただいており、一流の方々にご支援いただいておりますが、今回は例えば、染織家で人間国宝の森口邦(※)彦先生でありますとか、それから皇居三の丸尚蔵館の館長をしておられる島谷弘幸先生であるとか、こういった全国的にご活躍されている方々にいろいろお願いしているところでございます。現在もまだ(作品を)募集中でして、7月5日が期限ですので、ぜひ多くの方に応募していただきたいと思っております。また、会期中の8月17日から9月1日まで、審査員の先生方による「作品講評会」あるいは「クロストーク」も予定しておりまして、これは大変好評でございますが、審査員の先生方から作品の評価とか、様々な貴重な話を聞く機会となっております。それから、この「第5回ぎふ美術展」の後には、いよいよ「『清流の国ぎふ』文化祭」の開催を控えておりまして、この「第5回ぎふ美術展」も「文化イヤー」の流れの中の一コマとして、大いに多くの方に楽しんでいただきたいと思っております。
それから3つ目がコクチバス駆除対策ですが、これは「オール岐阜」で一丸となって関係者がやっておりますが、今回、ガバメントクラウドファンディングと言いますか、ふるさと納税を活用した制度によって、広く寄附を募ろうということでございます。令和5年5月に、魚食性の強い特定外来生物であるコクチバスが長良川本川で確認されまして、鮎、鵜飼漁の伝承に大いなる脅威となっています。生息が広がらない段階での徹底的な駆除が必要ということで、ショッカーボートも含めていろいろな形で対策をしているところでございますが、6月15日から9月12日までの90日間、駆除のためにも相当費用がかかりますので、ご協力をお願いしようということで、クラウドファンディングとして募集しようということでございます。県民の方はご寄附のみの協力になりますが、県外在住の方につきましては、天然鮎とか鮎加工品とか、清流長良川の自慢の品などを返礼品として用意させていただいております。いずれにせよ、クラウドファンディングも含めて、徹底的に早急に対策を進めていくということが必要でございますので、よろしくお願い申し上げます。私からの報告は以上でございます。
記者
副知事の喫煙問題についてお尋ねします。発表では、副知事は自身の喫煙について、初めに知事に報告されたと聞いています。副知事からその事実を明かされた際の知事の受け止めについてお聞かせください。
知事
新庁舎ができた後に、いろいろ議論をした上で、特に健康増進法の精神にも鑑みて、庁舎内では禁煙をしようということで決めたわけでありますし、そういう中で県政をリードする立場である人間がそのルールを残念ながら遵守していなかったということで、私自身も非常に残念だと思いますし、また、県民の皆様にも申し訳ないという思いで話を聞きました。
記者
関連で少し長くなるのですが、岐阜県でも昨年度から、県の中枢の幹部によるパワハラや喫煙問題が続いておりまして、その都度、その処分等が記者会見上で発表されていますが、この間、被処分者が県民や国民に向けて直接謝罪や説明をしたということが一度もありませんでした。被処分者から見て職位が下位であったり、部下にあたる職員が謝罪をする、頭を下げるということが繰り返されています。知事がおっしゃったとおり、県政をリードする立場、職員に対して範を示すべき立場であって、その範を示すべき上位の者が身を隠して、部下が謝罪をするというあり方は、社会通念に照らし合わせても謝罪としては到底受け入れられるものではないと思います。そういう謝罪、不祥事に対しての向き合い方が、あろうことか、県を手本として民間や次の世代まで影響を及ぼすことがあるとすれば、古田知事が望む県のあり方とは違うのではないかと私は考えています。副知事はその違法性を認識しながら、少なくとも4年間に亘って庁舎内で喫煙を続けていました。これは遵法意識に欠けて、他の処分者に比べても悪質性が相当高いと言わざるを得ないと思います。それで質問なのですが、副知事が改めて記者会見を開いて、今後県民に範を示す立場にとどまるにふさわしい謝罪や説明を求めるという考えはないでしょうか。
知事
いろんな考え方があろうかと思いますが、まずは私自身も遺憾であるということでコメントを出させていただいておりますが、本人も私が辞令交付した際は、先ほど申し上げましたが、深く反省しているということでありますし、まずはこれまでのルールに沿って、上とか下とかということもさることながら、そもそもこの決定は、岐阜県の職員委員会という昔の古い規定に基づく、これまで前例がないことでありますが、私も含めて、第三者の先生方と一緒に十分議論した結果の結論でして、結果として、私どもの反省も含めて、処分をしたということです。本人が直接(謝罪に)出るかどうかというのは、いろいろと考え方もありますが、私どもとしてはこれまでどおり総務部の所管でもありますから、総務部の方で報告をし、むしろ必要に応じて、私自身が話をした方が良い場合もあるかもしれませんし、その辺りは考えたいと思います。
