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中洗井北第一号窯跡[なかあらいきただいいちごうかまあと]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 中津川市千旦林 |
所有者 | 中津川市 |
指定年月日 | 昭和33年7月16日 |
中洗北第一号窯跡はJR中央本線美乃坂本駅の北方約500m、丘陵斜面の中腹に築造されている。同古窯跡の西方には、他に2基並列して築窯されている。
中洗北第一号窯跡は昭和33年(1958)5月発掘調査が行われた結果、地山を刳り抜いて築造された瀬戸系の窖窯(あながま)であることが確認された。
窯の構造は、燃焼室、焼成室、煙道、外部施設に分かれており、燃焼室と焼成室の境には、分焔柱が設けられている。煙道上部から、焚口までの全長は、13.1mである。燃焼室の良さ2.5m、分焔柱が設けられたあたりの幅は1.65mである。焼成室の良さ7.5m、入り口付近の幅2.2mである。天井は分焔柱から長さ5.3mの範囲にわたって残存していたという。天井の高さは最も高い所で90cm、床面傾斜は10度であった。煙道部の長さ2.2m、焼成室との境の幅は85cmである。
この窯からの出土遺物は、甕と大平鉢が大半であった。この窯は室町時代初期に属するものである。
平成6年度に遺跡を保存するため、窯跡を埋め戻し排水路、標識を設置した。