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平成25年度の県政運営の大きな柱の1つとして「成長・雇用戦略の展開」を掲げ、観光産業の基幹産業化、医薬品や航空宇宙産業など成長産業への支援・企業誘致、そして、雇用の維持・確保などの施策を展開しています。
今日は、県内の経済界を代表する方々にお集まりいただき、「岐阜県成長・雇用戦略意見交換会」を開催し、広く意見交換を行いました。
ご参加いただいた皆さんからは、人材育成の充実、医療分野などでの規制緩和特区の設立、攻めの農業などの多岐にわたるご発言があり、活発な意見交換が行われました。
頂いたご意見をもとに課題を整理し、具体的な施策に反映させていくとともに、岐阜県長期構想の中間見直しにも反映していきたいと考えています。
7月23日から日本国が交渉に参加したTPP(環太平洋パートナーシップ協定)は、世界の経済成長の中心であるアジア・太平洋地域が、経済・社会の共通ルールを作るための重要な国際交渉です。
交渉結果を待ってから対策を実施していては後手に回ります。
そのため、交渉に関する情報を的確に把握し、情報共有を図り、全庁横断的に対策を実施していくため、「岐阜県TPP対策本部」を設置し、今日は、第1回の会合を行いました。
今後、入手した情報は県が主催する各種会議や県ホームページなどを通じてお知らせするとともに、関係者の皆さんとの意見交換を深め、必要な対策を実施してまいります。
今日は、東濃5市(多治見市・中津川市・恵那市・瑞浪市・土岐市)の市長の皆さんとともに、JR東海(株)に対し、リニア中央新幹線に関する要望を実施しました。
JR東海(株)は、この秋にも、詳細なルートや駅位置を公表する予定です。
そのため、ルートの絞り込みや駅のあり方に地元の意向を反映することや、リニア駅を美乃坂本駅に併設することなど、県民の期待や思いが反映されたものとなるよう、あらためて要望しました。
今後とも、リニア中央新幹線の開業効果が最大限発揮されるよう、関係市町の皆さんとともに取り組んでまいります。
現在、県内の農林水産業を取り巻く環境は、担い手の減少(5年間で30%減少)・高齢化(平均年齢71歳前後)、販売価格の低迷などにより、大変厳しい状況が続いています。
そして、本格的な交渉に入ったTPP(環太平洋パートナーシップ協定)も視野に入れながら、今後の対策を積極的に練り上げていく必要があります。
そこで、今日は、「岐阜県農林水産業活性化協議会」ということで、県内の農林水産業の関係者の皆さんにお集まりいただき、県が取り組んでいる担い手の確保対策や、新たな販路の開拓などについてご議論頂きました。
出席された皆さんから頂いた、新規就農者の定着や、海外のニーズに合わせた産地づくり、競争力の高い生産体制の整備を進めるべしとのご意見を踏まえ、効果的な施策を展開してまいります。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は、今や急ピッチで交渉が進められています。交渉されている項目は多岐にわたり、妥結内容によっては様々な影響を県に与えることが想定されます。
TPP交渉にあたっては、日本国全体の発展を実現していくため、地方の意見を十分に踏まえていただくことが必須と考えています。
そこで、成長・雇用戦略意見交換会や農林水産業活性化協議会で出された意見や、県内100の企業・団体の皆様方からの聞き取り結果をとりまとめ、甘利TPP担当大臣、茂木経済産業大臣、林農林水産大臣の3人の大臣に要請しました。
その中で、農林水産品の関税の維持などの「守り」だけでなく、県内企業の海外展開のための相手国の貿易障壁の撤廃など「攻め」の交渉を展開するとともに、地方の意見を交渉に反映していく仕組みを早急に構築するよう強く申し上げ、大臣からも賛同を得ました。また、遅れて参加した我が国として、十分にキャッチ・アップでき、本格交渉はまさにこれから、とのことでした。特に甘利大臣からは、日本国内では関税問題に関心が集中しているが、他にも多くの重要なテーマがあり、特に政府調達や知的財産権保護については、日本が強い立場で臨んでいるとのコメントがありました。
今後とも、情報収集と情報提供に取り組み、国に対して言うべきことは言っていきたいと考えています。
東濃地方では、地歌舞伎が江戸時代から盛んに行われ、現在でも16の保存会の皆さんが、歴史と伝統の継承と情報発信に取り組んでおられます。
県では、「東濃地方の地歌舞伎と芝居小屋」を「岐阜の宝もの」に認定し、保存会の皆さんの活動を応援するとともに、地歌舞伎鑑賞を含むツアー商品の開発など全国へその魅力を発信しています。
今日は、私も発信のお手伝いをできればと、瑞浪市の相生座において、演目「美濃乃国五人男土岐川勢揃いの場〜清流バージョン〜」にゲスト出演しました。役は、日本駄衛門ならぬ、美濃屋駄衛門。美濃と飛騨のじまんを強くアピールしました。
歌舞伎独特のしぐさや台詞、そして本格的なカツラや衣装に緊張していましたが、客席からの700人の熱気と声援に後押しいただき、楽しく演じることができました。おひねりもすごかったですね。様々な演目で地元の皆さんが熱演される中で、アットホームな雰囲気の芝居小屋の魅力を満喫しました。
県内各地の保存会では、1年を通じて公演が予定されておりますので、ぜひ一度足を運んでいただき、皆さんにも岐阜の宝もの「東濃地方の地歌舞伎と芝居小屋」の魅力を体験していただければ幸いです。