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天生の高層湿原植物群落
天生の高層湿原植物群落[あもうのこうそうしつげんしょくぶつぐんらく]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 飛騨市河合町天生かんざくれ天生国有林 |
所有者 | 飛騨市 |
指定年月日 | 昭和42年11月13日 |
天生湿原は飛騨市河合町の標高1,300mのところにある。湿原がよく発達し2つの湿原からなり、その面積は1.76ha、保護区域の面積は7.08haであり付近はブナの原生林である。県下における高層湿原の代表的なものである。この湿原に生育する主な植物とその花期は、5月にはミズバショウ、ザゼンソウ、マイズルソウ、エンコウソウなど、6月にはホロムイソウ、ヒメシャクナゲ、ミツバオウレン、ツマトリソウ、ハルリンドウ、チゴユリ、コパイケイ、ゴゼンタチバナなど、7月にはアサヒラン、モウセンゴケ、ニッコウキスゲ、ワレモコウなど、8,9月にはシラヒゲソウ、ウメバチソウ、リンドウ、イワショウブなどである。この内、ホロムイソウは日本の南限自生地であり、ヒメシャクナゲは西南限自生地である。