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災害体験談3
美濃中部地震災害(1969年/昭和44年)
郡上市在住男性(当時奥明方村職員)
Q:あなたが体験された災害はなんですか
昭和44年9月9日美濃中部地震を奥明方村(現在の郡上市明宝)の職員として経験しました。
Q:災害発生時の状況を教えてください。
私は、奥明方の役場の中でこの地震を体験した.お昼頃、突然ドーンと突き上げるような揺れがきて、すぐにグラグラっと横に大きく揺れだした。私は驚いて、柱につかまって揺れがおさまるのを待ったが、何が起きているかわからなかった。机の下に隠れた同僚もただ、机が湯大きな揺れによってどこかへ飛んでいってしまって、隠れるところがなくなってしまっていた。20秒から30秒ほどで揺れはおさまったが、そのあとで、超社内を確認すると階段がずれていて驚いた。いまでも当時の揺れによってずれた橋のらんかんの跡が残っている。
Q:被災後困ったことはなんでしたか
電話が地域で2,3台しかない時代であったので、外部への連絡手段がうまく確保できなかったと記憶している。単車で舗装されていない道を走って情報収集を行っていた。地震の影響で道にも多数の亀裂が走っていた。ただし、今と違って、水道も無く井戸水で暮らしており、また食料も半ば自給していたので、生活に困るような大きな問題はなかった。電気もかなり早く復旧したと記憶している。