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災害に強い農村づくり
岐阜県西南部を中心とした「農業用排水機場」は県内に62箇所あり、農地の湛水被害(雨水が農地などの低平地に滞留する被害)の防止を図っています。建設されてから長年経過し、機能が低下した施設もあり、緊急度の高いものから更新整備をしていきます。
また、岐阜県東南部を中心とした「ため池」は県内に約2,500箇所あり、改修が必要なため池は300箇所にも及び、緊急度の高いため池から改修していきます。
なお、地域住民の方に情報提供として、ため池の防災マップの作成など、地域の防災体制の強化を図っていきます。
農地の現状
農業用排水機場
低平地にある農地の湛水被害を防止しています。また、近年の異常気象による豪雨により、湛水被害は多くなっています。更に老朽化した施設については、農地に対する安全度の低下が心配されています。
右図は、豪雨により、低平地農地が湛水した状況。
農業用ため池
ため池の老朽化により利水の確保や洪水調整機能の低下が心配されています。更にため池を管理する農家の減少により維持管理手間の省力化も望まれています。
右図は、老朽化したため池。
施設更新と併せ、地域防災対策の重点強化が必要です。
<県民の意見>
老朽化した排水機場の整備を進めてほしい。
ため池の洪水調整機能を利用した防災対策を進めるべき。
防災事業の重点実施
(1)施設の計画的な更新
機能が低下し、災害が起きる可能性がある等緊急性が高い施設から更新します。
排水機場のポンプを更新整備した状況
(2)地域の防災意識の向上
地域住民の方にため池の防災マップ、地域防災計画を作成し、防災意識の向上を図ります。
地域住民の方への情報提供
各市町村のため池浸水想定区域図やハザードマップの公開情報はこちら
ハザードマップポータルサイト(国土交通省国土地理院)<外部リンク>
(3)施設の維持管理の適正な実施
防災効果の発現のために管理者の育成及び技術向上を図っていきます。
管理者への指導状況