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クロベの大樹
クロベの大樹[くろべのたいじゅ]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市丹生川町坊方堤垣内 |
所有者 | 個人所有 |
指定年月日 | 昭和31年2月24日 |
このクロベ(ネズコ)は堤家先祖の墓地にあって、目通り幹周囲6.3m、樹高約30mの巨樹であり、地上2mのところから3幹に分かれている。その周囲は、それぞれ3.1m、2.5m、3.0mである。県下のクロベの中で最も太いものである。
堤家祖霊社が根元に祀られ、堤氏という戦国時代の武将が葬られている。クロベという木は枝や葉を傷つけたりすると赤味のある樹液がにじみ出る。このことから土地の人は「血の木」と呼んでいる。また、木を傷つけることがないようにするため、樹液の色のイメージから「崇り」や「亡霊」の伝説が生まれたこともある。