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令和6年12月

12月27日(金曜)の公務報告

<14時00分から 県庁で、酒向邦彦 美濃加茂市堂上蜂屋柿振興会長、山内清久 めぐみの農業協同組合代表理事組合長、藤井浩人 美濃加茂市長、牧田秀憲 県議会議員から、本年産の堂上蜂屋柿を受領>

 干し柿の王様と呼ばれる堂上蜂屋柿。美しいあめ色、とろけるような舌ざわり、柿の甘い香りと日向のにおいが特徴で、口の中に広がっていく豊かな風味の中には、懐かしさが漂っています。

 美濃加茂市堂上蜂屋柿振興会は、生産技術や加工技術の向上、規格の統一や品質の安定のため、講習会や品評会を開催するほか、伝統技術を継承するために、地元小学校で干し柿作り体験などにも取り組んでおられます。

 丹精込めて作られた蜂屋柿は、国内外から高い評価を得ており、金賞を受賞した蜂屋柿(3コ入り)は市場のセリで10万円の高値で取引されています。

 振興会の皆さんが手塩にかけて生産された蜂屋柿を拝見しながら、技術の向上や人材育成などについてお話を伺いました。これからも、本県の冬の代表的な味覚として、益々発展してほしいと思います。

本年産の堂上蜂屋柿を受領

<14時30分から 垣根真吾 県指導農業士連絡協議会飛騨支部長ら同支部役員から、飛騨の花もちを受領>

 飛騨地方の冬の風物詩の一つが「花もち」。雪深い飛騨地方で正月に飾る花のかわりに木の株に繭玉を付け飾っていた習慣が、いつしか紅白のお餅に変わったといわれています。地域の農業振興に取り組む県指導農業士の連絡協議会飛騨支部の皆さんが毎年手作りしてくださり、今年も垣根支部長さんはじめ皆さんでお届けくださいました。室内を明るく彩ってくれる花もち。私の執務室に飾らせていただきます。ありがとうございました。

飛騨の花もちを受領

12月26日(木曜)の公務報告

<15時00分から 県庁前公園「ぎふ結のもり」で、「揖斐二度ザクラ」植樹式に出席>

 県庁の北側に広がる公園「ぎふ結のもり」には、県ゆかりの桜として、令和4年(2022年)に「中将姫誓願桜」と「淡墨桜」を植樹しました。今回、この2本と同じく、国の指定天然記念物である「揖斐二度ザクラ」を公園に加えることとなりましたので、植樹式を開催しました。

 この桜は、「二度ザクラ」という名前から、春秋の二度咲く、いわゆる「二度咲き」の桜と思われがちですが、そうではありません。1本の木に一重咲き、八重咲き、二段咲きの3種類の花を咲かせる珍しい桜です。名の由来である二段咲きの花は、外側が花盛りになる頃、花芯に次のつぼみが現れ、外側の花びらがしぼむ頃、花芯のつぼみが開花し、二段に咲くのが特徴です。

 今回植樹する桜は、大野町の皆さんが、天然記念物の指定木から接ぎ木された苗木を20年にわたり育てられたもの。大切な1本を寄贈いただき、感謝申し上げます。

 公園のシンボルの一つとして、大きく成長し、末永く咲き続くよう、大切に見守っていきたいと思います。

県庁前公園「ぎふ結のもり」にて「揖斐二度ザクラ」植樹式

12月23日(月曜)の公務報告

<10時30分から 岐阜県経済・雇用再生会議に出席>

 今年度2回目となる県経済・雇用再生会議に出席しました。今回は、「賃金引上げに向けた取組み」をテーマとする「地方版政労使会議」に位置付けて開催。2025年賃上げ交渉に向けた今シーズン全国初の開催となり、厚生労働省の安藤たかお大臣政務官も出席されました。

 今年の賃上げ交渉(2024年)は、33年ぶりの高水準での賃上げが実現しました。その一方で、物価高による原材料費の高騰が依然として続く中、引き続きの賃上げが重要です。今会議では、本県が実施した価格転嫁や賃上げのアンケート結果や、国・県の各種支援策などを紹介しながら、参加者の皆さんと意見交換しました。参加者の皆さんからは、度重なる値上げで更なる価格転嫁が難しいことや、客離れや取引停止を心配する声、足踏み状態が続いている企業が多くいる状況などのお話がありました。本県としても、お聞きしたご意見も踏まえながら、できる支援を速やかに検討していきたいと思います。

