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空宙博は、昨年3月のリニューアルオープンから約1年がたちましたが、この間大変好評をいただいており、この日、入館者数はついに50万人を達成しました。
日本で唯一、航空と宇宙の両方を兼ね備えた、世界に肩を並べる博物館をめざし、リニューアル後には、アメリカとフランスの著名な航空宇宙博物館との連携など、より多くの方にお越しいただけるよう、積極的な取り組みも評価をいただいているのではないかと思っています。
今月中旬には、宇宙大国ロシアの博物館との連携にもチャレンジし、さらなる魅力の向上に取り組んでいきます。
日本の知事とロシアの州知事等による日本とロシア間での地域交流や協力について話し合う「日ロ知事会議」に出席しました。
今回は平成22年以来9年ぶりの開催、かつ両国首脳の意向で再開したということもあり、ロシアからはマトヴィエンコ・ロシア連邦院議長をはじめ22名の知事に参加いただき、大変な歓迎を受けるとともに、活発な議論ができました。
私からは「ロシアの連邦構成主体と日本の都道府県による技術革新への支援」のテーマにおいて、本県とロシアの航空宇宙分野での博物館連携等について説明しました。
本県の取組みに対して、ロシア側の複数の知事から予想以上に高い関心をもっていただき、会議の間には個別に面談を行い、今後の国境を越えた地域間連携に向けた大変有意義な機会となりました。
本県の航空宇宙分野に係る施策の推進には、「宇宙先進国」であるロシアとの連携が大変重要であると考えています。
今回、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(愛称:空宙博)の松井館長、浅野各務原市長さんらとともに、モスクワ市の市立宇宙飛行士記念博物館を訪問しました。
宇宙開発をリードしてきたロシアの博物館の展示物は、大変充実していて、今後の交流推進に大いに期待を持ったところです。
館内を視察後、アルチューヒナ館長さんをはじめとする関係者の皆さんと意見交換を行い、両博物館の交流事業の実施などで合意し、展示物や人材交流など事業を具体的に進めていくことになりました。
今後は、連携協定の締結に向けて協議を進めていきたいと思います。
本県の各界の振興・発展にご尽力いただいた皆様97名を表彰させていただき、この日にご出席の65名の皆様お一人おひとりに表彰状をお渡ししました。
私からの祝辞として、進行する少子高齢化・人口減少の話題から、あらゆる分野での人材不足と本県の人づくり対策について申し上げたところ、式終了後にある受賞者の方から、「この受賞を機に一線から退こうと思っていたが、もう少し続けてみたい」というお言葉をいただき、大変嬉しく、また心強く思いました。
受賞された皆様には、今後ともご自愛いただくとともに、県政発展のため、豊富な経験、お知恵をお貸しいただきたいと思います。
障がい者の社会参加の促進、障がい者スポーツの推進などを目的に整備を進めてきた、「岐阜福祉友愛アリーナ」の竣工式を行いました。
この施設は、県内初の障がい者用体育館として、全館バリアフリーはもちろんのこと、音声案内装置や家族更衣室を備えるなど、幅広い方々に安心してご利用いただけるよう、工夫を凝らしています。
今年7月には、パラ陸上の最高峰「ジャパンパラ陸上競技大会」が本県初開催となり、世界のトップレベルを肌で感じていただくことができますし、また、来年10月には、60歳以上の方々を中心としたスポーツ、文化、健康、福祉の祭典「ねんりんピック」が本県初開催となり、この施設はボッチャの会場となっています。
こうしたことを契機に、多くの皆様にご利用いただき、障がい者スポーツが一層盛り上がっていくことを期待しています。
また、来年4月には、同地域に「障がい者総合就労支援センター」がオープンする予定です。
県は、この地域に、障がい者のための福祉、医療、文化芸術、スポーツ及び就労施設を一体的に整備し、「ぎふ清流福祉エリア」として充実していきます。
今年4月から新しい在留資格「特定技能」ができ、外国人材の受け入れが本格的に開始されます。
一方で、近年は県内各地でベトナムをはじめアジア諸国からの留学生や技能実習生も増加しており、地域社会で外国人県民の存在感が増している状況です。
こうした中、在住外国人の様々な問題をワンストップで相談に応じる窓口「岐阜県在住外国人相談センター」の開所式を行いました。
このセンターは、14の言語での相談対応が可能で、そのうち、英語、中国語、ポルトガル語、タガログ語、ベトナム語の5言語については、相談員を配置して直接対応します。
今後は、運営の中で新たなニーズをくみ取って対応していくとともに、相談窓口機能以外にも、国籍や文化の違いを超えたさまざまな交流や、つながりが生まれる多文化共生の拠点となることを期待しています。