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水質検査に使用している検査機器の整備状況と、それぞれの検査機器について説明をします。
この装置を使用することにより、有機物の化学構造に関するデータが豊富に得られます。
このため、多くの成分が混在し、更に水中にごくわずかしか存在しなくても短時間で高感度で測定することが出来ます。
物質によってはng/L(1L中10億分の1グラム)まで分析が可能です。
この装置では、水質基準項目を中心にホルムアルデヒドなどの「消毒副生成物」やフェノール類などの各種「有機(化合)物」を測定しています。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
---|---|---|---|
水質基準項目 | 31 | ホルムアルデヒド |
ホルムアルデヒドなどの消毒副生成物、フェノール類などの有機物(6項目) |
45 | フェノール類 | ||
水質管理目標設定項目 | 9 | フタル酸ジ(2-エチルヘキシル) | |
13 | ジクロロアセトニトリル | ||
14 | 抱水クロラール | ||
15 | 農薬類 |
この装置を使用することにより、有機物の化学構造に関するデータが豊富に得られます。
このため、多くの成分が混在し、更に水中にごくわずかしか存在しなくても短時間で高感度で測定することが出来ます。
物質によってはng/L(1L中10億分の1グラム)まで分析が可能です。
この装置では、特別な試料を導入する装置(パージ&トラップ装置)を装備しており、水質基準項目を中心に、トリハロメタンを代表とした「消毒副生成物」や臭い成分の「カビ臭物質」などを測定しています。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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水質基準項目 | 14 | 四塩化炭素 |
トリハロメタンなどの消毒副生成物やテトラクロロエチレンなどの有機物(18項目) |
15 | 1,4-ジオキサン | ||
16 | シス-1,2-ジクロロエチレン及び トランス-1,2-ジクロロエチレン |
||
17 | ジクロロメタン | ||
18 | テトラクロロエチレン | ||
19 | トリクロロエチレン | ||
20 | ベンゼン | ||
23 | クロロホルム | ||
25 |
ジブロモクロロメタン | ||
27 | 総トリハロメタン | ||
29 | ブロモジクロロメタン | ||
30 | ブロモホルム | ||
42 | ジェオスミン | ||
43 | 2-メチルイソボルネオール | ||
水質管理目標設定項目 | 5 | 1,2-ジクロロエタン | |
8 | トルエン | ||
20 | 1,1,1-トリクロロエタン | ||
21 | メチル-t-ブチルエーテル |
この装置は液体クロマトグラフと質量分析計を組み合わせたもので、今まで測定が難しかった物質も短時間で高感度で測定することが出来ます。
この装置では、水質基準項目であるクロロ酢酸などの「消毒副生成物」を測定しています。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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水質基準項目 | 22 | クロロ酢酸 | ハロ酢酸などの消毒副生成物 |
24 | ジクロロ酢酸 | ||
28 | トリクロロ酢酸 |
この装置は、水溶性の有機物を各成分ごとに分離ができる分離カラムというものを使用して、水中に含まれる各種有機物を分析できる装置です。
また、一部の農薬など、ガスクロマトグラフ質量分析計で測定の難しい水溶性の有機物質を主に担当することができます。
この装置では、水質基準項目である、洗剤成分の「陰イオン性界面活性剤」の検査の他、農薬類の検査にも使用しています。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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水質基準項目 | 41 | 陰イオン界面活性剤 | 陰イオン界面活性剤及び農薬類 |
水質管理目標設定項目 | 15 | 農薬類 |
この装置は、水質基準項目に設定されている有機物(全有機炭素[TOC]の量)を測定するもので、水中に存在する有機物を高温(約680℃)で燃焼させることによって、水中に含まれる有機物(有機炭素の 量)を高精度に測定をすることができるものです。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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水質基準項目 | 46 | 有機物(全有機炭素(TOC)の量) | 有機物 |
イオン交換カラムというイオン成分を分離できるものを使用して、水中のイオン成分を測定する装置です。
