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紅糸中白威胴丸[べにいとなかしろおどしどうまる]南宮大社
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 不破郡垂井町宮代 |
所有者 | 南宮大社 |
指定年月日 | 昭和52年3月11日 |
総高51.5cm、胴板幅24.8cm、胴廻り101.0cm。本体は漆塗本小札[こざね]製である。
胴の前側と背面中央に鉄小札を交える。この胴丸は、平安、鎌倉時代の大鎧から活動し易い軽武装化されたときの胴丸で、室町後期の作である。この時代の特徴である立拳は前2段、後3段、長側は4段、草摺[くさずり]7間4段下りで大体革小札である。
紅糸中白威の小札は、同時代の甲胄の特徴をよく表している。
また附属品の装飾金具も同時代の彫法文様をほどこしている。小縁は、菖蒲韋[しょうぶがわ]が通例であるが、五星赤韋を用いている。金工も菊唐草浮唐草彫刻、奈良菊鋲等々精緻を極めた見事な出来である。
この胴丸は、岐阜県下では最古で最良の作品である。