記者
今回、副知事の懲戒処分相当というのは、これまで記録にある中で初めてのことであって、これまでのルールと同じような形で良いのかという議論もあるかと思いますが、なぜ直接説明をするという行為がなされないのかということに疑問に思っている県民の方がたくさんいらっしゃると思うのですが、もう少し分かりやすく、その必要がないと判断された理由を教えていただけますか。
知事
処分者というのは、私も含めた岐阜県職員委員会ですから、処分者がどういうことで処分したかということをきちんとお伝えするということがまず基本かと思っておりますので、そういう意味で先ほど申し上げましたが、場合によってはこういったケースについて、私自身がこの処分者の立場で、直接申し上げるということもあり得るのではないかと思っております。
記者
先月末に、岐阜市の柴橋正直市長がイスラエルを訪問した件についてお尋ねします。ご承知のとおりだと思いますが、イスラエルは今、パレスチナと激しい戦争が続いている最中ですが、岐阜市長として訪問し、世界のクリスチャンの政治家が集まる催しやイスラエルの政府関係者と面会していたということです。ガザ地区への攻撃で国際的な非難が高まっているイスラエルを訪問したということで、不適切だったのではないかという声も聞かれています。加えて、先月の28日には、幸い被害は少なかったですが、大雨が岐阜県内も降っていたいうことで、岐阜市の危機管理の体制についても少し疑問があったところかと思います。いろいろな観点から問題がある行動であったかと思いますが、知事としての見解をお願いします。
知事
私も報道で承知した程度でありますし、直接ご本人からどういう意図でどういう経緯でこういうことをされたのか、あるいは日程には入れていなかったわけですから、そういったことも含めて、私自身も日々知事動静ということで、人によってはプライベートだからというケースもありますし、できるだけお出しをするということをやっておりますが、そういうことも含めて、私自身まだ具体的な柴橋市長のお考えとか経緯は直接聞いておりませんので、この時点でのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。私もいつも首長として、何かがいつ何時でも起こり得るということを念頭に置きながら、いろんな場所に出かけたり、活動したりしているわけで、天変地異もいろんなところで起こるわけですから、そういうことに心がけながら活動するという面もありますが、他方で、移動して、いろんなことを体験するとかアピールするとか、移動することの必要性もあるわけで、その時その時の、首長さんお一人お一人の究極の判断だと思います。私も慎重に、海外出張にしましても、どういうタイミングでどういうスケジュールでというのをいろんな角度から考えながらやっておりますが、直接今回の件については、そういう意味ではコメントは差し控えさせていただきます。
記者
リニア関連でお伺いさせていただきます。先週、リニア期成同盟会の総会もあったと思うのですが、改めて知事のリニアに対するお立場、また、瑞浪の水位の低下問題に対するお考えについて改めてお伺いします。
知事
リニア中央新幹線そのものの、国土開発とか、あるいは社会的意義とか、沿線地域の発展とか、あるいは国土ネットワークづくりといったいろんな観点からの重要性は十分理解をしているつもりでありますが、具体的に全線整備するということになると、当然様々な課題も出てくるわけで、その一つ一つをきちんと対応していくということが必要でありますし、それは国、沿線の県・市町村、そして事業者であるJR東海が一体となって、しっかりとした取組みが必要だろうと思っております。
自治体の間では期成同盟会がありますが、毎年総会をやって決議をし、要望事項を定めて国に対して申し上げているわけでありますが、時点時点でのこの問題に対する基本的なスタンスは、その決議に全て網羅されていると思っております。何年か前には落盤事故がありましたが、あの時には安全対策の強化・徹底ということを項目に入れておりまして、これは今も引き継がれています。
今回はちょっと決議をお配りしておりませんが、3番目の項目に新たなことを入れておりまして、「建設工事に伴い、住民の生活環境に対する問題が発生した際は、沿線自治体との迅速かつ緊密な情報共有のもと、徹底した調査により原因を究明し、地域住民の十分な理解を得つつ、速やかな応急対策、被害拡大防止策及び恒久的対策を講じること」というように1つ項目を入れました。これを今回、私自身は、東京で自民党の特別委員会もありましたし、それから期成同盟会総会もありましたし、国土交通大臣、そして総理大臣に対して要望活動をしたわけですが、この点を私は強く申し上げたということでございます。
