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白山へ登山される方へ(白山火山防災協議会)
白山は活火山です
白山は「常時観測火山」の一つです
全国111の活火山のうち、50の活火山が「火山防災のための監視・観測体制の充実等が必要な火山」に選定されています。
白山は現在も活動を続ける「活火山」です。白山は常時観測が必要な火山の一つとして、気象庁が24時間体制で火山活動を監視しています。
白山は、雄大な景観や山麓の温泉など、私たちに多くの恵みを与えてくれています。
しかし、ひとたび噴火をすると、大きな災害をもたらす恐れがあります。
平成26年9月の御嶽山噴火では、突如発生した水蒸気噴火により、火口周辺にいた多くの登山者が被災しました。
白山へ登山する際には、活火山としての危険性を常に忘れることなく、自らの身を守るための備えを行いましょう。
白山火山一口メモ
- 白山の過去1万年間の火山活動は、火砕物降下を伴う噴火を主とし、溶岩流出や溶岩ドームを形成する噴火も起きています。
- 2200年前頃に発生した噴火によって、白水滝(しらみずのたき)溶岩が流出しました。
- その後、過去2千年間に10回程度噴火が発生していますが、1659年の噴火を最後に静穏な状態が続いています。
登山の前に
火山情報を集めましょう
白山に対する正しい知識を持つためには、火山情報を事前に確認することが重要です。
- 白山の火山活動に関する情報を確認しましょう。
登山者向けの「白山火山防災マップ」を確認しましょう
岐阜県では、平成26年の御嶽山噴火を踏まえた火山防災対策の一環として、平成28年度に「白山火山防災マップ(登山者向け携帯版)」を作成し、白山を訪れる登山者や観光客に、白山周辺の地図情報や噴火警戒時の規制などを情報提供しています。
- 噴火時の規制範囲等を事前に把握しておきましょう。
登山届を作成・提出しましょう
- 登山届の作成を通じて、あらかじめ計画を立てることで、無理な登山を防止し、体力・装備・技術にあった登山が楽しめます。
万が一の遭難事故、火山噴火の際の迅速な安否確認、円滑な捜索救助が可能となります。 - 白山では、火口から4km以内を登山する場合は、条例により登山届の提出が義務付けられています。
- 登山届の様式や提出方法等はこちらで確認しましょう。
(岐阜県側の登山届等の情報)- 山岳遭難防止対策ー岐阜県
(石川県側の登山届等の情報) - 白山の登山届の提出の義務化について(石川県)<外部リンク>
- 山岳遭難防止対策ー岐阜県
- インターネットによる登山届の提出方法
- 公益社団法人日本山岳ガイド協会「Compass(コンパス)」<外部リンク>
オンラインで登山計画書を作成し、提出することができるほか、作成した登山計画書を設定した連絡先に送付することも可能です。また、下山時間を大幅に過ぎても下山通知がない場合には、設定した連絡先(家族等)にメールが送信されます。
- 公益社団法人日本山岳ガイド協会「Compass(コンパス)」<外部リンク>
万一の火山噴火に備え、必要なものを装備しましょう
- 白山が活火山であることに留意し、万一の噴火に備え、以下のような装備を準備しましょう。
チェック |
装備品 |
説明 |
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ヘルメット |
噴石や火山灰から頭を守る |
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ゴーグル |
火山灰が目に入るのを防ぐ |
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タオル |
口を押えて火山灰の吸引を防ぐ |
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雨具 |
降ってくる火山灰を防ぐ |
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携帯電話 |
緊急速報メールによる情報入手や救助要請を行う (予備バッテリーも忘れずに) |
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携帯ラジオ |
噴火警報等の情報を入手する |
- 白山は、標高2,702mの高山で、自然条件も厳しいため、天候や気温が急変しても安全に下山できるように衣服や装備を準備しておくことも大切です。
登山中も常に注意しましょう
- 登山中も、気象庁のホームページ等からの情報収集を怠らないようにしましょう。
- 異常を発見した場合、安全な場所まで避難又は下山するとともに、警察・消防、県・地元市村や気象台に速やかに連絡しましょう。
- 噴火は前触れもなく発生することがあります。
万一噴火に遭遇したら、直ちに火口から離れるとともに、山小屋や岩陰などに一時避難しましょう。
また、ヘルメット・ゴーグルを着用し、マスクや湿らせたタオルなどで口を覆いましょう。
噴火が収まったら、直ちに下山しましょう。
その他の情報収集
火山活動の状況以外に道路情報や気象情報も事前に確認してください。
- 道路情報
- 岐阜県道路規制情報<外部リンク>
- 石川みち情報ネット(石川県)<外部リンク>
- 気象情報
- 岐阜県の天気予報(気象庁)<外部リンク>