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初矢峠の石畳[はつやとうげのいしだたみ]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 下呂市乗政初矢 |
所有者 | 下呂市 |
指定年月日 | 昭和48年3月18日 |
初矢峠の石畳は、東美濃と飛騨を結ぶ南北街道の一部に残っている。南北街道は、恵那郡中津川から苗木、福岡、付知、加子母をへて飛騨に入り、御厩野、宮地、乗政、初矢峠を越え小川に至った。
石畳として現存しているのは、幅2m、延長80.4mの区間のみである。
江戸時代、この街道には御厩野に番所があり、一般の交通が頻繁であった。冬になると峠道が凍結し、通行に難渋をきたした。こうした自然の悪条件を少しでもよくしようと、この峠道に自然石を敷きつめた石畳を設けたのであろう。造設年代は明らかではない。
この街道は別名鎌倉街道ともよばれ、明治24年(1891)ころまでは利用されていたが、別ルートが開拓されたため、その利用は殆ど途絶えてしまった。