記者
リニアの関係で、昨日発表されました恵那市でのトンネル工事の掘削現場の付近で基準値を超える六価クロムが4月に検出されたことについて、JRから県への報告は6月になってからだったということがあったと思いますが、以前も水位の低下の問題で報告が遅れたと思いますが、今回の件についての受け止めを教えてください。
知事
昨日初めて私どもも耳にしまして、早速JRにお出でいただいて、詳しい経緯の説明を受けました。実際に採水したのが4月17日で、検査の結果が出たのが4月30日と、そして5月10日にJR東海にジョイントベンチャーの方から報告があったと、その上で昨日、私どもの方に報告があったということで、その間に上回っていることについてのチェックミスがあったということを言っておられますが、やはりこうしたことについて、情報の迅速な共有ということは不可欠なことでありますので、私どもとしては非常に、本件についても遺憾に思っております。早速JRに対しましては、直ちに当該観測井の水質調査をもう一度実施するということを申し上げましたし、併せて、原因調査、地下水の流れ、地形、その他どういう原因があり得るのかということについても速やかに調査してくださいということは申し上げました。同時に県自身も恵那市と連携をいたしまして、今日から観測井の周囲500m以内の井戸水の調査に着手いたしました。この半径500m以内の井戸水の井戸所有者の方々には、水質検査の結果が判明するまでは井戸水の飲用自粛を呼び掛けるということで、恵那市と連携して今進めているところでございます。具体的にどこにどれだけ井戸があって、どなたが所有して、どうしてこうなったということを調べた上で、採水をし、調査するということでございます。順調にいけば、検査は大体2週間程度ということでございますので、JRの調査も2週間後には出てくるのではないかと思いますし、私どももその周辺の井戸についての調査をやった上で、採水日程の調整をして採水にかかるわけでありますが、3週間程度の間には調査結果が出るように進めていきたいということで、私どもとしてはまず最低限の事実確認を急いでいるところでございます。
記者
昨日、池田町の岡崎前町長が官製談合防止法違反容疑で逮捕されるという、なかなか衝撃的なニュースが駆け巡りました。岡崎前町長はセクハラ問題で記事を騒がした上に、さらに今回も官製談合防止法違反、入札妨害ということのようですが、不祥事が続く中で大変残念なニュースだと思いますが、改めまして今回、県内の池田町のベテランの首長がこういった形で逮捕されたということについての受け止めをいただけますでしょうか。
知事
2代前の岐阜県の町村会長もやっておられましたし、全県的な立場で取りまとめをし、リーダーシップを発揮していただいておりましたし、県との様々な政策協議にもご一緒したわけでありまして、それだけに非常に私自身も衝撃を受けております。これから先は捜査に関わることですのでコメントは控えますが、大変残念に思っております。
記者
万博の国際交流プログラムについて、先日、第3弾の選定が発表されまして、岐阜県はこれで相手国が8カ国になるということで、大阪府と並んで、都道府県では最多なのではないかと思いますが、改めて国際交流プログラムへの意図とか思い、それから岐阜県としての相手国は今後も増えそうなのかという方針と、かいつまんで具体的にどういった交流を望まれるかというところを教えてください。
知事
私どもはこの大阪・関西万博について、ゼロから急に立ち上がってどうこうというよりは、これまでずっと積み重ねてきた様々な国際交流について、一つは今年は「文化イヤー」でございますから、特にこれまでの国文祭にない世界に開かれた国民文化祭ということを一つのテーマにしておりまして、多くの国々に参加していただくわけであります。そういう流れの延長線上で自治体の国際交流というものを、今度は万博という舞台でも積極的にアピールをし、深化をさせていくと。そういう深化をさせていくきっかけとして、大阪・関西万博を活用していくというか、我々も参加させていただきたいと。そういうスタンスで臨んできているので、今8カ所という話がありましたが、そういう意味では大阪府と並んで非常に多いということですが、実はこの他に岐阜市が中国と別途やっておりますし、恵那市がポーランド、それから八百津町がリトアニアとやっておりますので、県内3市町も入りますから、そういう意味では11テーマあるということでございまして、市町村も含めて、岐阜県としてはそういう意味では積極的にこの万博の場というものを考えているということでございます。