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オカノマイマイ_20342
オカノマイマイ(コガネマイマイ) | Euhadrasandaiokanoi(Pilsbry&Cockerell) | 準絶滅危惧 |
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マイマイ目オナジマイマイ科 |
選定理由 | 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 | |
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形態の特徴 | 殻の直径約40mmの陸産巻貝。殻の色は黄褐色で黒い筋があるが、殻の頂点に向かって渦をまいたような黄色の線でとぎれた独特の模様がある。ナミマイマイより極端に殻高が低く平たい感じがする。 | |
生息環境 | 丘陵帯から山地帯の樹林に生息する。 | |
生態 | 林床や林道脇の石灰岩れきのすき間に堆積した落葉下で見つかることが多い。ブナ林の落葉下でも見られる。低地では沢筋の落葉下で見られることが多い。 | |
分布状況 | 伊吹山系、白山山系に分布。県内では藤橋村、久瀬村、春日村などで確認記録があり、美濃地方の西濃地域に分布域が限定される。 | |
減少要因 | 樹林の伐採などに伴う林床の乾燥化による生息環境の減少が考えられる。また、生息地が極めて限定している種であるため、貝類愛好家などによる採集も減少要因となっている。 | |
保全対策 | 樹林の伐採に際しては、残存林分の林床が乾燥化しないよう林縁植生の早期回復を図る。また、可能な限り伐採箇所が極小となるよう配慮が望まれる。 | |
特記事項 |