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岐阜県鉱工業指数年報2005
平成17年岐阜県鉱工業指数(平成12年基準)
1概況
...平成17年岐阜県鉱工業指数生産・出荷・在庫いずれも3年連続で上昇...
生産指数対前年比3.6%の上昇
出荷指数対前年比2.1%の上昇
在庫指数対前年比5.8%の上昇
平成17年の生産指数は、パルプ・紙・紙加工品工業、電気機械工業等が低下したものの、窯業・土石製品工業、輸送機械工業、一般機械工業等が上昇したため、前年比3.6%の上昇となった。また、出荷指数は輸送機械工業、一般機械工業等が上昇したため2.1%の上昇、在庫指数は一般機械工業、プラスチック製品工業等が上昇したため5.8%の上昇となった。
(図−1)
生産 | 出荷 | 在庫 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
指数 | 前年比(%) | 指数 | 前年比(%) | 指数 | 前年比(%) | |
平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 |
100.0% 96.5% 91.7% 92.4% 94.9% 98.3% |
5.4 △3.5 △5.0 0.8 2.7 3.6 |
100.0% 95.4% 92.6% 95.2% 98.8% 100.9% |
6.8 △4.6 △2.9 2.8 3.8 2.1 |
99.8% 101.5% 99.4% 101.2% 106.1% 112.3% |
0.5 1.7 △2.1 1.8 4.8 5.8 |
注:年指数の値は、生産及び出荷指数は月指数の平均値、在庫指数は年末値による。
2業種別生産指数の動向
主要業種別に生産指数を前年と比べると、上昇したのは窯業・土石製品工業(前年比14.4%)、輸送機械工業(同7.9%)、一般機械工業(同5.7%)、化学工業(同4.5%)、金属製品工業(同4.1%)、プラスチック製品工業(同1.6%)の6業種となった。
一方、低下したのは繊維工業(同△8.7%)、パルプ・紙・紙加工品工業(同△7.2%)、食料品・たばこ工業(同△5.1%)、電気機械工業(同△3.6%)の4業種となった。
(図−2、表−1[Excelファイル/36KB])
3全国、中部との生産指数の比較
...全国は1.1%、中部は5.7%の上昇(岐阜県の上昇率を上回る)...
平成12年からの生産指数の動きをみると、岐阜県は13年、14年と2年連続で低下したが、15年以降上昇を続けており、17年は窯業・土石製品工業(前年比14.4%)、輸送機械工業(同7.9%)、一般機械工業(同5.7%)等が上昇したため、前年比3.6%の上昇となった。
また、全国においても平成13年、14年と2年連続で低下したが、15年以降上昇を続けており、17年は一般機械工業(同5.2%)、輸送機械工業(同4.9%)等が上昇したため、前年比1月1日%の上昇となった。
一方、中部5県では、平成13年に低下したものの、14年以降上昇を続けており、17年は電子部品・デバイス工業(同19.8%)、一般機械工業(同12.5%)、輸送機械工業(同4.3%)等が上昇したため、前年比5.7%の上昇となった。
(図−3)
※「中部」とは、中部経済産業局管内5県(愛知、三重、石川、富山、岐阜)
※資料:経済産業省、中部経済産業局
岐阜県 | 全国 | 中部 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
生産指数 | 前年比(%) | 生産指数 | 前年比(%) | 生産指数 | 前年比(%) | |
平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 |
100.0% 96.5% 91.7% 92.4% 94.9% 98.3% |
5.4 △3.5 △5.0 0.8 2.7 3.6 |
100.0% 93.2% 92.0% 95.0% 100.2% 101.3% |
5.7 △6.8 △1.3 3.3 5.5 1.1 |
100.0% 96.4% 97.7% 102.7% 110.5% 116.8% |
6.8 △3.6 1.3 5.1 7.6 5.7 |
4鉱工業指数の動き
生産指数の動きを四半期ごとにみると、平成14年1〜3月期を底に上昇に転じ、14年10〜12月期からは上昇、低下を繰り返しながらも緩やかな上昇傾向が続いており、17年は4期連続で上昇している。
また、出荷指数の動きをみると、生産指数と同様平成14年1〜3月期に底を打ち、その後は緩やかな上昇傾向が続いている。
一方、在庫指数の動きをみると、平成14年10〜12月期から上昇、低下を繰り返しながらも上昇傾向が続き、17年においてもその傾向は続いている。
(図−4、表-1[Excelファイル/36KB])
業種別の鉱工業指数の動きは以下のとおり。
(1)金属製品工業
平成14年1〜3月期から緩やかな上昇、低下を繰り返しながら横ばい傾向で推移していた生産指数は、16年1〜3月期から上昇傾向にあった。
こうしたなか、平成17年においても上昇傾向が続き、前年比4月1日%の上昇となった。
品目別にみると、軽金属板製品(産業用品)、超硬チップ等が減少したものの、ボルト・ナット、鉄管継手(鋼管製)等が増加した。
また、出荷指数は3.8%上昇し、在庫指数は5.8%の低下となった。
(図−5、表-1[Excelファイル/36KB])
(2)機械工業
