本文
有毒植物による食中毒
有毒植物による食中毒に注意!
植物の中には、食用になるもの、薬用になるものがある一方、毒成分を持つ有毒植物も多くあります。
この有毒植物を誤って食べると、嘔吐、下痢、手足等のしびれ、けいれん、呼吸困難などの症状が出ることがあり、死亡する場合もあります。
例年、春の山菜採りのシーズンに全国で有毒植物の誤食による食中毒が多く発生しています。
県内においても、平成22年4月にコバイケイソウ、平成23年4月及び平成28年4月にハシリドコロ、平成26年5月にスイセン、平成28年5月にイヌサフラン、令和2年5月にバイケイソウを誤食したことによる食中毒が発生しています。
食用の野草と確実に判断できない植物は絶対に
採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない!
- 家庭菜園や畑などで、野菜と観賞植物を一緒に栽培するのはやめましょう。
- 山菜に混じって有毒植物が生えていることがあります。山菜採りなどをするときは、一本一本よく確認して採り、調理前にもう一度確認しましょう。
- 生産者や販売者は商品をよく確認し、食用と確実に判断できないものは出荷・販売しないようにしましょう。
有毒植物食中毒予防リーフレット [PDFファイル/365KB]
体に異常を感じた場合には
- 植物によっては、生命に関わることがあります。異常を感じたときは速やかに医師の診察を受けましょう。
- 原因と疑われる植物を人にあげた場合は、直ちに食べないよう連絡してください。
- 原因と思われる植物が残っている場合は、医療機関に持参して治療の参考にしてもらいましょう。
岐阜県内で発生した有毒植物を原因とする食中毒事例
事例の紹介(1) | |
---|---|
コバイケイソウによる食中毒(平成22年4月発生) [概要] [コバイケイソウの特徴] [間違いやすい植物] オオバギボウシ(ウルイ)など |
|
〈芽出し期〉 (写真出典:厚生労働省HP) |
〈残品〉 |
事例の紹介(2) | |
---|---|
ハシリドコロによる食中毒(平成23,28年4月発生) [概要] 【平成28年4月発生】 [ハシリドコロの特徴] [間違いやすい植物] フキノトウ、タラの芽、ハンゴンソウなど |
|
〈自生地で撮影〉 |
〈採取品〉 |
事例の紹介(3) |
---|
スイセンによる食中毒(平成26年5月発生) [概要] [スイセンの特徴] [間違いやすい植物] 葉:ニラ、ノビルなど 球根:タマネギ |
〈採取者から自生地を聞き取り、撮影したもの〉 |
〈スイセンの鱗形〉(写真出典:厚生労働省HP) |
事例の紹介(4) | |
---|---|
イヌサフランによる食中毒(平成28年5月発生) [概要] [イヌサフランの特徴] 症状:嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難。 [間違いやすい植物] 葉:ギョウジャニンニク 球根:にんにく、たまねぎ、ジャガイモなど |
|
〈生産者の畑から採取〉 |
〈鉢植え〉 |
関連情報リンク
- 自然毒のリスクプロファイル(厚生労働省HP)<外部リンク>
- 家庭菜園等における有毒植物による食中毒に御注意ください(消費者庁HP)<外部リンク>
- 山菜と間違えやすい有毒植物の見分け方(東京都健康安全研究センターHP)<外部リンク>