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ヒトスジシマカが媒介する感染症について
ヒトスジシマカが媒介する感染症について
熱帯や亜熱帯の国々で、ヒトスジシマカやネッタイシマカが媒介する感染症のデング熱やジカウイルス感染症等の流行が続いています。
ブラジルでは小頭症の新生児が増えており、ジカウイルスの感染が関連しているのではないかと考えられています。
また、2014年夏、わが国で70年ぶりにデング熱が流行しました。
ジカウイルス感染症 | デング熱 | |
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症状 |
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流行地 |
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媒介蚊 |
ネッタイシマカ(国内に生息しない) |
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国内発生 |
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治療薬 | 特有の治療薬はなく、対症療法(予後は比較的良好) | |
ワクチン | 開発されていない。 |
ヒトスジシマカとは
ヒトスジシマカは国内に広く分布し、岐阜県内すべての地域に生息し、日中に活動する蚊のうち最も身近な蚊で、「ヤブカ」と呼ばれることが多いようです。
活動時期は5月中旬から10月下旬で、幼虫は、屋外の植木鉢の受け皿や空き缶・ペットボトルに溜まった水、放置されたブルーシートや古タイヤに溜まった水などによく発生します。
人がよく刺されるのは、墓地、竹林の周辺、茂みのある公園や庭の木陰などとで、夜は活動しません。
国立感染症研究所衛生昆虫写真館「ヒトスジシマカ」
ヒトスジシマカ<外部リンク>
感染防止対策
感染を予防するためには、蚊との接触を避け、刺されないようにすることが重要です。
具体的な方法として、
- 屋外で活動する際は、長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きは避け、肌の露出を控える
- 虫よけ剤や蚊の忌避剤等を使用し、屋外及び屋内において、蚊を寄せつけないようにする
- 室内の蚊の駆除を心がける
- 蚊の幼虫の発生源を作らないように注意する
(不要な水たまりを作らないようにする等)などが挙げられます。
- 家庭での蚊の発生対策について(岐阜県健康福祉部生活衛生課)
ご家庭での蚊の発生防止対策について - 啓発用リーフレット
- 蚊(ヤブカ)に御注意![岐阜県保健環境研究所作成]<外部リンク>
妊婦と妊娠の可能性のある女性へ
妊婦や妊娠の可能性のある方は、ジカウイルス感染症の流行地への渡航を控えたほうがよいとされています。
やむを得ず渡航する場合は、特に厳密な防蚊対策を講じることが必要です。
※世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。
性行為による感染について
性行為により、男性から女性パートナーへの感染伝播が疑われる事例が報告されています。
また、女性から男性パートナーへの性行為による感染を示唆する報告もあります。
現在、性行為による感染のリスクを考慮し、以下のことが推奨されます。
- 流行地に滞在中は、症状の有無に関わらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を自粛すること
- 流行地から帰国した男女は、症状の有無に関わらず、少なくとも6か月(パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中)、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を自粛すること
流行地で蚊に刺された場合には・・・
すべての蚊がウイルスを保有している訳ではないので、蚊に刺されたたことだけで過分に心配する必要はありません。
心配な方や発熱等の症状のある方は、帰国された際に、検疫所に御相談下さい。
帰国後に心配なことがある場合には、最寄りの保健所に御相談下さい。
リンク
政府広報オンライン何が危ない?どう防ぐ?ジカウイルス感染症予防のポイント
何が危ない?どう防ぐ?ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント|暮らしに役立つ情報|政府広報オンライン<外部リンク>
厚生労働省ジカウイルス感染症について
ジカウイルス感染症について<外部リンク>
国立感染症研究所ジカウイルス感染症とは
ジカウイルス感染症とは<外部リンク>
外務省海外安全ホームページ感染症危険情報
新型コロナウィルス感染症に関する緊急情報<外部リンク>
厚生労働省デング熱について
デング熱について<外部リンク>
国立感染症研究所デング熱とは
デング熱とは<外部リンク>
岐阜県感染症情報センター
感染症情報センター