平成13年1〜3月期から低下傾向にあった生産指数は、平成14年4〜6月期からは緩やかな上昇、低下を繰り返しながらも上昇傾向にあった。
こうしたなか、平成17年においても上昇傾向が続き、前年比4.2%の上昇となった。
また、出荷指数は3.8%上昇し、在庫指数は24.7%の上昇となった。
(図−6、表-1[Excelファイル/36KB])
(2)<ア>一般機械工業
平成13年4〜6月期から低下傾向にあった生産指数は、14年1〜3月期を底に上昇に転じ、その後は上昇、低下を繰り返しながらも上昇傾向が続いていた。
こうしたなか、平成17年は横ばい傾向で推移し、前年比5.7%の上昇となった。
品目別にみると、はん用ディーゼル機関、ポンプ等が減少したものの、旋盤、数値制御工作機械等が増加した。
また、出荷指数は6月4日%の上昇となった。
(図−7、表-1[Excelファイル/36KB])
(2)<イ>電気機械工業
平成13年1〜3月期から上昇、低下を繰り返しながらも低下傾向にあった生産指数は、15年10〜12月期に上昇に転じたが、16年4〜6月期には再び低下に転じ、その後横ばい傾向にあった。
こうしたなか、平成17年においても横ばい傾向で推移し、前年比3.6%の低下となった。
品目別にみると、半導体集積回路、デジタルカメラ等が増加したものの、携帯電話、温水洗浄便座等が減少した。
また、出荷指数は2.3%の低下となった。
(図−8、表-1[Excelファイル/36KB])
(2)<ウ>輸送機械工業
平成13年10〜12月期から大幅な上昇傾向にあった生産指数は、15年1〜3月期からは横ばい傾向で推移していた。
こうしたなか、平成17年は4〜6月期に大幅な上昇を見せ、その後も上昇傾向が続き、前年比7.9%の上昇となった。
品目別にみると、懸架制動装置部品(ショックアブソーバ)、ステアリング装置等が減少したものの、乗用車ボデー、点火栓(プラグ)等が増加した。
また、出荷指数は8.5%の上昇となった。
(図−9、表-1[Excelファイル/36KB])
(3)窯業・土石製品工業
平成13年以降低下傾向にあった生産指数は、15年10〜12月期に底を打ち、その後は上昇傾向にあった。
こうしたなか、平成17年は4〜6月期に大幅な上昇を見せ、10〜12月期は6期ぶりの低下となったものの、前年比14.4%の上昇となった。
品目別にみると、陶磁器製台所用品食卓用品、石工品等が減少したものの、ファインセラミックス、生石灰等が増加した。
また、出荷指数は7.5%上昇し、在庫指数は0.2%の上昇となった。
(図−10、表-1[Excelファイル/36KB])
(4)化学工業
平成14年1〜3月期を底に上昇、低下を繰り返しながらも上昇傾向にあった生産指数は、16年は横ばい傾向で推移していた。
こうしたなか、平成17年は7〜9月期から上昇傾向を見せ、前年比4.5%の上昇となった。
品目別にみると、不飽和ポリエステル樹脂が減少したものの、医薬品、触媒(自動車排気ガス浄化用)等が増加した。
また、出荷指数は4.4%上昇し、在庫指数は1月7日%の上昇となった。
(図−11、表-1[Excelファイル/36KB])
(5)プラスチック製品工業
平成14年1〜3月期を底に上昇に転じた生産指数は、その後上昇、低下を繰り返しながらも上昇傾向が続いていた。
こうしたなか、平成17年は上昇、低下を繰り返し、前年比1.6%の上昇となった。
品目別にみると、プラスチック製フィルム、日用品・雑貨プラスチック製品等が減少したものの、プラスチック製機械器具部品、プラスチック製容器等が増加した。
また、出荷指数は0.2%低下し、在庫指数は2.3%の上昇となった。
(図−12、表-1[Excelファイル/36KB])
(6)パルプ・紙・紙加工品工業
平成13年以降ほぼ横ばいで推移していた生産指数は、15年1〜3月期からは上昇、低下を繰り返しながらも緩やかな上昇傾向にあった。
こうしたなか、平成17年は1〜3月期に低下に転じ、その後も緩やかな低下傾向が続き、前年比7.2%の低下となった。
品目別にみると、段ボール、衛生用紙等が増加したものの、段ボール原紙、特殊印刷用紙等が減少した。
また、出荷指数は6.3%低下し、在庫指数は8月5日%の低下となった。
(図−13、表-1[Excelファイル/36KB])
(7)繊維工業
低下傾向が続いている生産指数は、平成17年においてもその傾向が続き、10〜12月期には8期ぶりの上昇を見せたものの、前年比8月7日%の低下となった。
品目別にみると、毛織物、合成繊維織物短繊維等が増加したものの、細幅織物、ニット生地染色整理等が減少した。
また、出荷指数は12.7%低下し、在庫指数は1.1%の上昇となった。
(図−14、表-1[Excelファイル/36KB])
統計表のダウンロード(excel形式)
- 表-1業種別生産・出荷・在庫指数の対前年増加率[Excelファイル/36KB]
- 表-2主要業種の四半期別生産・出荷・在庫指数(季節調整済)と対前期比[Excelファイル/40KB]
- 第1-1表生産指数(原指数)[Excelファイル/48KB]
- 第1-2表生産指数(季節調整済)[Excelファイル/51KB]
- 第2-1表出荷指数(原指数)[Excelファイル/54KB]
- 第2-2表出荷指数(季節調整済)[Excelファイル/52KB]
- 第3-1表在庫指数(原指数)[Excelファイル/51KB]
- 第3-2表在庫指数(季節調整済)[Excelファイル/58KB]
- 第4-1表財別指数(原指数)[Excelファイル/50KB]
- 第4-2表財別指数(季節調整済)[Excelファイル/47KB]