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絆コーディネーター養成講座の開催(岐阜市)について

絆コーディネーター養成講座を開催しました!(平成24年度・岐阜市)

県では、社会的に孤立し行政や地域社会の支援の手が届いていない方を早期に発見・把握し、福祉や医療などの専門機関と連携して、支援や見守りを行う人材(絆コーディネーター)を養成する講座を岐阜市で開催しました。
 講座では、30人(自治会関係者、民生児童委員、見守りボランティア団体関係者、一般の住民の方々)の参加者が、専門家や福祉等や医療などの専門機関の講師、助言者からアドバイスを受けながら、各グループに分かれて交流し、ともに学びました。

1講座概要

 グループワークによる演習を実施し、県内の民生委員が実際に対応に苦慮された事例をもとに、生活上の困難を抱える
住民へのアプローチの仕方や支援方法などについて、ケーススタディ形式で学びました。

2講座内容

 日時:平成25年1月26日(土曜日)13時00分から16時30分
 場所:市橋コミュニティセンター
 内容:演習(グループワーク)
「地域活動のスキルを学ぼう(実践的な知識・技術の習得)」
 講師中部学院大学短期大学部社会福祉学科准教授.大井智香子(おおいちかこ)
 助言者笠松町地域包括支援センターセンター長荒木篤(あらきあつし)
 岐阜市社会福祉協議会地域福祉グループ副主査石井登志子(いしいとしこ)
 岐阜県パーソナル・サポート・センター林宏澄(はやしひろすみ)
 有限会社耕グループ「くわのみ」統括責任者繁澤弘子(しげざわひろこ)

演習(グループワーク)の実施
オリエンテーションの様子 演習(グループワーク)の様子 発表の様子
オリエンテーリング 発表 発表1
発表の様子 発表の様子 発表の様子
発表2 発表3 発表4
  • 受講者は4グループに分かれ、福祉・生活課題を抱える世帯へのアプローチの仕方や支援方法などを、具体的な事例を通じたケーススタディ形式で学びました。今回は、「支援を拒む一人暮らし高齢者世帯への支援について」または「面会を拒む同居者と暮らす高齢者への支援について」を設定事例にして、グループワークを行いました。
  • グループワークでは、講師や各助言者によるアドバイスを受け、実際の現場やその背景をイメージしながら、支援の際に気を付ける点や心構え、相談するべき専門機関や周囲との協力体制の構築など、グループごとに地域でできる支援のあり方を検討・討議し、発表しました。
  • 講師や助言者からは、地域の対応を考えるときは、「見立てをする力」、「その手だてを考える力」が必要であることや、見守り・つながりには、「気にかけている」というメッセージが確認できることが必要なので、力がある人(元気がある人)が、メッセージを発信することで、隠れた声を引き出し、寄り添い共感することが大切である、などのアドバイスを受けました。
受講者の意見・感想

講座の受講者からは、

  • 困難事例にあったとき、まず疑問点をあげて問題点を整理し、解決に向けて近所、関係機関が何ができるかを考えることが重要であることがわかった。
  • 自治会、民生委員、福祉員等、いろいろな立場での福祉の携わり方を聞くことができた。
  • 地域性や各立場団体間の関わりについて、個々に悩んでいたことが、参加者で話すことで、少し解決策が見えてきた。
  • 公的、地域支援の仕組みと情報の共有化の必要性が理解できた。
  • まずは地域での見守りが大切であるので、信頼関係を持つようにすること。
  • 情報の共有化が必要であること(関係機関、自治会、民生委員等)
  • 解決方法に至るまでのプロセスに、地域性がいろいろあることがわかった。
  • 行政や専門機関などと、地域や町内の人との連携が必要で大切であること。
  • 他地域の情報を聞くことができて参考になった。
  • こまめな支援が心を開く。プロセス、ネットワークが大切だと感じた。
  • グループワークでは、民生委員の方や専門職の方など、いろいろな立場の方のお話しが聞けて、大変参考になった。
  • 理想的な地域コミュニティの役割がわかったが、コミュニティは今どんどん弱くなっているので、そこに簡単に絆を求めるのは難しいと思った。
  • 地域の役割は、近隣が閉ざさない関係づくりを日頃から作ることが大切だと思う。プライベートを大切にすることの弊害としての孤立社会を作らないようにしていきたい。

などの意見や感想がありました。