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岩屋堂のシデコブシ群生地
岩屋堂のシデコブシ群生地[いわやどうのしでこぶしぐんせいち]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 中津川市 |
所有者 | 個人所有 |
指定年月日 | 平成20年2月5日 |
モクレン属の落葉低木性植物であるシデコブシ(Magnoliastellata)は、伊勢湾を取り囲む丘陵帯の限られた地域に分布する地域固有種(東海丘陵要素)で、湿地周辺に生育している。しかし、近年、開発等により自生地の消失や分断化が急速に進み、絶滅危惧種に指定されている。
岐阜県の東濃地方は、「土岐砂礫層」の特性から、湿地群が連続し、これら湿地群を中心にシデコブシが生育し、他の分布域にはみられない大きな分布面積の自生地がある。
この群生地も、周囲の段丘部から染み出した地下水によって形成された湿地で、426本(154株)のシデコブシがあり、東濃地方を代表するシデコブシ自生地となっている