岐阜県経済・雇用再生会議に出席

<15時30分から 「ねんりんピック岐阜2025」カウントダウンボード除幕式に出席>

 来年(2025年)10月18日(土曜日)から21日(火曜日)までの4日間、県内全市町村で「ねんりんピック岐阜2025」を開催します。開催まで300日となりましたので、県庁正面入口にカウントダウンボードを設置しました。

 岐阜大会の特徴は、誰でもレクリエーションにふれることができる「ふれあいレク大会」を開催するところです。これまでのねんりんピックは60歳以上の方を中心とした大会でありましたが、本大会では、子どもから高齢者、男女の区別や障害の有無にかかわらず、誰もが参加できる大会となります。延べ60万人の方々が参加する祭典を、オール岐阜で盛り上げていきたいと思います。

「ねんりんピック岐阜2025」カウントダウンボード除幕式

12月20日(金曜)の公務報告

<15時00分から 記者会見>

 2点について、記者会見をしました。

 1点目は「令和6年の県政を振り返って」について。今年は、1月から能登半島で発生した地震からはじまり、本県にとっては3年ぶりとなる鳥インフルエンザも発生しました。改めて、行政の最大の責務が「県民の生命と生活を守ること」であると再認識する年でありました。加えて今年は、文化イヤーでもありました。夏の「清流の国ぎふ総文2024」と秋の「『清流の国ぎふ』文化祭2024」を中心に、年間を通じて様々な文化行事を行いました。それに伴って、皇室のお出ましもありましたが、清流文化を国内外に発信する年となりました。この1年を「持続可能な『清流の国ぎふ』を目指して」「暮らしやすい『清流の国ぎふ』の実現」「『清流の国ぎふ』の魅力向上と発信」の3つの柱で、様々な出来事を振り返りました。

 2点目は「トイレトラック等の配備」について。今般の能登半島地震においても課題となりましたが、大規模災害が発生したときに、避難所に衛生的なトイレを確保することは、大変重要です。断水で水栓トイレが使用できなくなると、衛生環境が悪化するため、トイレを我慢することが非常に多くなります。それにより、避難者が体調を崩してしまう問題が生じています。このため、今回、万が一の事態に備え、自走式で、各地の避難所に配備することが可能となるトイレトラックを配備しました。加えて、(一社)助けあいジャパンとの協定により「災害派遣トイレネットワークプロジェクト」にも参加することとなりました。これにより、災害時は他の自治体からトイレトレーラーなどの支援も受けられることになりました。

 最後に、今年の漢字について。今年は「共」という漢字を選びました。国文祭のキャッチフレーズが「ともに・つなぐ・みらいへ」ということで、「共に」ということを強調していますし、また、清流の国ぎふ憲章でも、「知・創・伝」に「共」の文字を加えています。まさに共に歩んできた1年であり、「オール岐阜」というスピリットにも相通ずると思いますので、この「共」を今年の漢字に選びました。

記者会見

12月19日(木曜)の公務報告

<10時00分から 県庁で、県議会定例会に出席>

 12月3日(火曜)に開会した今議会は21日間にわたって県議会議員の皆さんに熱心に審議いただき、補正予算案などの議案を可決いただいて閉会となりました。また、私自身、知事として最後の県議会閉会を迎えました。この20年、ご一緒させていただいた県議会議員の方々は100名、議場での登壇は1,250回、答弁した本数は約3,000本になります。議場での思い出は尽きませんが、今議会では、質問という形で20年間の総括や「清流の国ぎふ」にかける思いを語る機会を数多くいただき、感謝申し上げます。振り返ると、決して平坦な道ばかりではありませんでしたが、それでも20年、走り続けてこられましたのは、議員の皆様をはじめ、県民の皆様、そして県職員の皆さんの支えがあったからこそです。改めて、御礼申し上げます。

県議会定例会

<11時55分から 栗山知 県人事委員会委員長、岡本知彦 同委員会委員、伊在井みどり 同委員会委員から、職員の給与等に関する勧告を受領>

 人事委員会の栗山委員長、岡本委員、伊在井委員から、社会と公務の変化に応じた給与制度の整備として、職務や職責をより重視した給料表への見直しや、扶養手当、地域手当、通勤手当等の諸手当の見直しについて、勧告をいただきました。職員一人一人がより一層持てる力を県政に発揮できるよう、丁寧に検討していきたいと思います。