内容的には、例えばフランスとの関係で言えば、アルザスの方々と一緒にいわゆるONSEN・ガストロノミーウォーキングというイベントを、地域の子どもたちとの交流とか、いろいろと広げてやっていくとか、それからポーランドであれば、物産・パネル展みたいなことは当然やりますが、やはり民族舞踊団、舞踊を巡る交流とか、それから中国は景徳鎮の関係者においでいただいて、今度「国際陶磁器フェスティバル美濃’24」がありますから、その延長線上で景徳鎮との交流を深めていくと、ハンガリーについて言えば、ヘレンド社との連携プロジェクトを更に深めていくとか、それから米国、ベルギーは世界三大古戦場ということで、かつて古戦場サミットをやって共同宣言を出しましたが、更にその後もいろいろ交流が続いておりますので、そうしたものを深めていくということで、着実にテーマ毎に地域毎に活動していることを更に深めていくというアプローチが、万博のご当局にはご評価いただいたのではないかと思っております。それからその他にも、来年6月の9日・10日と2日間、一番大きいEXPOホールという、1900席ありますが、このEXPOホールで2日間、岐阜デイと言いますか、岐阜県として自由に使わせていただけるものですから、これも国民文化祭の成果を踏まえながら、ステージイベントとかバーチャル映像とかいろんなことをやっていきたいと思っております。いずれにしても、まずは今年の国民文化祭を目一杯やらせていただいて、それをきっちりと評価、反省をした上で万博に臨むと、そういう流れでございます。
記者
先週、JR東海の社長がいらっしゃった際、環境生活部長からの説明で、知事が「2月の段階で情報をしっかり共有して対策を講じていれば、ここまでの問題にはならなかったのではないか」との話をされたと伺いましたが、これについて知事から直接伺えますでしょうか。
知事
私が申し上げているのは、情報伝達の遅れ、連絡の遅れといった手続き的な問題だけではなく、その間に物事がどう進んだか、現実に出てきたデータを見ると、その間はずっと湧水が続いており、地下水の水位も下がり続けているので、早い段階で立ち止まって、そこで工事を止めて直ちに湧水対策に取り組んでいたらどうだっただろうかと。この考え方は、専門家会議で先生方からも出てきています。この問題は単に手続き的な情報伝達の遅れということではなく、対策をもっと早く取っていたらどうだっただろうかということも含んでいるということを申し上げたものです。
記者
JR東海として、適切だった部分もあれば、そうではなかった部分もあると思いますが、知事として、対応のずさんさを敢えて言うのであれば、どのあたりが特に気になるポイントだったでしょうか。
知事
まだ今回のことが終わったわけではありませんので、日々、工事現場から湧水が出ていますし、それから地下水位も下がっていますし、水枯れになったところには飲料水を提供するということは残っています。それから代替措置として井戸をどこにどう掘っていくのかという問題もありますし、そういう意味では、この問題をできるだけ早いタイミングで、総合的に捉えて、まずは対策と原因究明にできるだけ早く取り組むということが、今回の教訓ではないかと思っています。
まだ一つひとつの課題を、専門家会議で議論していただいておりますので、まだ総括的なことを申し上げる時期ではありませんが、とにかく今は、まずは湧水を止める、地下水の水位低下をどう食い止めるかということをやっていかないといけない時期に来ていると思います。
記者
リニアの期成同盟会の総会の場で、他の自治体の首長と今回の瑞浪市での湧水の件について、何か意見を交わしたことがあったでしょうか。また、県・瑞浪市・JR東海の取組みが、他の自治体でも今後同様の問題が起きた時に、解決するためのひな形のようなものになるといった期待感はありますか。
知事
皆さん、それぞれに関心はお持ちでしたが、他県で同様なことがまだ起こっているという話は特になかったので、将来のことも含めて関心はあったということです。特に、静岡県はJR東海から直接、岐阜でどういうことが起こっているかヒアリングされているようですし、そういう意味で静岡県も関心が高いというか、発言の中にもちらほら岐阜の水問題ということがありましたが、それ以上に分け入った議論を特にしたということはありません。
記者
今回の岐阜県の取組み、環境影響評価審査会を開いたり、JR東海と地元自治体と一緒に、問題解決に向けて動いていく、こういったやり方が他の自治体でも同様の問題が起きた時に、ひな形になるような、そういう期待感はありますか。
知事
自民党の特別委員会の時に、公の発言ではありませんが、いろいろ話をした時に、今回の岐阜県のやり方は非常に参考になると、そういう目で見ていますと言われた議員もいらっしゃいました。
(※)旧字体の「邦」を、現在の字体としています。