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鰐口[わにぐち]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 飛騨市神岡町東茂住 |
所有者 | 東茂住土地共有会 |
指定年月日 | 昭和47年7月12日 |
左:(1)慶長4年銘鰐口右:(2)延宝7年銘鰐口
- 慶長4年(1599)の制作である。鋳銅製で、面径は33.0cm、中央の厚さ14.0cm、撞座蓮弁の直径3.0cmである。
次の陰刻銘がある。
(右廻り)慶長四年
(左廻り)八月九日
この鰐口は、神岡鉱山開発の始祖で功労者である金山師茂住宗貞が、山神に感謝のために寄進したものと伝えられている。また、現に鰐口を所蔵している金竜寺は、宗貞の邸跡に建立されたという由緒もあり、近世へ入ってのものであるが、歴史的意味もある貴重なものである。 - 延宝7年(1679)の鰐口で鉄製である。
鰐口の面径は16.5cm、?薗?央の厚さ9.0cm、撞座の直径5.0cmである。
次の陰刻銘がある。
(右廻り)飛州茂住住人
(左廻り)奉掛いおりや喜三郎延□七年五月吉日
この鰐口は、形状から江戸初期のもので、地元のいおりや喜三郎という金山師が寄進したものである。