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宇津江四十八滝
宇津江四十八滝[うつえしじゅうはったき]
分類 | 名勝 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市国府町宇津江 |
所有者 | 国府町宇津江町内会 |
指定年月日 | 昭和32年7月9日 |
写真 |
JR高山本線飛騨国府駅から西へ約8kmのところにある。猪臥山付近の山腹から発する渓流は滝上の高原を流れて宇津江地区に至り奇岸珍石の間を流れ、段々と瀑布を作っており「宇津江四十八滝」とよばれている。滝にはそれぞれの景観などから名前が付けられている。
主な滝を下流からあげると、ここから上流へは魚も登らないという「魚返滝」、瑠璃を張りつめたような景観の「瑠璃滝」、布をさらしているような「平滝」、ツボの深い「函滝」、二段になった「上段の滝」、水の落ちる音が楚声に似た「楚音の滝」、幅7m、高さ18mにもおよぶ最も大きい「王滝」、その他「銚子滝」「障泥滝」「上平滝」などの数10の滝がそれぞれ異なった風趣を展開している。夏はモミジ、モミ、カツラ、ホウノキ、ブナなどの新緑の間に点綴し涼味を添え、秋は紅葉に映え探勝に最もよい。
安永8年(1779)の赤田臥牛の『打江観瀑記』以降文人墨客がここを訪れて鑑賞することが多いといわれる。