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高野水上円墳[たかのみずかみえんぷん]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 飛騨市 |
所有者 | 個人所有 |
指定年月日 | 昭和34年11月16日 |
高野水上古墳は、高野地区の外れに突き出た支丘の山麓に位置する円墳である。同古墳の南西約200mのところには、光泉寺古墳が所在している。水上古墳の大きさは、直径15m、高さ5mである。
内部主体は南東に開口した横穴式石室で、全長10.51mである。玄室の長さは5.31m、幅2.33mで、奥壁の高さは2.58mである。奥壁には巨大な一枚岩が用いられており、天井部は2枚の巨石で覆われている。玄室と羨道部の境は、側壁より内方に張り出して置かれた立石で区画されている。羨道は長さ5.20m、幅1.88m、高さ2.03mである。
石室の遺存状態は比較的良好で、こう峠口古墳とともに飛騨地方を代表する横穴式石室である。
7世紀中ごろの造営であろう。