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岩村町秋祭行事[いわむらちょうあきまつりぎょうじ]
分類 | 重要無形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 恵那市岩村町 |
技芸団体 | 秋祭行事保存会 |
指定年月日 | 昭和55年11月11日 |
恵那市岩村町の秋祭行事は、毎年10月の第1土・日曜日に行われている。
神輿渡御は、長さ500mに及ぶ行列を整え、神輿を奉じて遠山景朝を配祀する武並神社から岩村城内の鎮守である城山八幡神社へ参向する。そして、御旅所で一夜を過ごした後、翌日、再び神輿を奉じて武並神社へ還御するが、その行列とともに、渡御・還御中及び神社で奏する内囃並びに雅楽は注目に値する。76役、総人員300人を超える神輿渡御行列は、『岩村村史』によれば、寛永8年(1631)頃以降としているが、その起源は必ずしも明確ではない。
行列の打囃は、大太鼓、小太鼓、笛、拍子木、スリガネ、奉行役であるが、その前に獅子頭が歩く。その獅子頭並びに楽器は田楽獅子のセットであり、その技能の系統と現状は評価に値する。
次いで、雅楽の現状であるが、楽奉行、笙、篳篥[ひちりき]、横笛、太鼓の伶人[れいじん]のほか、羯鼓・鉦鼓は奏されないが、白丁が持って行列に加わっており、ほかに琵琶・琴も保存されている。