職員の給与等に関する勧告を受領

<11時30分から 猫田孝 県議会スポーツ振興議員連盟会長ほか、同連盟所属県議会議員から、スポーツ振興施策の推進に関する要望書を受領>

<13時30分から 猫田孝 自由民主党岐阜県支部連合会会長代行らから、令和7年度県の予算編成に対する要望書を受領>

<15時00分から 伊藤正博 県議会県民クラブ議員団団長らから、2025年度県予算編成に対する要望・提言書を受領>

<15時30分から 水野吉近 県議会公明党幹事長、五十川玲子 公明党岐阜県本部女性局長らから、令和7年度県の予算編成に対する要望書を受領>

 県議会の各会派、また議員連盟の皆さんから、令和7年度当初予算編成に向けた要望をいただくとともに、意見交換を行いました。

 予算編成はこれから本格化していきますが、物価高騰への対応、能登半島地震などを踏めた県土強靭化対策、新たに策定する「岐阜県こども計画」を踏まえたこどもへの支援など、県民の安全・安心の確保や未来づくりに向けた政策を展開していくため、いただいた要望・提言をしっかりと受け止め、十分に内容を検討させていただきたいと思います。

要望書を受領 要望書を受領 要望書を受領  要望書を受領 要望書を受領

12月18日(水曜)の公務報告

<11時15分から 小川信也 大垣ミナモソフトボールクラブを育てる会会長、堤俊彦 大垣ミナモソフトボールクラブ会長、須藤麻里子 同監督らが、2024シーズンの結果報告>

 大垣ミナモの皆さんが、2024シーズンの結果報告にお越しくださいました。

 今シーズンは8勝21敗で東地区8チーム中7位。昨年(8位)から順位を上げることが出来ましたが、ポストシーズン(プレーオフ、ダイヤモンドシリーズ)への進出は叶いませんでした。シーズン途中から監督に就任した須藤さんからは、今季の総括と来季への意気込みを伺いました。

 ぎふ清流国体を契機に創立された大垣ミナモは、今年で15年目。来季の活躍に期待しています。頑張ってください。

結果報告

<14時00分から 第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」岐阜県選手団報告会に出席>

 今年10月26日(土曜日)から28日(月曜日)までの3日間、佐賀県で開催された第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」で活躍された皆さんが、結果報告にお越しくださいました。選手の皆さんはそれぞれにベストを尽くされ、本県選手団が獲得したメダル総数は49個、参加選手団67団体中14番目という素晴らしい成績でした。皆さんが日々の鍛錬を重ね、たゆまぬ努力の結果であり、それを支えた愛情あふれる指導やサポートの賜物であると思います。皆さんの頑張りによって、障がい者スポーツ、パラスポーツの楽しさや意義を、県民の皆さんに知ってもらえると思います。今後もパラスポーツを引っ張る存在として、ますますのご活躍を期待しています。

第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」岐阜県選手団報告会

<15時00分から 林寛子 (福)中日新聞社会事業団理事長、有賀信彦 (株)中日新聞社岐阜支社長から、社会福祉推進のための寄附目録を受領及び感謝状の贈呈>

 中日新聞社と中日新聞社会事業団の共催による義援金募集活動「年末助け合い運動」の義援金から、寄附をいただきました。

 本県への寄附は昭和54年度(1979年度)から毎年いただいており、今年で45年目となります。いただいた寄附金は、県内の生活保護世帯の小中学生にお年玉としてお届けするほか、社会福祉法人やNPO法人等が実施する福祉活動を支援する「県愛のともしび基金」に寄せられます。事業団や中日新聞社の皆さんをはじめ、寄附いただいた方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

寄附目録を受領及び感謝状の贈呈

<15時30分から 徳永篤 三徳(株)代表取締役から、県立特別支援学校における教育活動充実のための寄附目録を受領及び感謝状の贈呈>

 岐阜市にある三徳株式会社さんから、特別支援学校の教育活動充実のための寄附金をいただきました。令和3年度(2021年度)から毎年、寄附をいただいており、今回で4回目となります。德永社長からは、特別支援学校で学ぶ子どもたちのために役立ててほしい旨、お話を伺いました。より良い施設で、より多様な特別支援教育の展開を進めるために、大切に使わせていただきます。誠に、ありがとうございました。

寄附目録を受領及び感謝状の贈呈

12月17日(火曜)の公務報告

<10時00分から 県庁で、航空宇宙生産技術人材育成・研究開発プロジェクト推進会議に出席>

 平成30年(2018年)度より、国の交付金を活用して、「航空宇宙生産技術人材育成・研究開発プロジェクト」をスタートし、生産技術者の育成と、新たな生産プロセスを生み出す生産技術に関する研究開発を両輪に事業を展開しています。現在、10年計画の7年目を迎えましたが、人材育成では、7,800人を超える学生、社会人が育成プログラムや講習会を受講し、高度な生産技術者を輩出しています。また、研究開発についても、生産スケジュールの最適化や機械加工など生産技術に関する研究の成果が、企業現場での導入につながっています。

