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今日は、日比野克彦県美術館長が就任後初めて監修した特別企画展「アートまるケット『花は色の棲家』」の開場式に出席しました。
これは、県美術館の庭園にジャングルジムのような形状の工作物を設置し、その工作物を花で飾ることで、花の彩りや、植物の成長に伴う色の移ろいを楽しむ屋外展示ですが、12月13日までの100日間の会期中、花の植え替えや和紙の花づくりなど数多くのワークショップが予定されており、誰でも気軽に参加できる企画となっています。
広く開かれた美術館にしたい、日常的に美に親しんでほしいという、日比野館長の「しかけ」と遊び心にあふれた企画展です。
ぜひとも、多くの県民の皆さまに県美術館に足を運んでいただきたいと思います。
平成23年から休止していた県民文化ホール未来会館が、新たな清流文化の拠点「ぎふ清流文化プラザ」として生まれ変わることなり、今日は、そのオープニングセレモニーに出席しました。
オープニングステージでは、「ともに、つくる、つたえる、かなえる」のコンセプトどおり、障がい者団体や文化団体による多様な音楽や演奏、伝統芸能がステージを彩り、最後には、由紀さおりさんに素敵な歌声を披露いただきました。
また、この場所が、「子ども、若者など次世代の文化芸術の担い手と文化創造の拠点」「障がい者の文化活動の拠点」として、清流文化の「川湊」となるよう、庭園で「清流ゆめ湊灯台」の点灯セレモニーを行いました。
今後、週末を中心に各種公演が開催されるほか、金曜日の夜には、岐阜にゆかりのある映画の上映会も行われます。
皆さま、生まれ変わった清流文化プラザへぜひお越しください。
皆さん、「世界記憶遺産」をご存じでしょうか。
フランスの人権宣言やゲーテの日記のように、人類の貴重な文書、書籍、写真などの資料を保存し、広く世界で共有する目的で認定されるもので、建築物や自然が対象の「世界遺産」、芸や技術が対象の「無形文化遺産」とあわせ、ユネスコの3大事業と言われているものです。
今日は、本県八百津町出身でリトアニアの日本領事館の領事代理だった杉原千畝がユダヤ人避難民のために発給したビザのリストなど杉原千畝の功績を示す一連の書類が、ユネスコに申請する世界記憶遺産の国内候補に選ばれました。
本県では、杉原千畝の人道主義・博愛精神を本県が誇るべき先人の功績として「ふるさと教育」でも取り上げてきたところですが、今回の国内候補への選定は、これが世界的にも評価されるべき功績と認められたものであり、たいへん喜ばしく、名誉なことだと思います。
今後、来年3月末までにユネスコに正式申請、決定は再来年となる見込みですが、申請者である八百津町を全面的に支援し、認定に向けて取り組んでまいります。