本文
平成22年度アスベスト大気環境測定結果
アスベストによる大気汚染の現状を把握し、今後の対策の基礎資料とするため、平成22年4月から平成22年11月にかけて、アスベスト除去作業現場周辺及び一般大気環境中におけるアスベスト濃度測定を行い、結果がまとまりましたのでお知らせします。
測定結果は、過去の測定結果及び全国の状況と比較して、問題となる濃度はありませんでした。
飛散性アスベストの除去作業現場周辺並びに一般環境において、環境省調査の最大値と比べて測定結果が大きい箇所がありましたが、WHO環境保健クライテリア(EHC53)によると、「都市における大気中の石綿濃度は、一般に1本以下〜10本/Lであり、それを上回る場合もある。」「一般環境においては、一般住民への石綿曝露による中皮腫及び肺がんのリスクは、検出できないほど低い。すなわち、実質的には、石綿のリスクはない。」との記述があり、問題はないと考えます。
測定場所 | 濃度【本/リットル】 | |
---|---|---|
公共施設 | 多治見市 | 0.06本/リットル〜0.23本/リットル |
工場 | 揖斐川町 | 0.11本/リットル〜0.23本/リットル |
商業施設 | 可児市 | 0.11本/リットル〜0.57本/リットル |
公共施設 | 各務原市 | 0.23本/リットル〜0.45本/リットル |
公共施設 | 揖斐川町 | 0.23本/リットル〜0.45本/リットル |
平成21年度環境省調査(10箇所):最大0.11
<参考>
- 本表の濃度は、大気中のクリソタイル(白石綿)の濃度を表す。
- 測定方法は、環境省アスベストモニタリングマニュアル第3版(平成19年5月)による。
- 原則として各対象施設の東西南北4箇所で4時間測定(1地点当たり4検体)
- 基準は定められていないが、大気汚染防止法に規定するアスベスト発生施設の敷地境界基準は10本/リットル以下
測定場所 | 濃度【本/リットル】 | ||
---|---|---|---|
用途別 | 各務原市役所(商業地域) | 各務原市 | 0.11本/リットル〜0.33本/リットル |
西濃総合庁舎(住居地域) | 大垣市 | 0.23本/リットル〜0.23本/リットル | |
可児市勤労者総合福祉センター |
可児市 | 0.11本/リットル〜0.34本/リットル | |
土岐津警部交番(道路沿線地点) | 土岐市 | 0.23本/リットル〜0.34本/リットル | |
民間施設(農業地域) | 下呂市 | 0.11本/リットル〜0.23本/リットル | |
圏域別 | 岐阜総合庁舎(岐阜圏域) | 岐阜市 | - |
揖斐総合庁舎(西濃圏域) | 揖斐川町 | - | |
中濃総合庁舎(中濃圏域) | 美濃市 | - | |
恵那総合庁舎(東濃圏域) | 恵那市 | - | |
飛騨総合庁舎(飛騨圏域) | 高山市 | - |
平成21年度環境省調査(21箇所):最大0.24
<参考>
- 本表の濃度は、大気中のクリソタイル(白石綿)の濃度を表す。
- 原則として1日4時間、3日連続して測定(1地点当たり3検体)
- 環境基準は定められていない。