新型コロナウイルス感染症が5類感染症に変更されてから、初めての新年を迎えましたが、過去3年と同様に、新規感染者数は全国的に増加しています。
本県でも、1月に入って急速に増加し、「感染警戒期」の水準に達しました。多い日では一日に約1,800人もの陽性者が発生しています。
現在のところ、オミクロン株・XBB系統の一種であるEG.5系統が引き続き主流ではあるものの、JN.1など新たな系統も出てきています。さらに今後、感染力の強い変異株が発生する可能性もあり、油断はできません。
また、季節性インフルエンザについても、11月には約4年ぶりに警報を発表しましたが、現在も感染が収まる気配はありません。
さらに、咽頭結膜熱も11月には初めて警報レベルを超えました。
こうした中、「令和6年能登半島地震」が発生し、現在、県内各地の医療従事者など、多くの方々が被災地の支援に当たっています。ここで、更なる感染の拡大を許し、医療ひっ迫を招くことは、何としても避けなければなりません。初心に立ち返って、今、必要な対策にしっかりと取り組むことが必要です。
改めて、新型コロナの特性を振り返りますと、
- 感染力が非常に強く、条件が揃えば一気に感染が拡がること、
- 無症状でも感染を広げるリスクがあること、
- 高齢者や基礎疾患のある方の重症化リスクが高いこと、
- 症状の有無に関わらず、後遺症に苦しむことがあること、
- ワクチンは有効だが、一定期間で効果が薄れること、
などが挙げられますが、こうした実態は、依然として何ら変わるものではありません。
県民の皆様には、以下に掲げるとおり、新型コロナをはじめとする感染症の拡大に十分な警戒をお願いいたします。
【県民の皆様へのお願い】
- 定期的な換気、こまめな手洗いや手指消毒、効果的な場面でのマスク着用など、引き続き基本的な感染対策の励行をお願いします。
- 体調不良の際、症状が軽くても無理をせず行動をストップし、かかりつけ医の受診や積極的な検査をお願いします。
- 重症化リスクの高い方が、混雑した場所へ出かける場合は、マスクを着用するなど自らの命を守る取組みをお願いします。
- 高齢者や基礎疾患のある方と会う場合には、状況に応じたマスク着用など重症化リスクの高い方を感染させないための配慮をお願いします。
- 新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種の検討をお願いします。特に、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方には、ワクチンの接種をおすすめします。
- 医療のひっ迫を防ぐため、解熱鎮痛薬、抗原定性検査キットなどを事前に準備するとともに、救急外来や救急車は真に必要な場合にのみ利用をお願いします。
|
令和6年1月15日
岐阜県知事 古田 肇
岐阜県知事メッセージ(今冬も感染対策の徹底を) [PDFファイル/1.23MB]
<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)