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今回の訪問先は中国、香港、ベトナムです。
(劉江西省委員会書記らとの面談)
(交流促進に関する覚書締結)
江西省との友好提携から30周年という節目を迎えた今回、中国・江西省を訪れました。ここは私が知事就任後初めての海外出張で訪れた地です。
江西省では、省トップの劉(りゅう)江西省委員会書記らと、これまでの交流実績を確認し、今後の連携について親しく意見交換を行いました。さらに、易(えき)江西省長との間で、観光、花き、林業、環境の4分野における交流促進に関する覚書を締結しました。今回の訪問で、今後の交流の発展、深化に向け確かな手応えを感じました。
その後、友好提携30周年記念事業として、記念植樹、木育教室(ぎふの木のおもちゃを贈呈)、岐阜県紹介展を実施するとともに、地歌舞伎の披露などを通して「清流の国ぎふ」の魅力を存分に発信してきました。
(観光セミナーの様子)
(岐阜県産花きフェア)
(海外飛騨牛推奨店認定)
9年振りの訪問となった香港では、現地ブロガーやメディア関係者等をお招きし、観光セミナー・体験会を開催しました。香港から日本への観光客はリピーターが多いことから、新しい発見を求められます。体験会では、地歌舞伎公演に始まり、食品サンプル、みたけ華すし作りや浴衣の着付け体験に加え、飛騨牛、富有柿や日本酒などを味わうグルメ体験、最後は参加者による郡上踊りで締めくくる、「体験」づくしに会場は大いに盛り上がりました。
そのほか、岐阜県花きフェアの初開催、現地大手訪日旅行会社との面談、飛騨牛海外推奨店の認定や県内9酒蔵が出展した酒フェアへの訪問・激励など、清流の国ぎふの「観光・食・モノ」を三位一体でPRしてきました。
(岐阜大学とフエ大学との包括協定締結)
(鮎フェアの様子)
最後の訪問地、フエ王朝の宮廷文化や多くの世界遺産を有する、ベトナム屈指の観光地たるフエ省とは、2年前に友好協力の覚書を締結しています。締結は岐阜県で行われたため、私にとって初めてのフエ省訪問となり、ファン・ゴック・トー人民委員会委員長から大歓迎を受けました。
今年7月には高山市とフエ市が覚書を締結、そして今回、岐阜大学とフエ大学とが包括協定を締結し、相互の留学生受入れ促進や共同学術研究を目指すこととなりました。これによって、県・市・大学の3層交流となり、今後の交流の拡大・発展(特にフエ省は観光、文化が強み)に大きな期待が寄せられます。
また、今回の特別企画として、ベトナム・ハノイ市では、昨年度から輸出が始まった「岐阜鮎」の特徴や調理法が学べるワークショップを初開催してきました。参加したレストランシェフや食品バイヤーからは、「調理方法が学べた。メニューに取り入れたい」との前向きな感想をいただき、岐阜鮎の販路拡大につながる実りのある訪問となりました。
2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』は智将・明智光秀が初めて主役となります。光秀が主君として仕えた斎藤道三や織田信長など岐阜に馴染みの武将も登場するということです。
明智光秀の前半生は謎めいています。県内には8市町にわたり、産湯の井戸跡や出生した城跡などのゆかりの地が点在しています。
県では、関ケ原古戦場とともに、歴史・武将観光推進の観点から、ゆかりの地がある市町と一体となって本県の魅力を発信していくため、「岐阜県大河ドラマ『麒麟がくる』推進協議会」を設立(10月18日)しました。
そして、具体的な取組みを進めるための第1弾として、地元岐阜市とともに「稲葉山城ワーキンググループ」を立上げ(11月27日)ました。物語にも登場する岐阜城や長良川河畔一帯を「稲葉山城(光秀・道三・信長)ゾーン」と捉え、一大観光拠点に向けた長期ビジョンを構築するとともに、大河ドラマ館の設置なども検討していきます。
今後、連続テレビ小説「半分、青い。」で培われたノウハウも大いに活用しながら、再び本県に光があたるこのチャンスを逃すことなく、地域の魅力・資源の発掘、ブラッシュアップに精力的に取り組んでいきます。
(今後、「東美濃エリアにおけるワーキンググループ」も立ち上げる予定です。)