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春岱今尾窯跡[しゅんたいいまおかまあと]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 海津市平田町今尾 |
所有者 | 海津市 |
指定年月日 | 昭和51年12月21日 |
春岱今尾窯跡は揖斐川の左岸の緩やかな傾斜面をなした畑地、及びそれに接した堤敷に2基所在していた。
窯の構造については、東窯は焚口が西方に開いていたという。また、西窯は、東窯の西方約5mの位置にあり、焚口が東方に開いていたという以外明らかでない。
この窯では、茶碗・鉢・皿・水指・壺・香炉などが焼かれており、窯印には今尾、今尾窯、或いは今尾春岱の角印を押印したものなどがある。
春岱とは、陶工加藤完四朗、のちに仁兵衛の号である。寛政12年(1800)尾張国赤津に生まれ、15才のときに家業を継ぎ御窯職を努めた。その後、嘉永4年(1851)今尾城主竹腰山城守正美に招かれて、今尾の地に築窯した。
この窯跡は江戸時代における御庭焼として貴重な遺跡である。