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岐阜県現代陶芸美術館では、加藤土師萌の絶作であり、皇居宮殿に納められた「緑地金襴手飾壺(萌葱金襴手菊文蓋付大飾壺)」の姉妹作を、令和5年度に新規収蔵し、そのお披露目となる下記展覧会を開催します。宮殿用の飾壺の制作過程は、加藤本人によって詳細な記録が綴られており、完成直前に死去しているため家族が仕上げて納品したエピソードも残されています。これまで、この記録から同じ色による2本のスペアが同時期に制作されていたことは分かっていましたが、本作はこれらと時を同じくして作られながら、近親者以外誰にも知られることなく、今日に伝わったものです。一般には非公開となっている宮殿の作とは色違いですが、圧倒されるほどの大きさ、上品な金襴手の装飾など重なる部分も多く、是非、間近でご覧ください。
加藤土師萌「黄地金襴手菊文蓋付大飾壺」
1968年制作
展覧会 |
うつわの大中小展 大きさから、やきものを解剖する |
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会場 | 岐阜県現代陶芸美術館ギャラリー1(多治見市東町4-2-5) |
会期 | 令和6年(2024)3月16日(土曜日)から5月26日(日曜日) |
休館日 | 月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館)、4月30日、5月7日 |
内容 |
初公開の加藤土師萌による「黄地金襴手菊文蓋付大飾壺」など収蔵品約100点による、うつわの「大きさ」の意味に着目した展覧会 |
ホームページ | https://www.cpm-gifu.jp/museum/<外部リンク> |