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皆さんは、土井武夫さんをご存知でしょうか。戦中の名機である「飛燕(三式戦闘機)」や、戦後初の国産旅客機「YS−11」など20機種以上の開発に携わった、日本を代表する航空機設計者です。
昨年公開された映画「風立ちぬ」の主人公のモデルであり、「零戦」の設計者でもある堀越二郎氏とは大学の同期で、ともに当時の航空機設計の第一人者として、戦前、戦後を通じて活躍をされ、晩年は教育者として後進の指導にあたられました。
今日は、土井さんの生誕110周年を記念して、かかみがはら航空宇宙科学博物館で開催された企画展のオープニングに出席しました。
会場には、土井さんが設計した「飛燕」などの航空機の図面やメモ帳などが展示され、多くの来場者の方が熱心に見学されていました。
あらためて、空にあこがれる人の多さとその熱い気持ちに触れ、現在進めている航空宇宙科学博物館のリニューアルについて、しっかりと議論していきたいと意を強くしました。
岐阜県で初めて、高病原性鳥インフルエンザウィルスに感染した鳥の死骸が確認されました。
土曜日ではありましたが、直ちに対策本部を招集し、情報共有と今後の防疫対策について指示をしました。
県では、各養鶏農場に対し、外部から鳥インフルエンザウィルスが侵入しないよう、覆いの設置や消毒の徹底を依頼するとともに、遺伝子検査の回数を増やしたり、野鳥監視体制を強化したりするなど、初めてのことでもあり、全力を挙げて対策に取り組んでいます。
鳥インフルエンザウィルスは、野鳥観察など通常の接し方では、人間に感染しないと考えられています。正しい情報に基づいた、冷静な行動をお願いいたします。
2014年も、残すところわずかとなりました。
今年の岐阜県は、都市対抗野球で西濃運輸が優勝、全国高校軟式野球大会で中京高校が延長50回の末優勝、世界最大規模のワイン品評会で高山市の蔵元が造る古酒が日本酒部門最高賞を獲得、「本美濃紙」がユネスコ無形文化遺産に登録、「清流長良川の鮎」が世界農業遺産候補の日本代表に選定など、様々な分野で全国的、さらには世界的にも脚光を浴びる喜ばしいニュースが盛りだくさんでした。
県政に目を移すと、「清流の国ぎふ2020プロジェクト」元年として、スポーツ振興、観光振興、企業誘致を柱とする様々な政策をスタートさせ、県民の皆様方とともに汗と知恵を出し合い、ひとつひとつていねいに実行に移していった年でありました。
一方で、相次ぐ風水害、火山災害など、皆様の安全・安心に怠りなく目配りした年でもありました。
今年1年、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。