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知事記者会見(平成24年7月31日)

記事ID:0009058 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成24年7月31日(火曜日)午後3時00分

知事 私からは国体関係で2点、1つは炬火リレーですけれども、今日は多治見市で、今日の午後終わりますので、そうしますと、7月16日にスタートしましてから16日目ということで、本日で飛騨と東濃地域が終わるということで、全体のほぼ3分の1が終了ということになります。

現時点でリレー走者数が2,138人、それから沿道の応援者数が54,581人というふうに報告を受けておりますけれども、何故この沿道応援者数にそんな端数があるのか、どういう計算をしているのか、基本的には概算のはずなのですが、誰か緻密な人がいて、1人でもいるとこういう数字になるのですけれども、まあ、あまり笑わないでください。いただいた数字を足しているだけなものですから。

いずれにしましても、ランナーの皆様はもちろんですけれども、警察・市町村関係の方々、沿道の皆さん、それからこれに併せて色々な趣向を凝らしてやっていただいた方々に、改めて感謝を申し上げたいと思っております。特に大きな事故もなく、それからちょっと暑い日が続いておりますけれども、暑さ対策には十分慎重を期すようにと話をしてあるわけでございます。

これまでの中では、高山市で5歳のランナーが最年少で走っていまして、恵那市では86歳のランナーが走っておられまして、それから同じ高山市では、東北から避難された方も炬火ランナーをやっておられますし、下呂市では、前回岐阜国体、昭和40年の国体で炬火ランナーとして走られた方も参加されているということでございます。

郡上市では、地元の祭りのかがり火、提灯に炬火を分火して活用していただいているとか、土岐市では登り窯で陶器を焼く火として使うとかいうことで、「清流ぎふ絆の炎(ひ)」というものがこの炬火の名称でありますけれども、そういう役割を果たしてきているのかなという感じであります。

色々な方から色々な感想を寄せていただいておりますが、概ね皆さん、「非常によかった」ということであります。あと残り3分の2で、中濃・西濃・岐阜(地域)と回ってきますけれども、大いに機運を高めていただければと思っております。

それから、東北、宮城県多賀城市で(両大会総合プロデューサーの)日比野克彦さんが監修をされるという形で、「とうほくこよみのよぶね多賀城」というものを開催させていただこうと思っております。実は既に3月11日に、ここの長良川河畔と岩手県大槌町でやっておりますし、それから3月31日には岩手県釜石市でもやっておりますけれども、今回、宮城県多賀城市内で、多賀城市の方々あるいは地元の自治会の方々と一緒に、「3」という行灯と、「・」ポツですね、ポツの行灯と、それから「11」の行灯と、3艘の船を並べて、日比野克彦さんと多賀城市長の菊池健次郎さんのトークショー、それから多賀城市と縁が深いモンゴル民族歌手のボルジギン・イリナさんのコンサートですとか、こういったことが行われ、いわば東北との絆プロジェクトということでありまして、明後日(8月2日(木曜日))の18時から20時までありますので、よろしくお願いしたいと思います。

それから2番目が、この「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」の協賛と申しますか、応援事業に当たるのですけれども、毎年やっております「ぎふ山の日フェスタ2012」ということで、「ぎふ山の日」を8月8日に定めておりますが、今週末の8月5日(日曜日)にフェスタをやろうと。それから「木育キャラバンinぎふ」というものも併せてやらせていただこうということでございます。

お手元に資料がお配りしてありますけれども、平成18年の全国植樹祭の後、「木の国・山の国県民運動」ということで、「山の日フェスタ」を8月上旬にやらせていただいておりますが、今年は、特に間近に迫った「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」の応援事業という位置付けも併せて、JR岐阜駅の周辺をメイン会場に、「ミナモのおみせ」、それから「森の恵みグッズ」、あるいは手作りの竹製楽器による「山と清流のコンサート」ですとか、富山・岐阜両県の森・川・海のつながりを示す展示でありますとか、「木工教室」、「山の日クイズ」等々やらせていただこうと。

それからNPO法人の「日本グッド・トイ委員会」というものがございまして、これが8月5日(日曜日)・6日(月曜日)と、「木育キャラバンinぎふ」というものをやっていただけるということであります。これは東京の四谷に「東京おもちゃ美術館」というものがあるのですが、このNPO法人はこの美術館を運営しておられまして、大変、全国各地で人気をいただいておりまして、岐阜県では初めてやっていただくということでございます。地元も含めて全国の木のおもちゃが勢揃いをして、そしておもちゃ作家ですとか、「おもちゃコンサルタント」と呼ばれるようなおもちゃ遊びの専門家と一緒に、子どもたちに木とふれあい楽しみながら学んでいただくということです。

