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本県では、昨年10月に「DNAR※1に係る救急隊活動プロトコール(活動手順書)」の運用を開始しましたが、プロトコールの円滑な運用に向けては、プロトコールや「ACP※2」に対する医療・福祉等関係者の理解促進のほか、救急現場で活動する救急隊との連携の強化が求められます。
このため、岐阜県及び岐阜県メディカルコントロール協議会※3(会長:小倉真治 岐阜大学大学院 医学系研究科 救急・災害医学分野教授)では、救急隊員のほか、医療・福祉関係者の皆様が「DNAR」を取り巻く最新の動向のほか、救急隊活動プロトコールの運用開始後の状況と課題を共有し、今後を展望する機会とするため、下記のとおりシンポジウムを開催します。
※1 DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)
重篤な疾患等により人生の最終段階にある方が心肺停止になった時に、患者本人又は患者の利益に関わる代理者の意思決定を受け
て心肺蘇生を行わないこと。
※2 ACP(Advance Care Planning)
将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、本人を主体に家族や医療・ケアチームが繰り返し話し合いを行い、本人による
意思決定を支援すること。
※3 岐阜県メディカルコントロール協議会
救急救命士による医療行為の質を保証するため、救急救命士が医療行為を実施する際に医師が指示又は指導・助言する(メディカ
ルコントロール)体制を確保するため、消防庁通知に基づき設置した協議会。
令和5年1月23日(月曜日) 13時00分から16時00分
ぎふ清流文化プラザ 長良川ホール(岐阜市学園町3丁目42)
県下消防職員・医療・福祉関係者 約380人(オンライン参加含む)
13時10分から13時40分 基調講演(1)
「岐阜県救急隊DNARプロトコール改定と今後の展望」
講演者:中濃厚生病院 救命救急センター センター長 名知 祥 氏
13時40分から14時10分 基調講演(2)
「ACPの普及とDNARプロトコール」
講演者:岐阜県医師会 会長 伊在井 みどり 氏
14時20分から15時00分 パネルディスカッション
「DNAR 運用開始後の事例から学ぶ」
パネリスト:なかたにクリニック 院長 中谷 圭 氏
大垣市訪問看護ステーション 所長 安田 尚美 氏
岐阜県社会福祉士会 副会長 鈴木 雅秀 氏
大垣消防組合消防本部 救急救命士 加藤 玲雄 氏
瑞浪市消防本部 救急救命士 森本 純 氏
15時10分から15時55分 特別講演
「法律学の視点から DNARの意味・位置付けを考える」
講演者:香川大学危機管理教育・研究・地域連携推進機構客員教授
橋本 雄太郎 氏
取材時には検温にご協力いただくほか、マスクの着用をお願いします。