 今回の会議は、これまでの実績報告と今後の計画について意見交換を行いました。今後も、本プロジェクトで育成した人材が地域に定着するとともに、蓄積していく研究成果等が県内産業全体へ展開されるよう、引き続き関係の皆さんとともに取組みを進めていきます。

航空宇宙生産技術人材育成・研究開発プロジェクト推進会議

<11時30分から 涌井史郎 県森林技術開発・普及コンソーシアム理事長らから、森林・林業・木材産業活性化の推進に関する要望書を受領>

 県の次年度予算編成の時期に合わせ、毎年、同コンソーシアムから、森林・林業・木材産業活性化推進に関する要望をいただいています。

 今回は、「森林GX(グリーントランスフォーメーション)に貢献するエネルギーの森づくりの推進」や「森林由来のカーボン・クレジットの創出及び利用の拡大」のほか、人材育成や労働安全対策、木材の生産効率化など17項目の要望をいただきました。しっかりと受け止め、十分に内容を検討させていただきたいと思います。

要望書を受領

<16時15分から 宮田博之 (株)岐阜フットボールクラブ取締役会長、小松裕志 同代表取締役社長が、2024シーズンの結果報告>

 FC岐阜の宮田会長らが、2024シーズンの結果報告にお越しくださいました。

 今シーズンは15勝8分け15敗の勝ち点53で、昨シーズン同様、20チーム中8位という結果になりました。シーズンを振り返ると、序盤は好調を維持していましたが、4月から勝ち切ることが難しくなり、9月には14位まで順位を落としました。終盤は7戦負けなしで8位まで順位を巻き返しました。竹元スポーツダイレクターからは、今季の総括と来季は攻守ともにアグレッシブな戦いを求めていきたい旨、お話を伺いました。J3は来季で6シーズン目。J3はFC岐阜がいるべきところではありません。まずはJ2昇格に向かって、着実に進んで欲しいと思います。頑張ってください。

 (株)岐阜フットボールクラブが2024シーズンの結果報告

12月13日(金曜)の公務報告

<10時00分から 県庁で、県議会定例会に出席>

 本日は令和6年第5回県議会一般質問の3日目です。

 午前中は田中勝士議員(羽島郡)ら3議員から、午後は所竜也議員(揖斐郡)ら3議員から、県政全般にわたりご質問をいただきました。

 

 田中議員からは「清流の国ぎふ憲章に込めた思い」について、ご質問がありました。

 人口減少社会にあって、あるべき岐阜県の姿は、県民一人ひとりが地域のつながりの中で、地域の誇る資源や潜在能力を最大限に生かして活躍し、地域の活力を高めていく姿であろうと考えます。コロナ禍を経て、ますますその思いは強くなっています。

 振り返りますと、岐阜県の多様な魅力を一筋に貫いてアピールできるものは何かということを絶えず考えたところ、「清流」こそが岐阜県民の心に根づき、心をつなぐものであろうというような考えに至りました。そして、各界の代表者にお集まりいただいた県民会議の下、平成26年に策定した「清流の国ぎふ憲章」で、清流がもたらした地域の自然、歴史、伝統、文化を「知って」、「磨いて、創造し」、「守り伝える」、「知」「創」「伝」の精神を明らかにしました。

 そして、今回の文化祭が目指したところは、地域に対する愛着と誇りの醸成と「共生・共創社会」の実現です。この「ともに」の精神は、新型コロナなどの様々な難局を通じて生み出された本県の「オール岐阜」の取組みに通ずるものです。これらを踏まえ、文化祭の閉会式において、「清流の国ぎふ憲章」の「知」「創」「伝」に、「共」を加えることを表明し、岐阜県の未来を「ともに」築いていく決意をお示ししたところです。これによって、冒頭申し上げた「岐阜県の将来像」を、簡潔・明瞭かつ十全に表すことができたのではないかと思っている旨、お答えしました。

 

