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多治見市で200年以上続く窯元の当主・七代加藤幸兵衛(かとうこうべえ)さんから、県に工芸作品を寄贈いただくことになり、2月22日、県庁で古田知事が作品を受け取りました。
七代加藤幸兵衛さんは、昨年、県が重要無形文化財に指定した「三彩」の保持者です。
今回寄贈を受けた作品は、加藤さんが制作した「三彩四耳器(さんさいしじき)」で、最初に透明な釉薬(ゆうやく)を全面に塗り、その後に緑色と藍色それに黄色の釉薬を掛け分けた「三彩」の技法が用いられています。
加藤さんは、「釉薬を上から下へ流すことで冴えた色になります。すべて筆を使ってそれぞれの場所に様々な色を塗っています。凹凸に応じて濃いところと薄いところができている変化も楽しんでいただきたいです」と説明しました。
古田知事は、「寄贈いただきありがとうございます。この作品を多くの県民の皆さんに見ていただけるようにします」とお礼を述べました。