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今年は、奈良時代、元正天皇によって元号が「養老」に改元されて1300年の記念の年です。
養老町では、1年間にわたり、秋篠宮殿下が名誉総裁に就任されている全日本愛瓢会による作品展示会、飛騨・美濃観光大使の鈴木ちなみさんが元正天皇に扮する行啓再現行列、養老の滝のライトアップなど、町をあげて様々なイベントが開催されます。今日は、そのオープニングセレモニーに出席しました。
県では、イベントの主な舞台となる養老公園について、昨年10月に策定した県都市公園活性化基本戦略に沿って、基本コンセプトである「健康長寿の願いと命への感謝が込められた自然と文化をたどる」公園となるよう、谷沿いの園路や植栽の整備、養老天命反転地の補修など、再整備に力を入れてきました。
今後、養老公園が都市公園としてのみならず、誘客の拠点、地域づくりの拠点、ひいては町のブランドイメージ、象徴として、1300年祭を契機とした養老のまちづくり、地方創生へとつながっていくことを期待しています。
また、関ケ原古戦場、大垣祭、養老鉄道、千代保稲荷神社など、西美濃の他の資源と連携し、西濃地域全体の魅力づくりが進むよう、地元各市町村とともに取り組んでいきたいと思います。
一昨年11月、「和紙:日本の手漉和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録されて以来、内外から美濃和紙への注目が集まっています。その一方、産地では、後継者育成、原材料確保、販路拡大など、数多くの課題に直面しています。
このため、県では、生産者、地域、商工・観光事業者、地元美濃市らとともに、美濃和紙活性化のためのアクションプランを取りまとめ、多方面から対策に取り組んでいます。
今般、その課題の一つ、美濃和紙の知名度・ブランド力向上のため、ニューヨーク、パリ、ミラノ、東京、岐阜の世界5都市で展示会「ワールドプレミア美濃和紙ブランド展」を同時開催することとしました。どの都市でも初日から好評を博しており、私が今日出席した東京会場オープニングレセプションも、多くの来場者で賑わいました。
このレセプションでは、美濃和紙の確かな品質と価値をアピールするため、「本美濃紙」、「美濃手すき和紙」、「美濃機械すき和紙」の3区分毎に厳しい認定基準を設定し、その基準を満たす製品にのみ表示できるブランドイメージを発表しました。新たなブランドイメージは、美濃和紙をすく際の水のさざ波を表現した「M」を基調に、緑豊かな清流の国ぎふの山並みや、伝統を受け継ぐ「人」をも連想させるものとなっています。
今回の展示会は「東京2020応援プログラム」及び「beyond2020プログラム」の認証を受けましたが、あらゆる機会を捉え、美濃和紙の魅力を広く世界にアピールしていきたいと思います。