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平成19年度ぎふ水土里の魅力写真コンクール入賞作品
平成19年度「ぎふ水土里の魅力写真コンクール」の結果について
平成19年度に実施した「ぎふ水土里の魅力写真コンクール」の入選作品を紹介します。
最優秀賞(知事賞)1作品
【タイトル】棚田の朝【作者】関谷武夫
審査講評
写真は光の芸術であることを感じさせる秀逸な作品である。田植えを終えたばかりの棚田、背後に田植えをひかえた田んぼを配し、水面を朝日が照らす。日の出とともに田均しを始めた農夫のシルエットが、次の田植えにつなげる思いを偲ばせつつ、田植えを待つ棚田を印象づけている。シャッターチャンスを見逃さない表現技術、芸術的な構図、「ぎふ水土里の魅力」を十分に発現した最優秀賞にふさわしい最高傑作である。
優秀賞(県議会議長賞)2作品
【タイトル】仲よし(収穫期を向かえて)【作者】堀静雄
審査講評
「あと一息」うなりを上げるコンバインの傍らで、サギが這い出す虫やカエルを追ってたむろする。機械化された農作業と生きものとが共存する姿、安全・安心な米を作る農のあるべき姿を彷彿とさせる。郊外の水田地帯で見なれた収穫作業の構図に、それぞれに餌を探して姿勢を変える4匹のサギが加わり、貴重なシャッターチャンスを生かして作品に一層の躍動感を与えている秀作である。
【タイトル】黄金のステージ【作者】福井謹七
審査講評
黄金色の稲穂のステージに荒れかかった里山の木々の緞帳、表情豊かに案山子が踊る。光を受けて輝く竹林の向こうは、川だろうか。主役の案山子の服装や動作は、作り手の子供達の目の輝きを映し出すようで、大人と子供の優しい地域コミュニティーを予感させる。刈り取りの終わった稲株と一段上がった輝く稲穂のステージ、背後の里山、上下に二分された陰と陽の構図を案山子と竹林が見事なまでにつないでいる秀作である。
佳作12作品
【タイトル】田植の準備
【作者】堀義子
【タイトル】哀愁の里山
【作者】岡本悦美
【タイトル】春の語らい
【作者】河合靖司
【タイトル】農業用水路で魚つかみ
【作者】中村英樹
【タイトル】田植えの季節
【作者】板津進
【タイトル】子供獅子舞
【作者】大脇光太
【タイトル】体験学習
【作者】関谷武夫
【タイトル】虫送り
【作者】玉木徳男
【タイトル】山水
【作者】荒川南
【タイトル】地域をつなぐ農業用水
【作者】増田裕子
【タイトル】どんな魚が捕れるかな?
【作者】松久宏之
【タイトル】苗代桜
【作者】板津進