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ささえあい萩原楽々会へのアドバイザー派遣
下呂市「ささえあい萩原楽々会」へのアドバイザー派遣等に関する取り組み
下呂市の「ささえあい萩原楽々会」では、一人暮らしの高齢者世帯が増加する中、高齢者が互いに支え合い、自らの居場所やいきがいを持てるよう、介護予防活動や家事支援、サロンの提供などに取り組み始めています。
県では、同会の、「今後、住民に広く取り組みを知っていただき、幅広い利用者と継続した活動にするための一つの方策として、地域通貨・時間通貨の導入を検討したい。」という要望に応え、その取り組みを支援するため、アドバイザーを派遣しています。
地域通貨・時間通貨を用いた地域の支え合いについて学ぶ講座を開催しました
平成25年2月5日(火曜日)に、地域通貨・時間通貨を用いた地域の支え合いについて学ぶ講座を開催しました。
講座では、約30人の住民の皆さんにご参加いただき、郡上市で地域通貨や時間通貨を介し、家事支援や外出支援など様々な助け合い活動の中心となって取り組まれている「くらしのたすけあいさわやか郡上」代表・公益財団法人さわやか福祉財団さわやかインストラクターの榎本豊(えのもとゆたか)さんを講師にお招きし、地域の支え合いで地域通貨・時間通貨を用いるうえでのポイントや制度の仕組み、現状の取り組みなどについてご講話いただきました。
講話では、時間通貨体験ゲームキットによって、時間通貨の仕組みや流れを、実際に即したゲームを通じて学ぶとともに、全国各地で実践されている地域通貨・時間通貨の取り組みを映像を通じて学ぶなど、参加者に分かりやすく説明されました。
講師(榎本豊さん) | 講座の様子1 | 講座の様子2(時間通貨体験ゲーム) | 講座の様子3 |
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講師の榎本さんからは、地域の支え合いは、「できる人が、できることを、できる時に」を基本とし、自らの地域に合った方法で取り組むことが大切であること、住み慣れた地域で安心して暮らすため、お互い様の気持ちを持って接することが必要であること、などの講話をいただきました。
また、頼みごとの対価を流通し合う地域通貨や助け合う時間を交換し合う時間通貨を軌道にのせるには、お互いの顔がみえる関係を築くため、マッチングやコーディネート機能が重要であること、頼まれた人は頼みごとをした人の気持ちになって行うこと、できないことははっきり断るなど一定の線引きも時には必要であること、などと講話されました。
受講者からは、くらしのたすけあいさわやか郡上の運用制度をもっと知りたい、教えてもらった内容を運営するサロンで取り入れて参加者に提供してみたい、自らの地域で地域通貨・時間通貨が取り入れ可能かグループで話し合いたい、などの意見がありました。