 次に、岩井豊太郎議員(大垣市)からは「今後の海外戦略に関する考え」について、ご質問がありました。

 海外でのプロモーションにおいて、私は、本県には、清流が育んできた伝統・文化・匠の技が今も暮らしの中に息づいており、「本物の日本が岐阜にある」と常々申し上げてきました。これを相手に伝えるためには、まず、自分自身が、地域の魅力を徹底的に理解し、磨き上げ、誇りと確信を持つことが何よりも大切だと考えています。その上で、信念と思いを正面から投げかけることで初めて相手方との率直な交流が成り立つと、そんな思いで、一貫して取り組んできた次第です。その取組を整理すると、第1に「世界に誇れる地域資源の発掘とブランディング」、第2に「本県の多様な魅力が世界レベルで高い評価を得ること」、第3に「本物の岐阜を伝える三位一体プロモーション」、第4に「海外戦略の基礎となる国際交流の推進」の視点で、この20年間、手探りから挑戦を続けてきました。

 今後、変化の著しい時代にあっては、このような海外戦略の伝承・継続に加えて、不断の進化・発展を追求していくことが重要と思います。また、岐阜県には、まだまだ磨き切れていない「本物の岐阜」が沢山あります。加えて、国際交流の相手国・地域や提携先、テーマ、岐阜県側の担い手など、今後一段と多様なアプローチ、連携も可能であり、更なる模索が必要であると思います。若干の私の思いを述べさせていただきましたが、こうしたことにとらわれることなく、大いに議論をし、海外戦略を発展させていっていただきたい旨、お答えしました。

 

 岩井県議への答弁をもちまして、私の最後の議会答弁となりました。長い間ありがとうございました。

県議会定例会

12月12日(木曜)の公務報告

<10時00分から  県庁で、県議会定例会に出席>

 本日は令和6年第5回県議会一般質問の2日目です。

 午前中は県議会公明党の代表質問として水野吉近議員(岐阜市)ら4議員から、午後は尾藤義昭議員(関市・美濃市)ら4議員から、県政全般にわたりご質問をいただきました。

 

 水野議員からは「『清流の国ぎふ』づくりにかけた知事の思いと今後の県政への期待」について、ご質問がありました。

 知事に就任して以降、「岐阜県はどんなところか」「その魅力は何か」「アイデンティティは何か」と随分お尋ねをいただきました。本県は、山紫水明の自然、世界に誇る遺産、さらには関ケ原古戦場、鵜飼、地歌舞伎など、大変、多様性にあふれ、魅力豊かな県です。それゆえに、本県の魅力、アイデンティティを一言で表すというのは大変に難しいことでした。色々と思いをめぐらせていたところ、平成22年の「全国豊かな海づくり大会」で、「森は海の恋人、川は仲人」という言葉のとおり、まさに海は豊かな森と川が育んでいるということを全国にアピールしました。また、同年の上海国際博覧会では、自然風景、伝統工芸、伝統文化などの本県の特色ある地域資源の源である「水」をテーマに、「清流の国ぎふから」と題してアピールし、予想を遥かに超えた反響をいただきました。このようなことから、「清流」こそが県民の心の奥底にも流れるアイデンティティであり、誇りであり、魅力の源であるという考えに至りました。

 「清流の国ぎふ」は、今や国内外に本県の情報を発信するうえでの「ブランドイメージ」であり「地域づくりのキーワード」にもなっています。知られざる岐阜の魅力は、まだまだたくさんあり、もっと磨かれるべき地域資源もあります。まさに「知」「創」「伝」「共」。「清流」がもたらした誇りや魅力を更に「知って」、もっと「磨いて、創造し」、しっかりと「守り、伝え」、輝く未来を築くため、県民の皆様と「共に」歩んでいく、そういった県政であり続けたい旨、お答えしました。

 

 次に、尾藤議員からは「20年の歩みを踏まえた知事から県職員への贈る言葉」について、ご質問がありました。

 数えてみますと、この20年間で1万人を超える県職員の皆さんと一緒に、知恵を出し合い、議論を重ね、共に汗をかいてきました。就任早々の政策総点検に始まり、多くの処分者を出した不正資金問題、定員削減、臨時的給与抑制など、かつてない厳しい行財政改革の道を共に歩んできました。また、地震や風水害、鳥インフルエンザ、豚熱、新型コロナと続いた感染症など、次々に発生する困難かつ厳しい危機事案には、時々刻々の対応に誤りなきを期して、オール県庁一丸となって取り組んできました。しかも、このような非常事態に人員を割かれても、各部局の行政運営や県民の皆様に対する通常の行政サービスには支障をきたすことのないように、しっかりと努めていただきました。改めて、こうした職員の皆さんを誇りに思うとともに、20年間、県政を支えていただいたことに深く感謝しています。