それから、「木育円卓会議inぎふ」ということで、6日(月曜日)に、この東京おもちゃ美術館の多田館長と、この美術館があります新宿区の中山区長、県内からは石川美濃市長にリレートークをお願いするということで、木の国・山の国をアピールしていこうということでございます。
それから3番目が、救急搬送情報共有システム(ETIS)でございます。これはタブレット型の情報端末を、県内全22消防本部の全救急車134台に配備をいたしまして、そしてまた県内の救命救急センターを有する病院、あるいは災害拠点病院に同じく配備をいたしまして、そして医療機関の方では、病院における搬送者の治療可否状況ですとか、ベッドの空き状況ですとか、そういうことが入力されて、他方、救急業務に携わる救急隊員が、このタブレット型端末で搬送結果を入力して、システムに反映するということで、各救急隊がどこでもリアルタイムで、この情報端末を使って、今どうなっているかということを閲覧しながら、いざ救急事態が発生した時にどこに運んでいくかということを、これらの情報を活用して判断をしていくということであります。

これによって、医療機関への受入確認回数が減るということで、搬送時間の短縮ですとか、特定の医療機関に対する搬送集中が回避されるのではないかということを期待しております。
中部地方ではこれは初めてでございますが、全国的には佐賀県・栃木県・香川県に続いて4番目ということでございます。この8月1日(水曜日)からこれが導入されるということでございます。

それから4番目が、これは自治体が受賞するのは全国で初めてだそうでありますが、日本統計学会から「統計教育賞」というものを岐阜県がいただいたということであります。
これは、都道府県が統計の教育を進める模範事例ということで、自治体としては初めて表彰するということでありますけれども、私どもは昨年の7月から、統計に慣れ親しんでもらおうということで、小中学校に出前授業を行いまして、「データ活用講座」ということで、色々な身近なデータを題材に、色々なグラフ・図表を作成する体験学習ですとか、それからそういったデータを見ながらふるさとじまんのキャッチコピーの作成ですとか、色々楽しく、そしてそのデータを有効に有意義に使っていく出前教育をやっておりまして、既に9つの学校で約900名を対象に実施してきております。

今年度に入りまして更に8校、依頼も含めてやっていこうということでございまして、データからふるさとの良さ・じまんを見つめ直す、地域への愛着を深めてもらう機会の1つとして、こういったこともやっていこうと。

それから、そこでの成果ですとか、そこで使われた資料を「データ活用講座のテキスト」としてまとめて、年度内に公表しまして、多くの人に情報を共有していただこうということを考えているということでございます。私からは以上でございます。

記者 国体の件ですけれど、開幕の9月29日(土曜日)までいよいよ2か月を切っている状況なのですが、始まるまで、岐阜市の宿泊の話ですとか課題があり、また開会式、式典前演技の準備を進めているかと思うのですが、現状でどれくらい準備が進んでいるか、現在の知事のご認識を教えてください。
知事 大筋では私どもの意図したスケジュールで、着実に準備が進んでいっているのではないかと思います。
そういった中で、今ご指摘のありました宿泊施設の不足の問題も、その後最大限、旅館・ホテルにもご協力いただいて、まあそうは言いましても完全には埋まりませんので、例えば、各務原市で行う競技について宿泊する選手・役員は一部、木曽川の向こう側の犬山市でお願いするとか、海津市で行う競技については、一部の方を桑名市で宿泊をお願いするとかいうような、県境を越えた先で、比較的公平に選手が宿泊していただけるようなところを見届けながら、そういうやりくりもしながら、何とかこんなことでという方向も出てきております。

それから、リハーサルも今、着々と進んでおりますけれども、ただこういう暑さですのであまり無理はできませんものですから、暑さ対策を十分やりながら、できる限り臨場感のあふれるリハーサルをということで。

先だっても7月29日(日曜日)にかなり、式典前演技につきましては、ほぼ本番さながらの、皆さんに登場していただいてやりましたけれども、やはり各地域で一生懸命練習していただいているのですけれども、演技そのもののパフォーマンスは随分仕上がってきていると思うのですが、ああいう広いグラウンドに出て、スムーズに自分の立ち位置を見付けるというのは、あそこを使ってやらないといけないものですから、そういう意味ではまだまだ、あそこの競技場を使った練習ですね、どういうふうに入場して、どういうふうに演技が終わったらさっと掃けていくかという。それから、演技をするための自分の立ち位置はどこかということを、何を目印にどういうタイミングでという辺り、呼吸合わせは、まだまだ課題として残っておりますので。

