選定理由 |
大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。また、大部分の個体群がその再生産能力を上回る捕獲圧にさらされている。 |

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形態の特徴 |
体長40mm前後の甲虫。ゲンゴロウ類の中では最も大きい。体の色は黒色で翅の縁は黄色。体の下面は黄褐色。翅の上面には3つの点列がある。 |
生息環境 |
丘陵帯から山地帯の丘陵地に生息する水生昆虫。ヒルムシロ、オモダカなどの水生植物の生えた池沼や休耕田、湿地に生息。 |
生態 |
肉食性で水中を素早く泳ぎ、他の水生昆虫や衰弱した魚類、カエル類などを捕食する。 |
分布状況 |
北海道、本州、四国、九州に分布。国外では朝鮮半島、中国、シベリアなどに分布。県内では美濃地方の丘陵地に確認記録がある。 |

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減少要因 |
水質汚濁に弱く、タガメと同様に農薬の大量使用により急激に減少した。また、生息環境となる水生植物の繁茂した池沼や湿地の消失も減少要因として挙げられる。また、タガメと同じく乱獲も個体数減少の大きな要因。 |
保全対策 |
生息環境となる池沼の保全・創出。また、生息地には生活排水などが流入しないよう配慮が望まれる。小規模な生息地では乱獲を防ぐため、確認場所が特定できないような公表のしかたが必要である。 |
特記事項 |
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