 翻って、行政最大の責務は申すまでもなく「県民の生命と生活を守ること」です。公務員となった初心を忘れず、自らの職務に向き合い、考え、実行していく、こうした姿勢をこれからも続けていって欲しいと思います。また、「時々刻々と変化する時代の最先端で、新たな政策を創っていくこと」、これも公務員の大きなやりがいです。時代のニーズを的確に把握し、県民の皆様の声を聞き、創造力を大いに発揮していただきたいと思います。健康には十分に留意し、明るく職務に取り組まれることを祈念している旨、お答えしました。

県議会定例会

12月11日(水曜)の公務報告

<10時00分から 県庁で、県議会定例会に出席>

 本日は令和6年第5回県議会一般質問の初日です。

 午前中は県政自民クラブを代表した高殿尚議員(高山市)から、午後は県民クラブを代表して野村美穂議員(大垣市)ら2議員から、県政全般にわたりご質問をいただきました。

 

 高殿議員からは、「古田県政5期20年の総括」として、5期20年の県政を改めて総括し、残された課題について、ご質問がありました。

 この20年という年月の長さと重さを感じているところですが、3つの視点から総括しました。1つ目は「眼前にある課題への対応」。県の不正資金、著しい財政難、自然災害、豚熱、新型コロナウイルスといった課題にオール岐阜県庁、オール岐阜体制で臨んできました。2つ目は「国、国内及び国際情勢との関わり」。全国知事会の本部長、チームリーダーとして、ある時は社会情勢や国の動きを先取りし、ある時は国と足並みをそろえて取り組むとともに、国際情勢の激変にも即応してきました。3つ目は「清流の国ぎふ」づくり。ようやく「清流の国ぎふ」というコンセプトが多くの方々に違和感なく受け入れられたということで、改めて、繰り返し語り続けることの大切さを強く感じています。

 この20年間、最善と思う手を打ち続けるよう努めてきた毎日であり、お褒めの言葉もお叱りの言葉もそれぞれ多々いただきました。それらすべてを背負っての20年間でした。

 この間、人口減少・少子高齢化は進行し続け、また本県にとって次世代のブレイク・スルー、例えばリニア活用戦略もいよいよ本番を迎えます。そして、これからも、行政課題は新たに次々と現れるはずです。それらに対してオール岐阜で取り組み、「誰もが希望と誇りを持てるふるさと岐阜県」を実現してほしいと思います。

 この20年間、県政の様々な局面で常に厳しく叱咤激励し、時に優しくご慰労いただいた議員の皆様、県政に多大なご理解とご協力をいただき続けた県民の皆様、そして、その県政をともに推進してくれた職員の皆さんに心から深く感謝する旨、お答えしました。

 

 次に、野村議員からは「文化イヤーの成果と今後の文化振興」として、今年の総文祭、国文祭の成果や、この20年を踏まえ、これからの文化振興で大切にしてほしいと考えるものについて、ご質問がありました。

 振り返りますと、就任後間もない頃、岐阜県文化振興指針を策定し、「参加」「継承」「創造」と、3つの柱からなる文化振興策を進めてきました。その様々な取組みの集大成として、「清流の国ぎふ総文2024」及び「『清流の国ぎふ』文化祭2024」を中心とする文化イヤーの取組みは、地域に対する愛着と誇りの醸成、そして「共生・共創社会」の実現に向かう契機となりました。その象徴として、これまで掲げてきた「清流の国ぎふ憲章」の「知」、「創」、「伝」に、新たに「共(ともに)」を加えました。コロナ禍、そして、文化イヤーを経て私たちは、人々に安らぎと生活の豊かさ、明日への希望を与えるものとしての文化の力、文化の本質的な価値を再認識しました。

 今後、より一層の文化振興を図るためには、まず、文化芸術の担い手や、それを支える道具や装置を製作する人材をどう育成するかを考える必要があります。また、地域ぐるみでの世代を超えた「継承・参加」体制の確立、活動の拠点づくり、発表・公演の場の確保、優れた活動の顕彰なども重要であり、例えば、地歌舞伎の勢揃い公演や子ども歌舞伎の応援などが注目されます。また、今文化祭で盛り上がった「清流文化地域推し活動」ちーオシや、「南飛騨 Art Discovery」は、地域に根ざした文化・芸術の魅力を再認識する機会となったと思います。こうした様々な文化振興への努力が、新たに付け加えました、「ともに」の「共」の意味の具現化につながっていく旨、お答えしました。

