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赤保木石器時代火爐[あかほぎせっきじだいかろ]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市赤保木町宮ケ平 |
所有者 | 赤保木史跡保存会 |
指定年月日 | 昭和31年11月14日 |
遺跡は川上川の右岸にある見量山山麓にひろがる標高580mの小扇状地に立地している。昭和29年(1954)11月、客土採掘工事中に約12m離れて、2基の舟形をした石囲炉が発見された。これらの石囲炉付近では、柱穴跡や竪穴住居の側壁が検出されなかった。
2基の石囲炉のうち、完存した炉跡は、板状の扁平な転石を外側に立てならべて舟形の輪郭を縁どり、その内側に更に川原石をめぐらしている。舳先に当たる部分には、ほぼ5角形に整形された平坦な石が置かれている。炉の規模は、長径102cm、短径58cm、深さ15cmである。以上に述べた完存の石囲炉が文化財として指定された。また、他の一つの石囲炉も規模と形式は、殆ど同じであるが、石囲いの一部が破損している。
付近から採取された遺物は、石鏃・石錘・打製石斧・石皿、及び中期の縄文土器である。このことから、2基の石囲炉は縄文時代中期に比定されている。
平成4〜5年度にわたり、住居跡の復元がおこなわれ、現在風土記の丘史跡公園として公開されている。