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各務原市の岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空宙博)に、新たに企画棟が完成し、10月12日、関係者が出席してオープニングセレモニーを行いました。
古田知事はあいさつで、新しい企画棟の名前について「青色で航空宇宙を想起させる箱であり。開けてみたら何が出てくるんだろうとわくわくして入っていただきたいという思いで『スペースボックス』と名付けました」と披露しました。
また、常田佐久館長は、スペースボックスの完成を記念して行う特別企画展「月への挑戦」について、「世界の宇宙開発でもっともホットなテーマです。展示を見て、なぜ再び人類が月を目指すのかを感じ取ってほしい」と見どころを話しました。
会場では、初めて人類が月へ挑んだアポロ計画や日本人宇宙飛行士の着陸も期待されるアルテミス計画を紹介するほか、日本の企業が行う月面探査プログラムで使われる予定の月着陸船の模型などを展示しています。
このうち、1971年にアメリカのアポロ15号が地球に持ち帰った月の石は、クレーター内の岩から採取されたものです。旧ソ連が無人探査機で回収した月の砂はレンズを覗くと粒を観察することが出来ます。
また、県内の高校生が中心になって、岐阜大学、県内企業のサポートを受けて、設計、製作、運用を行う超小型人工衛星の試作機の展示のほか、月への旅行や近未来の月面基地を映像で体験できるシアターも設置されています。
特別企画展「月への挑戦-アポロ計画から50年、人類は再び月を目指すー」は、各務原市の空宙博で、2025年3月9日まで開催しています。