県議会定例会

12月9日(月曜)の公務報告

<11時00分から 県庁で、年末年始地域安全運動及び年末の交通安全県民運動の合同出発式に出席>

 年末年始の犯罪被害防止に取り組む「地域安全運動」と交通事故防止を図る年末の「交通安全県民運動」の開始に先駆け、出発式を開催しました。このような合同開催は初めてであり、新県庁舎の駐車場でも初めてとなります。

 今回は、県や県警、県防犯協会、県交通安全協会、青パト防犯団体のほか、市内の幼稚園児も出席し、それぞれの立場で地域の安全確保のために取り組んでいく意識を高めました。

 昨今、闇バイトによる強盗事件が広域的に発生しているほか、県内では、特殊詐欺が昨年を上回る被害となっており、侵入盗など我々の生活を脅かす犯罪も依然として発生しています。

 交通事故については、今年は死亡事故が多発しており、死者数は既に昨年の50人を大きく上回っている状況です。特にこの時期は夕暮れから夜間にかけて交通事故が多発する傾向にあることから、大変厳しい状況です。

 これからは、クリスマスや忘年会、新年会など気が緩む時期にもなります。皆さんにも、一段の危機感を持って、犯罪や交通事故から「自分の身は自分で守る」「地域の安全は自分たちで守る」といった意識を高め、行動いただきたいと思います。

年末年始地域安全運動及び年末の交通安全県民運動の合同出発式

12月8日(日曜)の公務報告

<14時00分から 岐阜市内で、第15回公明党岐阜県本部大会に出席>

 同党県本部大会にお招きいただきましたので、ご挨拶をさせていただきました。現在の県政状況の報告として、能登半島地震を踏まえた震災対策の見直しや、高病原性鳥インフルエンザへの対応、今秋の「清流の国ぎふ」文化祭2024の開催結果などについて、お話させていただきました。

第15回公明党岐阜県本部大会

<15時30分から ぎふ清流文化プラザで、「第9回清流ふれ愛コンサート-視覚障害文化伝承祭-」を鑑賞>

 NPO法人音楽座(おとらくざ)主催の「第9回清流ふれ愛コンサート」を鑑賞しました。このコンサートは、毎年、障がい者週間(12月3日から9日)に合わせて開催されており、私も毎回、参加しています。

 今回は、視覚障害者の団体の皆さんとの共同企画で行う特別編。「視覚障害文化伝承祭」と題して、午前中に県点字競技大会が開催され、午後からのコンサート内で表彰式が行われました。私も出席し、優秀な成績を収められた方々に表彰状をお渡しし、お祝い申し上げました。

 また、コンサートでは、日本視覚障害者団体連合音楽家協議会の皆さんが、「邦楽のひととき」と銘うち、「みだれ」「唐砧(からぎぬた)」「北海民謡調」を演奏され、エネルギッシュで魅力溢れる音色を楽しみました。

 来月(2025年1月)19日(日曜日)には、ぎふ清流文化プラザで、音楽やダンスなどのパフォーマンスを披露する「第4回清流の国ぎふ障がい者舞台芸術フェスティバル」を開催しますので、是非、多くの皆さんに、ご観覧いただければと思います。

(「第4回清流の国ぎふ障がい者舞台芸術フェスティバル」はコチラ)

https://www.gifufes-plaza.com/index.html<外部リンク>

第9回清流ふれ愛コンサート-視覚障害者文化伝承祭-

12月3日(火曜)の公務報告

<10時00分から 県庁で、県議会定例会に出席>

 県議会が開会し、一般会計補正予算案など33の議案を提出するとともに、その内容について説明をしました。また、11月に県内養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザへの対応や輪島市への被災地支援、「清流の国ぎふ」文化祭2024の開催結果、海外での「観光・食・モノ」のPR、農福連携の取組状況など、県政を巡る最近の状況についても報告させていただきました。

 これから12月19日(木曜日)までの17日間、県議会議員の皆さんにご審議いただき、必要な取組みをしっかりと前に進めていきたいと思います。

県議会定例会

<11時00分から 玉田和浩 岐阜圏域県議会議員団会長らから、岐阜圏域の重点的取組・整備促進に関する要望書を受領>

<11時15分から 佐藤武彦 自由民主党中濃県議団長らから、中濃圏域における各種施策実施に関する要望書を受領>

 岐阜、中濃の県議会議員の皆さんから、各圏域における重点的な取組みや各種施策・事業の推進を求める要望書をいただきました。各圏域の実情や課題を幅広く、丁寧に汲み取られ、きめ細かな県政に対するご要望やご意見に集約いただきました。どれも欠くことができない事項ばかりであり、しっかりと受け止め、十分に内容を検討させていただきたいと思います。

