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東海旅客鉄道株式会社が、中央新幹線駒場トンネル新設工事(名古屋方)に伴い発生した土壌を調査したところ、土壌汚染対策法に規定する土壌溶出量基準を超えるヒ素が検出されたため、昨日(7月3日)、同社から恵那県事務所に報告がありました。
1 報告内容
(1)土壌調査地点
中津川市千旦林地内
(2)調査結果の概要
【土壌溶出量調査】
項目 |
調査 検体数 |
基準超過 検体数 |
調査結果 |
土壌溶出量 基準 |
最大基準超過 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
ヒ素 |
1 |
1 |
0.023mg/L |
0.01mg/L以下 |
2.3倍 |
※トンネル坑口から品川方面へ48mの地点。
※その他の物質についても調査を実施していますが、基準超過はありません。
2 汚染の原因
自然由来による汚染の可能性が高いと考えられますが、現時点では不明です。
なお、周辺地域には、ヒ素を原料に使用する工場・事業場はありません。
3 今後の対応
(1)地下水調査について
今後も工事の延伸に伴い、基準値を超えてヒ素が検出される可能性があるため、県は、中津川市の協力を得て、基準超過地点から掘削方向(品川方面)に900mの区間において、「岐阜県地下水の適正管理及び汚染対策に関する要綱」に基づき、半径250mの範囲内で井戸水の利用状況調査及び水質検査を実施します。
(2)地域住民への情報提供について
井戸水を利用している家庭・事業場に対しては、結果が判明するまでの間、井戸水の飲用の自粛を呼びかけます。
(3)事業者に対する指導について
汚染土壌の適正な管理等を行うよう指導しました。
報道発表資料(中津川市千旦林地内における土壌汚染について) [PDFファイル/189KB]