この辺り、8月18日(土曜日)に第1回の総合リハーサル大会がありますので、この18日までに更に練習を積んでいただいた上で、18日の段階でどこまででき上がっているかということですし、そこで、色々な見つかった課題につきましては、今度は9月8日(土曜日)の第2回の総合リハーサル大会で再度確認をしようということで、いずれにしましても、極力本番さながらということでやっていきたいと思っております。

それから、当日の輸送というものも、皇室の方々をはじめとして、各県から来られた方々、あるいは役員の方々、それから演技をやる人たち、それから一般の観客の人たち、数万のオーダーになりますが、非常に駐車場の少ない岐阜メモリアルセンターの周辺に、どのように運んで、その運ぶ、例えばバスを相当動員するとしても、どのようにバスを回して、どこに駐車をして、どこから歩いてもらうかですとか。その辺りのところは、本番さながらと言いましても、いきなり何万人という人を集めてやるというわけにはいかないものですから、ポイントになるところをきちっと見定めるというタイプのトレーニングをしていくわけでありますけれども、輸送のところを、もう少し丁寧に見極めていく必要があるかなというふうに思っております。そのようなところでしょうか。

あとは、私も各地、応援に行かせていただいておりますけれども、特に競技に出られる人たちは非常に熱がこもったと申しますか、非常に加速的に練習が高まってきておりますので、これは大いに期待できるのではないかと思います。

それから、音楽隊もこの間、開会式さながらで全部やってもらいましたけれども、前に聴いた時に比べると格段に、楽器の音色も、それから合唱の声も大きく通るようになっておりますし、随分練習を重ねておられるなという印象を受けておりますので、これも順調に行っているのではないかと思っております。

昨日は、ぎふ清流大会の県選手団結団式に出させていただきましたが、非常に熱気も感じましたし、多くの方々がお手伝いをしたいと、参加をしたいというようなことでやっております。今一番、一番ということもないですけれども、あれしていますのは、ここまで来ると、開会式の切符が欲しいと、こうおっしゃるのですけれども、「いや、抽選は終わっていますよ」と申しますと、「えっ」という感じで、「そんなことだったのか」と、「何とかならないのか」という声はありますが、抽選は終わっておりますものですから、そこはご理解をいただくしかないのですけれども。そんなところでしょうか。

記者 先程ご説明のあった、知事の肝煎りで始まった炬火リレーなのですけれども、これまでの実施状況をどういうふうに評価しているのかというのをもう少しお聞きしたいというのと、結局ご自身でどこかで走るということは決められたのかというのをお聞きしたいのですが。
知事 私自身は、乗鞍で出発式をやって、その後高山に降りてきまして高山市内で周っているところを少し拝見したということで、あとは間接的に情報として伺っているのですけれども、やはり炬火リレーが始まったことによって、各市町村の方々にお話を聞きますと、格段にボルテージが上がってきたと、手応えを感じてきたということです。岐阜のメモリアルセンターにつないでいくという側面と、それから全市町村が何らかの競技を主催するわけですから、おらが町、おらが村ではどういう競技をやるんだと、そのために何をするのかというようなことを、地域で語り合う声が高まってきたということで。

それから走った方々は、ある年齢以上の方は、次の国体の時は多分自分はもういないだろうからと、非常にそういう意味では記念すべきというふうにおっしゃるし、それから、ある世代よりも下の方々は、こんなに爽快なものとは走ってみて分かったので、また47年後に回ってきたらまた走ってみたいとか、色々とこもごも、感想をおっしゃっておられます。

それから「ギフとフラッグ」が結構好評で、布切れの手作りですよね、昨日(のぎふ清流大会県選手団結団式で)も並べてありましたし、一昨日のリハーサルの時もお披露目しましたけれども、やはり、あれだけのものを皆で作り上げたということで、これも約6,000人の方々が手作りでやっていただいておりますので、そういう意味での手応えというか評価というか、そういう話は随分聞かせていただいております。
そういう意味では、私は、盛り上がりそのものについてはありがたいなと思っておりますし、手応えを感じておりますけれども、何と言ってもこの暑さですから、そこの暑さ対策だけは十分気を付けてもらうように、これだけは口酸っぱく言っております。

