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美濃後藤派金工作刀剣装具収集品
美濃後藤派金工作刀剣装具収集品[みのごとうはきんこうさくとうけんそうぐしゅうしゅうひん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 大垣市丸ノ内 |
所有者 | 大垣市 |
指定年月日 | 昭和45年8月11日 |
美濃後藤派金工が製作した刀剣装具の鐔[つば]、目貫[めぬき]、縁頭及び笄[こうがい]29点である。
美濃後藤派金工の祖先や系譜などは、はっきりしない。一時期都に上っていたが、室町時代に故郷美濃国に帰り、大垣在に住み着いた。応仁の乱後急に打刀の流行に伴い、打刀拵[こしらえ]えの装具の需要が多くなったので、専ら鐔、目貫、縁頭、小柄及び笄の製作に従事するようになった。
美濃後藤派金工たちは、権力者の援助もなく、草深い田舎にあって黙々と製作に従事し、独特の技法を確立し、後世「美濃彫」の名を残した。
たがね使いでは、「美濃の深彫」、文様では、美濃路の風物描写につとめるなどの特色がある美濃後藤派の金工作品は、古美濃と美濃彫に分けられる。古美濃は桃山時代以前の作をあらわし、美濃彫は江戸時代の作のことである。