岐阜国道事務所が国道41号バイパス工事に伴い、令和2年1月から令和2年11月及び令和6年9月に事前に工事箇所の土壌を調査したところ、土壌汚染対策法に規定する土壌含有量基準を超える鉛、土壌溶出量基準を超える鉛及びヒ素が検出されたため、本日(12月19日)、岐阜国道事務所から可茂県事務所に報告がありました。
1 報告内容
(1)調査地点
加茂郡白川町河岐地内
(2)調査結果の概要
○調査時期:令和2年1月から令和2年11月
【土壌含有量】
項目:鉛
調査箇所数:16
基準超過箇所数:1
調査結果:10/mg/kg未満から1300mg/kg
土壌含有量基準:150mg/kg以下
最大基準超過倍率:8.7倍
※その他の項目についても調査を実施していますが、土壌含有量基準超過はありません。
【土壌溶出量】
項目:鉛
調査箇所数:16
基準超過箇所数:1
調査結果:0.005mg/L未満から0.024mg/L
土壌溶出量基準:0.01mg/L以下
最大基準超過倍率:2.4倍
項目:ヒ素
調査箇所数:16
基準超過箇所数:1
調査結果:0.005mg/L未満から0.024mg/L
土壌溶出量基準:0.01mg/L以下
最大基準超過倍率:2.4倍
※その他の項目についても調査を実施していますが、土壌含有量基準超過はありません。
○調査時期:令和6年9月
【土壌含有量】
項目:鉛
調査箇所数:5
基準超過箇所数:2
調査結果:15mg/kg未満から190mg/kg
土壌含有量基準:150mg/kg以下
最大基準超過倍率:1.3倍
※その他の項目についても調査を実施していますが、土壌含有量基準超過はありません。
2 汚染の原因
現時点では不明です。
3 今後の対応
(1)地下水調査について
鉛について、「岐阜県地下水の適正管理及び汚染対策に関する要綱」(以下、「要綱」という。)に基づく周辺地下水調査範囲(土壌溶出量基準超過地点から半径80mの範囲)に井戸がないこと、ヒ素について、要綱に基づく周辺地下水調査範囲(土壌溶出量基準超過地点から地下水の流向を考慮した半径250mの範囲)に井戸がないことを確認しているため、周辺地下水調査は実施しません。
(2)報告者に対する指示等について
岐阜国道事務所に対し、土壌汚染の拡大を防止する措置を行うよう助言しています。
また、要綱では、自主的に実施した土壌又は地下水調査から汚染が判明した場合、速やかに各県事務所及び岐阜地域環境室へ報告することとしており、今回の同事務所による報告遅滞に対し、今後汚染が判明した場合には速やかに報告するよう厳重に注意しました。
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