この装置では、複数のイオン成分を一斉に測定が可能で、水質基準項目を中心に「塩化物イオン」:無機物(陰イオン成分)、「ナトリウム」:無機物(陽イオン成分)などの検査に使用しています。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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水質基準項目 | 9 | 亜硝酸態窒素 |
塩化物イオンなどの無機物(8項目) |
11 | 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 | ||
12 | フッ素及びその化合物 | ||
21 | 塩素酸 | ||
36 | ナトリウム及びその化合物 | ||
38 | 塩化物イオン | ||
39 | カルシウム、マグネシウム等(硬度) | ||
水質管理目標設定項目 | 10 | 亜塩素酸 | |
17 | カルシウム、マグネシウム等(硬度) |
イオン交換カラムというイオン成分を分離できるものを使用して、水中のイオン成分を測定する装置です。
この装置では、水質基準項目であるシアン化物イオンや臭素酸(イオン)の検査に必要な反応部分(ポストカラム)をイオンクロマトグラフに装備して、水中に含まれるこれらイオン成分をng/L(1L中10億分の1グラム)レベルの分析をすることができます。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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水質基準項目 | 10 | シアン化物イオン及び塩化シアン | シアン化物イオン、 臭素酸などの無機物 (2項目) |
水質管理目標設定項目 | 26 | 臭素酸 |
この装置は、約6000℃以上の高温となる高周波誘導結合プラズマを使用して、水中に含まれる金属を原子レベルまで分解し、その重さ(質量)を測ることにより金属類の分析をするものです。
水中に溶けているほとんどの金属に対して、複数の金属類を一括かつ短時間に、しかも金属の種類によってはng/L(1L中10億分の1グラム)のレベルまで高感度の分析が行える装置です。
この装置を使用して、水質基準項目を中心に、カドミウム、ヒ素、鉛、マンガンなど、13項目の金属類の分析を行っています。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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水質基準項目 | 3 | カドミウム及びその化合物 | カドミウム、ヒ素などの金属類(14項目) |
5 | セレン及びその化合物 | ||
6 | 鉛及びその化合物 | ||
7 | ヒ素及びその化合物 | ||
8 | 六価クロム化合物 | ||
13 | ホウ素及びその化合物 | ||
32 | 亜鉛及びその化合物 | ||
33 | アルミニウム及びその化合物 | ||
34 | 鉄及びその化合物 | ||
35 | 銅及びその化合物 | ||
37 | マンガン及びその化合物 | ||
水質管理目標設定項目 | 1 | アンチモン及びその化合物 | |
2 | ウラン及びその化合物 | ||
3 | ニッケル及びその化合物 | ||
18 | マンガン及びその化合物 | ||
30 | アルミニウム及びその化合物 |
金属元素(鉄など)が特有の波長の光を吸収する原理を利用して水中の金属類の濃度を測る装置です。
この装置では、電気炭素炉で水に含まれる金属を原子レベルまで分解する装置が装備されており、鉄等の金属類を高精度に分析できるものです。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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水質基準項目 | 34 | 鉄及びその化合物 | 鉄 |
水銀が特有の波長の光を吸収する原理を利用して水中の水銀濃度を測る装置です。
水銀専用の測定装置としているため、装置も簡易で、また、測定感度が非常に高いのも特徴です。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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水質基準項目 | 4 | 水銀及びその化合物 | 水銀 |
この顕微鏡は、標本を拡大するという顕微鏡としての基本的な働きの他、紫外線を試料に当てて標本から発生した蛍光を観察することや標本の内部を明暗の差として観察できる微分干渉という機能をもっています。
このような特別な機能をもつ顕微鏡を使用して、クリプトスポリジウムの検査を行っています。
検査対象項目区分 | 番号 | 検査項目 | 検査項目(概要) |
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- | クリプトスポリジウム | クリプトスポリジウム |