それから、私自身どうするかということは、私が決める話でもないものですから。開会式の、少なくともまず開会式の企画委員会を折に触れてやっておりますけれども、どういう内容でどう持っていくかということで、いわゆる選手入場以降の式典というのは、かなり体育協会のほうで、あるいは国から、宮内庁からのご指示もありますものですから、自由度はかなり少ないのですけれども、その前の式典前演技ですとか、オープニングプログラムは自由度が高いものですから、その辺り、ぎりぎりまで色々な工夫を重ねていこうということで、ご意見を伺っておりますものですから。

そういう中で、9月12日(水曜日)に岐阜市で炬火リレーをやって、最終的には県が受け取るわけですね。受け取った炬火を9月29日(土曜日)までどういう形で、保存と言いますか、キープして、その間、炬火をどういうふうに、国体機運のいよいよ盛り上げる最終段階としてどう活用していくかですとか、それからそこで一旦預かったものを、競技場に誰がどのようにして運んでいくのかと。そして競技場の中を誰がどう走るかと、こういう炬火リレーの最後のハイライトのところがありますので。

今度のロンドンオリンピックも、そういう意味で注意深く見ていたのですけれども、1つ面白かったのは、テムズ川をベッカムが船の先端に立って、ずっとこう、あれは夜ですから、余計に光とか音とかそういうもので色々な演出ができるのでしょうけれども、テムズ川から上がってきますよね。あれをそのままのバリエーションで考えたら、岐阜の場合でしたら、長良川を鵜飼船で下ってくるのかなとか、これは私個人の勝手な想像、議論しているわけではないです。想像がたくましくて。あれを岐阜になぞらえるとどういうことだろうかとか、岐阜のベッカムとは誰なのだろうかとか、昼と夜との違いはどうするのだろうかとか、考えたりしましたけれども。

あとは、7人の若者が交互に走りながらトーチを回していくというか、あれも新しい試みですし、途中で過去のオリンピックの金メダリストが何人か、7人いたのでしょうか、それがエールを送ってという場面がありました。それから、そのベッカムから受け取ったのが、何とオリンピック5連覇、5回連続金メダルというちょっと考えられないような、ボートか何かの選手でしょうか、もうイギリスでは超英雄らしいのですが、その方がベッカムから受け取って競技場へ入って行って、そして若い7人の人に渡して、さてどうするのかと思ったら、炬火台がないのですね、真ん中に丸い、こう、円があって、火が付いてからどうなるかと思ったら、ざーっと束ねていって最後に大きなものになりましたね。あれはちょっと真似はできないなと思って見ておりましたけれども。

今、炬火台が着々と工事も進んでおりまして、実は今朝見てきたのですけれども、本当は正面にしたかったのですが、あそこですと向こう側のコンクリートと重なってしまってなかなか見栄えがよくないものですから、第1コーナーと第2コーナーの間に今作らせてもらっているものですから、その分、炬火の点火をどの角度でどうやるのかとか、それから階段の幅とか高さとか、それから最後に点火する所の場所の高さとか角度とか、色々なことを、どこからどう見るのとか、その辺りを今、チェックはしております。

岐阜県から大勢、オリンピックにも行って頑張っていただいておりますし、オリンピックも終わり甲子園も終わり、色々なリハーサルがかなり進んでいって、最後の最後のところで、今申し上げましたような、どういうふうに競技場に運ぶのか、誰が運ぶのか、それから競技場の中をどうするのか、その辺りをその委員会で議論していただいて、まとめていただこうと思っております。

私自身は、(先催県の例で言うと)開会宣言というものと、それから皇室と申しますか、国体の開会式で言えば、天皇皇后両陛下のご案内という大役がありますものですから、私自身は、どうのこうのと言うよりは、そちらをまずきちんとやることがまず仕事ですからと思っておりまして、自分でどうのこうのということはございません。

記者 お隣の三重県では、7月27日に知事がメガソーラー構想で8月にも事業者を公募するというようなお話がありまして、岐阜市でも来年度からメガソーラー計画を具体的にやっていきたいというお話があるようです。県としても小水力発電の調査などはなさっているようなのですが、この分野に関して、例えば何か参入なさるとか、力を入れてやっていきたいとか、そういうようなお考えというのは。
知事 太陽光発電も含めて、再生エネルギーというかいわゆる新エネルギーについては、政府のほうで買い取り価格をお決めになりましたよね。ソーラーについては42円という非常に、何と申しますか、積極的にソーラーを促すような、民間の人たちが、企業家がやっていけるような、そういうことを考えた価格が付いておりますものですから。あれで20年買い取り義務が生ずるわけですね、42円で。ということでその辺りから、企業が色々な場所を模索しておられまして、県のほうに問い合わせがあったりですね、その他色々な動きが出てきております。

