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荏野文庫土蔵[えなぶんこどぞう]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市江名子町 |
所有者 | 荏名神社 |
指定年月日 | 昭和31年2月24日 |
飛騨高山の国学者田中大秀の文庫蔵で、荏名神社の境内にあり、火災と鼠害に備え池の中央に建てられている。土蔵は高さ約1m、1辺3.6m四方の石積みの上に建てられ、桁行3.47m、梁間3.47mの2階建で、高さは3.6mである。上階の前面に明かり窓をつけ、窓の上に大秀自ら「荏野文庫弘化乙巳秋」としたためた木額が掲げてあった。
文庫内の蔵書は、大秀没後高弟山崎弘泰の花里文庫に移され、大正元年(1912)売りに出たのを吉島休兵衛ほか五氏の援助で高山町教育会が購入した。519部1,516冊が県の重要文化財に指定され、現在高山市郷土館に収蔵されている。