ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 県政ホットニュース > 2024年 > 2024年10月 > 岐阜の匠の技を支える道具を集めた展示会

本文

岐阜の匠の技を支える道具を集めた展示会

記事ID:0396233 2024年11月1日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

 職人の伝統技術を次の世代に引き継ごうと、地場産業で使われている道具を紹介する展示会を高山市の飛騨・世界生活文化センターで開催しています。会場には、木工や和紙、刃物、陶磁器などの匠の技を支える道具440点あまりのほか、それらの道具が生み出す製品170点あまりが展示されています。
 このうち、木工技術を紹介するコーナーでは、木を削る鑿(のみ)や鉋(かんな)の特徴と違いがわかるよう展示をしています。削りかすを触ったり匂いを嗅いだりすることもできます。こちらは、本美濃紙をすく時に使う、簾(すだれ)に似た道具「簀(す)」です。竹ひごの先を斜めに削って編み込む「そぎつけ」という独特の編み方で作られています。このほか、日本刀を作る鍛冶場(かじば)を再現したエリアや、全国で唯一岐南町の木工所だけで作られている和傘の部品「ロクロ」、それに人間国宝の陶芸家・荒川豊蔵さんと加藤孝造さんが実際に使っていた道具など貴重な品々が並びます。
 また、会場の一角では、能登半島地震からの復興への思いを込めて、石川県の伝統的工芸品である輪島塗の道具と技術を紹介しています。
 展示会を企画した、岐阜県文化伝承課の江崎美穂伝統技術支援監は、「伝統技術を継承していくには、技術者の育成に加えて道具の確保が喫緊の課題となっています。県内地場産業の技術を支える道具が一度に見られる機会なので、多くの方に来場いただいて、こうした道具の継承について考えていただきたい」と話していました。
 この展示会「『匠の国ぎふ』の技を支える道具展」は、11月24日まで、高山市の飛騨・世界生活文化センターで開催しています。毎週火曜日は休館日で、入場は無料です。

会場の様子

<外部リンク>