要望書を受領 要望書を受領

<15時00分から 県美術館で、田口義隆 (公財)田口福寿会会長から、オディロン・ルドン作「野の花の花瓶」寄贈に係る目録を受領及び知事感謝状の贈呈>

<15時15分から 展覧会「PARALLEL MODE:オディロン・ルドン-光の夢、影の輝き-」を鑑賞>

 オディロン・ルドンは、県美術館が重点的に収集している19世紀末から20世紀初頭を代表するフランスの画家です。今回、田口福寿会さんからルドンの「野の花の花瓶」を寄贈いただきましたので、お礼を申し上げ、感謝状をお渡ししました。

 ルドンが20世紀以降「幻想的な色彩の画家」として世界的に評価され、その名声を世界的に決定づけたのが、「花瓶の花」をモチーフにした作品です。これらの作品は、非常に人気があり、ルドン作品を収集する世界の主要美術館や個人が所蔵していることから、入手が困難でした。今回、寄贈いただいた作品は、ニューヨークにある世界最大級の美術館「メトロポリタン美術館」が所有する「Bouquet of flowers」と対を成す貴重なもの。まさに、「ルドンの中のルドン」と言われる名作であり、当館のコレクションの幅を拡げ、質を高める作品です。

田口義隆(公財)田口福寿会会長から寄付に係る目録を受領および知事感謝状の贈呈

12月2日(月曜)の公務報告

<11時00分から 県庁で、アンナ・ワン 在名古屋米国領事館首席領事と面談>

 今年(2024年)7月に着任されたアンナ・ワン 在名古屋米国領事館主席領事が、着任挨拶に来られました。

 本県の「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」で進めている観光誘客への取組みや、米国向けの商品開発支援、飛騨牛や柿など農産物の輸出拡大に向けた取組みなどをご紹介。また、岐阜関ケ原古戦場記念館や岐阜かかみがはら航空宇宙博物館についても、米国の各施設等と連携しながら取組みを進めていることをご説明しながら、意見を交わしました。

 首席領事からは、本県への印象や岐阜と米国との協力関係を高めていきたい旨、お話がありましたが、今後も連携・交流を深めていきたいと思います。

アンナ・ワン 在名古屋米国領事館首席領事と面談

<14時00分から 令和6年度「岐阜県伝統文化継承者表彰」表彰式に出席>

 本県では、伝統文化の保存・継承のため、永年にわたり活動されてきた方を表彰しており、今年度で29回目。平成8年(1996年)度の創設以来、1,200人を超える方々を表彰しています。

 今年は25名1団体を表彰し、出席された皆さんには、私から一人ひとりに表彰状をお渡ししました。

 今年度は「清流の国ぎふ」文化祭2024を開催し、県内42市町村で330の多彩な文化プログラムが行われ、国内外を問わず、世代を超えて、誰もが参加することで、延べ260万人を超える大交流が実現しました。今後も、皆さまとともに、本県の伝統文化を着実に未来へつなぎ、魅力あふれる「清流の国ぎふ」づくりを進めていきたいと思います。引き続き、本県の文化振興へお力添えいただくとともに、後継者の育成に努めていただくことをご期待申し上げます。誠におめでとうございました。

「岐阜県伝統文化継承者表彰」表彰式

<16時30分から 岐阜農林高等学校1年の𠮷松奈穂さん、砂田彩里さんが、加藤孝義 ぎふ花と緑の振興コンソーシアム理事長らとともに、「第9回高校生花いけバトル花きの日大会」における優勝を報告>

 今年10月、安八町中央公民館で開催された「第9回高校生花いけバトル花きの日大会」で優勝した県立岐阜農林高等学校の𠮷松さん、砂田さんのお二人が、優勝報告にお越しくださいました。

 今大会は東海地区3県(岐阜、愛知、静岡)の9校30チームが出場。2人1組のチームで、用意された花を使って、制限時間5分以内に即興で花をいけ、作品の出来栄えなどを競います。𠮷松さん、砂田さんのチーム「エナジー」は、竹を加工したり、バランスや配色を考えながら次々と花をいけ、見事優勝されました。お二人からは、この大会に向けて頑張ってきたことや、決勝での感想などをお聞きしました。来年2月には、東海地区代表として、香川県高松市で開催される全国大会に出場されます。頑張ってください。

第9回高校生花いけバトル花きの日大会の優勝報告

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