ということですから、私は、県の事業として県が発電所をやる、発電会社をやるということは考えておりませんけれども、積極的に新しいエネルギーの導入ということで、そういう42円という価格を踏まえて商業化しようという動きがあれば、それについては色々な情報提供その他、サポートしていく構えでおります。現にそういう意味でのお尋ねもありますし。そのお尋ねの中に、県の遊休地を活用するということで、そういう場所があるのかないのかですとか、あるいは、施設があっても使われていない所で何か使えないかですとか。

今、そういう42円が発表された後の、色々な打診をしておられる状況でありますので、そういう動きの中で、ある程度、場所とか商業ベースでのプロジェクトかということで、出てくるのではないかと思いますし、そういう動きはサポートしていきたいと思っております。
ただ、行政として考える時には、私どもは、太陽光発電というものはお天気に左右されますし、夜は発電できませんので、やはり安定的な電源にするためには、ちょうどその裏側といいますか、表裏に関係のある発電所がないと安定的な出力を保持できませんので。そういう意味で、ソーラー単独でやるよりは、燃料電池とかバッテリー機能の改革とか、電気自動車とか給湯・給油とか、色々な物を組み合わせて、ソーラーも含めて有効に使えないかということで、一般的な住宅用ですとか、公共施設用ですとか、駅ビル用ですとか、今5種類くらいモデル実験をやっていまして、これは経済産業省・環境省からも応援していただいていますけれども。

その中で、例えばハウス用について言えば、電気代は全てただで、しかもおつりがきて、売電分でおつりがくるということになっているのですけれども、ただ導入コストが相当高いものですから、商業化のためにはまだまだコストダウンが要るということです。

こういったモデルプロジェクトには、電力会社、ガス会社、石油会社、それから素材メーカー、家電メーカー、色々な方々が今、参加をしておられますので、そういった方々の知恵の中で、複合的なエネルギーシステムとしての実用化について、これはパイロット事業ですから、県が積極的に応援していくというか、国にサポートしてもらっていますけれども。
というやり方で考えておりますものですから、純粋ソーラーについて言いますと、今申し上げましたような民間の動きが現に出ておりますので、そういうものをどう応援していくかということだと思います。

記者 原発についてお伺いしたいのですけれども、岐阜県では最寄りの原発で事故が起きた際に放射性物質の拡散想定の調査を今、行われていると思うんですが、この結果が8月までということで、ちょうど大体1か月後が期限になると思うんですけれども、その進捗状況をまず1点、入っていたら教えてほしいというのが1点です。

もう1点、7月中に大飯原発が再稼働しましたけれども、それに関連して今後、原子力防災対策の整備をどういうふうに進めていくのか。今現在、十分というふうに考えていらっしゃるのか、それとも足りない部分があるとするならば、知事はそれをどういうふうに考えられていて、今後どういうふうに進めていくお考えなのか、聞かせていただければと思います。

知事 前者のほうは多分、今色々な作業が、私も今日現在でどこまで来ているかというのは詳しく聞いていないのですけれども、まず8月末までには作業が終えられるというふうには、報告は受けております。その終わった作業を、どのように評価をしてどのように考えていくかということについて、少し議論もし、整理をした上で、9月の上旬には発表できたらというつもりで、今おります。

それから原子力防災対策につきましては、私ども、昨年立ち上げました東日本大震災の震災対策検証委員会から、昨年の8月に既に、骨太な色々なご提案をいただいておりますし、それから、その後の色々な状況を踏まえまして、原子力分科会専門部会からも提案をいただいております。

そういった提案を1つ1つ、防災訓練でありますとか、モニタリングポストの増設でありますとか、色々な備蓄の増強でありますとか、そういったことを1つ1つやらせていただいておりますけれども、今後、特にこの(放射性物質拡散想定の)シミュレーションの結果を踏まえて、さらにどういう対策を考える必要があるかという議論はあり得ると思います。

それからようやく、国がある程度、議論の方向性を出してきましたので、今度はその国の議論を踏まえて、各県単位でどう再度見直していくかというような作業はあろうかと思います。やれるところから着実に今、動いて来ていると思います。