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岐阜県においては、開業効果を県内に最大限に波及させ、地域づくりを戦略的に進めていくため、いち早く昨年3月に「リニア中央新幹線活用戦略」を策定しました。
この戦略を着実に実行していくとともに、JR東海(株)が駅、路線、総合車両基地などの建設を円滑に進めていくためには、本県とJR東海(株)それぞれが役割を分担しつつ、緊密に連携・協力していくことが不可欠です。
そのため、柘植康英JR東海(株)代表取締役社長と面談し、建設と地域振興に関し、
リニア中央新幹線の開業は2027年が予定されています。何といっても、世界に類のない世紀の大事業です。「あと13年ある」のではなく、「あと13年しかない」という思いで、緊張感をもって全力で取り組んでまいりたいと考えています。
今日は、来年秋に開催を控えた「全国農業担い手サミットinぎふ」のキックオフイベントに出席しました。
このサミットは、2,000人以上の意欲ある農業の担い手が全国から岐阜に集結し、研鑽を積むとともに、相互に交流を深め、農業の振興、農村の活性化につなげようとするものです。
折しも、本県では農業の担い手の高齢化と減少が深刻な問題となっています。平成17年と平成22年の5年間で、担い手は総数が約2万人減少して4万7千人ほどに、平均年齢も4歳上がって69.4歳となっています。現時点では、さらに進んで、それぞれ4万人未満、71〜72歳になっているものと思われます。
このため、平成26年度から平成28年度までの3年間に、担い手の1,000人育成を目標とし、就農支援センターの整備や研修制度の充実に取り組んでいます。
来年のこのサミットは、1,000人育成プロジェクトの集大成としても位置づけられるものです。この機会に、本県農業の魅力を存分に発信したいと考えています。
キックオフイベントの最後に、参加者全員で「頑張ろう」を三唱しましたが、皆さんと力を合わせて、準備を進めてまいります。
県美術館の新館長に、日比野克彦氏に就任頂くことが決定しました。
日比野氏は、岐阜市のご出身で、現在は東京藝術大学の先端芸術表現科の教授を務めながら、芸術家としても大変名高く、社会の中でアートが機能する仕組みを追及しておられる方です。これまでにも、平成24年の「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」の総合プロデューサー、「円空大賞」や「清流の国・森の恵み大賞」の選考委員など、本県の芸術的な発展に大変ご貢献いただいています。
今日は、就任記者会見を行い、日比野新館長から、新たな魅力づくりのスタートとして、早速、今年の9月から11月までの100日間、特別企画展「アートまるケット花は色の棲み家」の開催が発表されました。これまでほとんど活用されていなかった県美術館の庭園において、花をテーマに実施する予定です。
岐阜の森、清流、街、人、それぞれの持ち味を生かし、みなさんの日常の中の1ページとなるような楽しいアートを岐阜から発信できるよう、知恵を出しあってまいりたいと考えています。
みなさん是非、新しく生まれ変わる県美術館にお立ち寄りください。
岐阜県は、鉢花をはじめとした観賞用植物「花き」の栽培が盛んで、特に、鉢花は全国で第3位の生産量を誇っています。
この産業をオール岐阜県で更に発展させ、美しい花きで彩られた「清流の国ぎふ」を目指すため、「岐阜県花きの振興に関する条例」が県議会で制定されました。
そこで、今日は、花きの生産者の方々のみならず、医療や福祉、観光、教育など花きを利用、あるいは利用が見込まれる各界の方々にお集まりいただき意見交換を行いました。花きで埋め尽くされた会場の中、皆さんから花きの生産、利用に関し、大変熱のこもった前向きなご意見を伺いました。
まず、今年は、5月16日から約1か月間「花フェスタ2015ぎふ」を、10月11日には全国育樹祭を開催します。こうしたイベントを通じ、花きを活用したおもてなしを積極的に展開してまいりたいと考えています。