本文
中屋敷遺跡・中屋敷古墳
中屋敷遺跡・中屋敷古墳(なかやしきいせき・なかやしきこふん)
所在地
岐阜市岩田西(ぎふしいわたにし)
地図<外部リンク>
時代
古墳・中世〜近世
調査区遠景(南から撮影)
発掘状況
長良川左岸の河岸段丘(かがんだんきゅう)上に位置しています。古墳時代の竪穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)や古墳、室町時代から江戸時代の掘立柱建物跡(ほったてばしらたてものあと)や溝、土坑、地下式坑(ちかしきこう)などが見つかりました。
中屋敷古墳は、横穴式石室(よこあなしきせきしつ)をもつ古墳です。遺骸(いがい)を安置する玄室(げんしつ)の規模は、長さ5.48m、最大幅2.08mと大きなものでした。
地下式坑とは、地表から竪坑(たてこう)を経て地下室に至る穴です。貯蔵(ちょぞう)施設や葬送(そうそう)施設、宗教関連施設などの性格があるとされています。
飛鳥時代(7世紀後半頃)の竪穴住居跡(SB1)です。北壁中央付近にカマドをもち、瓦や須恵器(すえき)などが出土しました。
室町時代の土坑(SK39)です。規模は直径約1.8mで、陶磁器(とうじき)や礫(れき)が多く出土しました。